本記事はYouTube動画「株式市場における資産を奪う7つの最大の要因」を基にまとめています。株式投資は資産形成の有力な手段ですが、多くの人が間違った判断でお金を失っています。今回は、その「7つの最大の要因」を整理し、投資家が避けるべき典型的な失敗を解説します。
結論:短期的な欲望や不安に流されると資産は減る
- 高配当株や話題株だけに飛びつく
- 借金を抱えたまま投資する
- 短期的な値動きで一喜一憂する
- 手数料や信託報酬を軽視する
こうした行動が、長期的な資産形成を妨げます。逆に言えば、この7つを避けるだけで投資の失敗は大幅に減らせます。
1. 配当だけで投資判断する
UPSは配当利回りが約7%と高い一方、過去5年間で株価は約半分に下落しました。
対してマクドナルドは配当利回りは約2%ですが、株価は約50%上昇。
つまり、高配当=高リターンではない ということです。
- 株価が下落すれば資産全体の価値は減少
- 会社が経営難なら配当も減配・無配になる可能性
配当よりも 企業の成長性や財務健全性 を重視すべきです。
2. 流行やニュースに飛びつく
- 「SNSで話題」「株価が今年50%上昇」と聞いて買うのは危険
- その頃には既に大口投資家は利益を確定していることが多い
本当にリターンを得たいなら、 ニュースになる前にリサーチして投資 する必要があります。
「みんなが買っているから自分も」は典型的な失敗例です。
3. 借金を抱えたまま投資する
平均的な株式市場の年利回りは約10%。
一方、クレジットカードの金利は20〜28%。
もし借金を抱えたまま投資すれば、
- 投資で年10%の利益を出しても
- 借金で年20%以上の利息を払ってしまい
トータルで資産は減少 します。
まずは高金利の借金を完済してから投資を始めるのが鉄則です。
4. 失ってはいけないお金を投資に回す
家賃や生活費に使うべきお金を投資に使うと、相場が下落したときに大損につながります。
投資は 余剰資金(なくなっても生活に困らないお金) で行うことが基本です。
余裕資金で投資すれば、暴落時にも慌てず「安値で買い増し」するチャンスを活かせます。
5. 群集心理に流される(買い高・売り安)
投資家がよく陥るパターン:
- 株価上昇ニュースで「みんな儲かっている!」と買う → 高値掴み
- 株価下落ニュースで「もうダメだ」と売る → 安値で損切り
これでは 買高売安 になり、資産は減る一方です。
過去の暴落(2008年リーマンショック、2020年コロナショック、2022年下落局面)では、勇気を出して買った投資家が長期的に大きなリターンを得ました。
6. 短期的な値動きに振り回される
投資初心者は株を買った直後から価格を何度も確認し、不安になりやすいです。
しかし、投資の本質は「長期的な資産形成」。
- 家を買ったら翌日から価格を毎日調べる人はいない
- 株も同様に、短期的な値動きではなく 企業価値の成長 を見るべき
長期的に株式市場は右肩上がりで成長してきた歴史があります。
7. 手数料や信託報酬を軽視する
40年間、毎月1000ドルを投資した場合(年10%リターン)
- 手数料なし → 約580万ドル
- 0.2%の信託報酬 → 約550万ドル(▲30万ドル)
- 1.5%の手数料 → 約380万ドル(▲200万ドル)
わずか数%の手数料でも、長期的には数百万円〜数千万円の差になります。
低コストのインデックスファンドやETFを選ぶことが、長期投資では極めて重要です。
まとめ:株式市場で資産を守るために
資産を奪う7つの落とし穴を避けることが、長期的な資産形成の第一歩です。
- 高配当株に惑わされない
- 流行株を追わない
- 借金を返してから投資する
- 余剰資金で投資する
- 群集心理に流されない
- 短期価格に振り回されない
- 手数料・信託報酬に注意する
これらを意識すれば、「投資で損をする側」ではなく「富を築く側」に回ることができます。
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