【配当利回り13%】楽天JEPQはS&P500やNASDAQ100より有利か?メリットとデメリットを徹底解説

本記事は、YouTube動画「【配当13%】話題の楽天JEPQはS&P500やNASDAQ100よりも有利なのか?メリットとデメリットを解説」をもとにまとめています。
初心者でも理解できるように、できるだけ分かりやすく具体的な数字を交えて解説していきます。


目次

結論:楽天JEPQは「キャッシュフロー重視の投資家」に向いている

・株価の値上がり益(キャピタルゲイン)よりも、毎月の分配金(インカムゲイン)を重視したい人には有力な選択肢
・一方で、長期的な投資効率だけを考えると、S&P500やNASDAQ100のインデックスファンドの方が有利だった
・楽天JEPQは「安定的な高配当」と「米国成長株への投資」を組み合わせたハイブリッド型商品


楽天JEPQの概要と魅力

楽天JEPQ(楽天米国成長株式プレミアム・インカム・ファンド〈毎月決算型〉)は、米国ETF「JEPQ」の国内投資信託版です。

JEPQとは?

・正式名称:JPモルガン NASDAQ米国株式プレミアム・インカムETF
・運用開始:2022年5月
・投資対象:主にNASDAQ上場の大型株(アップル、マイクロソフト、アマゾンなど)
・特徴:毎月分配を目指すアクティブETF
・配当利回り:直近で年13.38%(驚異的な水準)
・世界で最も資金流入が多いアクティブETF(年間流入額1兆円超)

通常、NASDAQ銘柄のような成長株は配当をほとんど出さないため、インカムゲインを得にくいのが特徴です。
しかし、JEPQは「カバードコール戦略」を活用することで、高配当を実現しています。


カバードコール戦略とは?

カバードコール戦略を一言で言えば、
「株価の大幅上昇益をあきらめ、その代わりに安定したプレミアム収入を得る戦略」
です。

仕組みの例

・日経平均が43,000円 → 5万円のコールオプションを売る
・その代わりに「プレミアム収入(例えば年1,000円)」を確実に獲得
・株価が6万円になっても、自分は5万円で売らなければならない(上昇益は放棄)
・その代わり、常にプレミアム収入を受け取れる

つまり、株価が横ばい~緩やかな上昇のときに強い仕組みであり、大幅な株価上昇時には指数(NASDAQ100やS&P500)に劣後する可能性があります。


S&P500・NASDAQ100との比較

ここからは、JEPQの実績リターンを他の主要指数と比較します。

直近3年間(2022年5月~2025年8月)の実績

・JEPQ(配当込み):+63%
・S&P500(配当込み):+64%
・NASDAQ100(配当込み):+91%

つまり、S&P500とはほぼ互角でしたが、NASDAQ100には大きく劣後しました。

理由

・NASDAQ100は近年AIブームなどで大幅に上昇
・一方、JEPQはカバードコール戦略により上昇益を一部放棄
・そのため、配当収入のメリットを上昇率が上回った

結論として、株価上昇局面ではNASDAQ100の方が圧倒的に有利です。


楽天JEPQのコストと国内投資信託のメリット

楽天JEPQは、米国ETF JEPQをそのまま買うよりコストが高くなります。

・JEPQ本家の信託報酬:0.35%
・楽天JEPQのトータルコスト:0.658%(本家に+0.308%上乗せ)

しかし、国内投資信託には以下のメリットがあります。

  1. 日本円で購入できる(為替換算やドル建て口座不要)
  2. 二重課税調整制度が適用され、確定申告不要
  3. 100円から投資可能、毎月の積立設定も柔軟
  4. 分配金も円建てで受け取れる

つまり「手軽さ」と「税務上の利便性」に対して、+0.3%のコストを払うかどうかが判断基準になります。


楽天JEPQは「買い」か?

結論として、ケースバイケースです。

買っても良い人

・毎月の安定した収入(キャッシュフロー)が欲しい人
・インカムゲインを重視する投資家
・不動産投資などでキャッシュフローが厳しく、金融資産からの収入が必要な人
・一括で大きな資金を投入し、毎月の分配金で生活費補填をしたい人

見送った方が良い人

・純粋に資産効率を高めたい人
・長期で最大のリターンを求める人(S&P500やNASDAQ100の方が有利)
・配当よりも成長株のキャピタルゲインを狙いたい人


まとめ

・楽天JEPQは「米国成長株 × 高配当」を実現したユニークな商品
・配当利回りは直近で13%と驚異的だが、株価上昇局面ではNASDAQ100に劣後する
・コストは本家JEPQより高いが、日本円で投資でき、二重課税調整があるため利便性は高い
・キャッシュフローを重視する投資家には有力な選択肢だが、資産効率だけならインデックス投資が合理的


投資判断のヒント

資産形成の基本は「S&P500やオルカンなどのインデックス投資+不動産投資」が王道といわれます。
その上で、手元キャッシュフローを補強する手段として楽天JEPQを組み合わせるのは合理的です。

「成長株に投資しつつ、毎月のインカムも欲しい」
そんなニーズを持つ投資家には、楽天JEPQは検討に値するでしょう。

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