本記事は「FANG+、今後10年すごい!が、これ知らないと大損・・!」という動画の内容を基にまとめています。FANG+(ファングプラス)は、世界を牽引するビッグテック企業で構成された指数であり、直近数年で驚異的なリターンを叩き出しています。
しかし、その一方で「割高ではないか」「今さら投資しても遅いのでは」という疑問を持つ人も少なくありません。本記事では、FANG+の勢い、NISAとの相性、他の指数との比較、構成企業の特徴、そして今後10年の成長理由について、初心者でも理解できるように解説します。
結論:FANG+はリスクはあるが、今後10年も強さを維持する可能性が高い
結論から言うと、FANG+はすでに大きく成長した指数ですが、AI・データ・クラウドといった社会基盤を握る企業群であるため、今後10年も世界市場をリードする可能性が高いです。割高と感じて投資を避けると、むしろ大きな機会損失になる恐れがあります。ただしリスクもあるため、S&P500やオルカンなどと組み合わせて分散投資することが現実的です。
FANG+とは?圧倒的なリターンを誇る指数
- 構成銘柄は10社。Facebook(Meta)、Amazon、Apple、Netflix、Google(Alphabet)、Microsoftの6社が固定
- 残り4社は入れ替え制(現在はNVIDIA、ブロードコム、サービスナウ、クラウドストライク)
- 均等ウェイト方式(各銘柄10%)でバランスを取るのが特徴
直近のリターン実績が驚異的です。
- 直近1年:+38.0%
- 直近3年:年率+45.5%
- 直近5年:年率+216%(S&P500の約2.5倍)
過去10年間で指数自体は約10倍に成長しています。
NISAとの相性が抜群な理由
NISAの非課税メリットは、リターンの大きい銘柄ほど効果が大きくなります。
- S&P500を100万円投資し、300万円に成長 → 利益200万円、税金40万円 → NISAで非課税なら40万円お得
- FANG+を100万円投資し、900万円に成長 → 利益800万円、税金160万円 → NISAで非課税なら160万円お得
このように、リターンが大きいほど非課税の恩恵も大きくなり、攻撃型のFANG+はNISAと相性が抜群です。
他の指数との比較
FANG+は他の有名指数を大きく上回る成績を出しています。
指数 | 直近5年リターン |
---|---|
FANG+ | +216% |
NASDAQ100 | +113% |
S&P500 | +91% |
日経平均 | +83% |
オルカン(MSCI ACWI) | +66% |
リスク(価格変動幅)はS&P500の約1.5倍ですが、リターンは2倍以上。直近のシャープレシオ(効率性)もFANG+が上回っており、意外にも「リスクに見合うリターン」が実現しています。
構成企業の圧倒的な強さ
FANG+の企業群は、世界のデータとインフラを牛耳る存在です。
- Meta(Facebook, Instagram, WhatsApp):月間ユーザー35億人
- Apple:iPhoneの2桁成長+サービス収益拡大
- Amazon:AWSがクラウド市場で首位、利益の稼ぎ頭
- Netflix:有料会員3億人突破、売上+16%
- Google(Alphabet):検索・YouTube広告好調、AI強化
- Microsoft:OpenAIと提携、クラウド急成長
- NVIDIA:GPU市場を独占、株価5年で30倍
- Broadcom:M&A戦略でAI半導体売上41%
- ServiceNow:AIワークフロー自動化
- CrowdStrike:クラウド型セキュリティ、売上+33%
2024年~2025年の決算でも多くの企業が予想を上回り、絶好調が続いています。
今後10年がすごい5つの理由
- AIが社会基盤に進化
2032年には生成AI市場が1.3兆ドル規模に。AIは単なるアプリではなく、全産業を変える仕組みに。 - 巨額投資と先行者利益
M7(Magnificent 7)は毎年30兆円規模をAIに投資。数年で150兆円規模になる可能性も。データを集めた先行者が圧倒的に有利。 - 関税の影響を受けにくいデジタルモデル
米国のトランプ関税で製造業は打撃を受けるが、ビッグテックはデジタルプラットフォーム中心のため影響が小さい。 - 「オワコン論」が何度も覆された歴史
10年前も「もう成長余地はない」と言われながら株価は10倍以上に成長。データが増える限りビジネス価値も拡大。 - FRBの利下げ期待
雇用悪化とインフレ鈍化で2025年以降の利下げが濃厚。金利低下は株価の追い風となり、特にグロース株のFANG+には有利。
まとめ
FANG+は過去10年で10倍という驚異的なリターンを実現し、今後もAIやクラウド、データといった社会基盤を握ることで成長を続ける可能性が高い指数です。割高だと敬遠すると、むしろ機会損失になる恐れがあります。
ただし変動リスクはS&P500の1.5倍ほどあるため、S&P500やオルカンとの組み合わせでリスクを分散するのが現実的です。長期投資を前提とし、NISAを活用して非課税メリットを最大化する戦略が有効と言えるでしょう。
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