この記事はYouTube動画「【8月26日のゆるっと相場解説】日本株市場は海外投資家に遊ばれているのか?」をもとにまとめています。
目次
結論:日本株の上昇は海外投資家の短期マネー主導。4万2000円が攻防ライン
- 日経平均は一時600円下落するも最終的に413円安で終了
- 海外投資家が「現物+先物」で1.75兆円の大規模買い越し
- 個人投資家は1兆円規模の売り越し、逆張り姿勢が鮮明
- 信用残やダブルインバ買い増加など、個人は「売り」に傾斜
- 受給は強いが、EPS・PBRから見るとやや割高感も
日経平均・TOPIXの動き
- 日経平均は4万2000円超えから4万4000円手前まで上昇後、反落
- トピックスは「ダブル天井」形成でネックライン割れ → テクニカル的には天井確定の可能性
- 直近はレンジ相場入りか、再度高値トライか分岐点に
誰が買っているのか?投資主体別売買動向
- 個人投資家:1兆円以上の売り越し、信用買い残も減少
- 海外投資家:現物5700億円買い越し+先物1兆円買い越し → 合計1.75兆円の買い
- 先物主導の買い → 短期資金が主役で、反動売りが起きるリスク
信用取引・個人投資家の動き
- 信用買い残:株価が上昇しても増えず、利確を進める動き
- 信用売り残:急増し2021年以来の高水準へ
- ダブルインバ(下落に賭けるETF):買い残が急増、コロナ相場並みの水準
→ 個人投資家は「逆張り」で下落に賭けている構図。
日本株のファンダメンタルズ
- EPS(1株利益):直近の決算で下落傾向 → 株価上昇と乖離
- PER:過去レンジと比べやや割高水準(昨年暴落前の水準に近い)
- PBR:2004年以降でも高水準、2020年コロナ直後並み
→ 割高感が出ており、さらなる上昇には「業績の情報修正」や「テーマ株の燃料」が必要。
海外市場との比較
- 米国株は堅調:ダウは高値更新、S&Pも高水準、NASDAQも高値圏
- 米ジャクソンホール会合でパウエル議長が利下げを示唆 → 米株は好感
- 日本株は金利上昇が重荷に:企業の資金調達コストが増加
今後の注目ポイント
- 日経平均 4万2000円の攻防
割れると下落基調加速、守れば再度高値トライも。 - NVIDIA(8月27日決算)
世界の半導体株の方向性を決めるイベント。日本の半導体関連にも波及。 - 企業の業績修正
EPS改善がなければ割高感解消は難しい。
まとめ
- 日本株の上昇は「海外投資家の先物買い」による短期資金主導
- 個人投資家は売り姿勢を強めており、需給のねじれが発生
- ファンダ的には割高感が出始めており、上昇には追加の材料が必要
- 当面は「日経平均4万2000円攻防」と「NVIDIA決算」が最大の焦点
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