動画の結論は明確です。現在の日本株上昇は、グロース株ではなくバリュー株、特に「PBR1倍割れ銘柄」を中心に進んでいます。背景には東証の要請による株価対策、自社株買いの増加、そして海外投資家の資金流入があると解説されています。
目次
グロース株とバリュー株のパフォーマンス比較
- 2024年以降の動きを見ると、グロース株(ハイテク・成長株)は横ばい傾向。
- 一方で、バリュー株(割安株)は着実に上昇。
- コロナ直後の2020年相場ではグロース株が圧倒的に強かったが、2025年はバリュー株が主役に。
指数比較では:
- トピックス500 グロース指数 ÷ バリュー指数の比率 → 2024年から下落基調(バリュー優位)。
- 直近はグロースがやや持ち直しつつあるが、全体的なトレンドはバリュー株有利。
PBR1倍割れ銘柄が買われる理由
- 東証が「PBR1倍割れの企業は株価対策をしなさい」と強く促している。
- 企業側は「自社株買い」や「株主還元強化」で対応。
- その結果、PBR1倍割れ銘柄のパフォーマンスが市場平均を上回っている。
ETFのパフォーマンスで見ると:
- トピックス(TOPIX):+12%
- 2080 PBR1倍解消推進ETF:+18%(トップの成績)
- その他のアクティブETF(高配当、成長株など)もTOPIXを上回るが、特にPBR関連が突出。
つまり、「割安放置株にメスが入ったこと」が株価上昇の原動力になっている。
自社株買いが需給を支える
- 2025年は「自社株買い相場」と言えるほど、企業の自己株取得が相次いでいる。
- 特にPBR1倍割れ銘柄は、自社株買いを実施しやすい資金余力のある企業が多い。
- 海外投資家も、この「自社株買いによる需給改善」を好んで資金を流入させている可能性が高い。
バリュー株相場はいつまで続く?
- 当面は「PBR1倍割れ対策」と「自社株買い需要」が続くため、バリュー株優位は続きやすい。
- ただし、相場のローテーションで「グロース株」に資金が戻る可能性もある。
- 現在はバリューに資金集中
- 今後、出遅れ感のあるグロース株に資金シフトが起きればトレンド転換の兆しに
投資家が注目すべきポイント
- PBR1倍割れ銘柄
- 割安で放置されているが、今後は株主還元を強化せざるを得ない企業。
- ETF(2080など)を通じた分散投資も有効。
- 自社株買い発表企業
- 需給が大きく改善するため短期的な株価上昇要因に。
- 資金ローテーションの動向
- バリューからグロースへ資金が移るタイミングを逃さない。
まとめ
- 2025年の日本株上昇の原動力は「PBR1倍割れ銘柄」と「自社株買い」。
- バリュー株優位は当面続く見込み。
- ただし、相場の資金ローテーションで再びグロース株が主役になる可能性もある。
- 投資家はPBR1倍割れ対策を意識した企業や自社株買い発表銘柄に注目しつつ、グロースへの資金移動も視野に入れるべき。
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