※この記事は「【新NISA】結局50代60代は成長投資枠で何を買えば良いのか」という動画を基にまとめています。
目次
結論:50代・60代も新NISAは遅くない!成長投資枠では「分散+インカム」を意識
新NISAの成長投資枠は選択肢が広い反面、特に50代・60代の投資家にとっては「運用期間が限られる」「リスク許容度が低い」という課題があります。
そのため、成長投資枠の活用法は「資産の分散」と「定期的な収入(インカムゲイン)」を軸に考えるのが合理的です。
50代・60代が新NISAで注意すべき点
- リスク許容度が低い
- 若年層と違い、運用失敗後のリカバリーが難しい。
- 例えば2008年のリーマンショックではS&P500が▲60%以上下落、1年で資産が3分の1になる可能性も。
- 運用期間の制約
- インデックス投資は15年以上持つことでマイナス回避が可能とされるが、60代以降では現実的に運用期間が短い。
- ただし「人生100年時代」を考えれば50代からでも15年以上の運用は可能。
- 市場環境の割高感
- S&P500のPERは20倍超、NASDAQは30倍近くと過去平均より高水準。
- リスクプレミアム(株式期待利回り−米国債利回り)はマイナス圏にあり、割高感は否めない。
成長投資枠の活用キーワード:「分散」と「インカム」
- 資産分散(アセットアロケーション)
- 株式だけでなく債券、REIT(不動産投資信託)、オルタナティブ資産も組み合わせる。
- 例:株式100%だとリーマン級ショックでは25年以上回復にかかったが、株+債券の分散なら約6年で回復。
- 定期収入(インカムゲイン)
- 高配当株、J-REIT、分配金型投資信託を組み込む。
- キャピタルゲイン(値上がり益)狙いだけでなく、配当や分配金で安定収入を得ることで精神的にも安定。
具体的な投資アイデア
- インデックス継続投資
- 成長投資枠でも積立投資枠と同じく「オルカン」や「S&P500」に投資するシンプル戦略。
- ただしインカムは得られないため、取り崩しが必要。
- 高配当株・分配金型ファンド
- 米国株:SCHD(高配当ETF)、JEPQ(ハイテク成長+高分配ETF)
- 日本株:SBI日本高配当株式ファンド(年4回分配、利回り約4.5%)
- 組入上位:ソフトバンク、SBI、メガバンク、三菱商事、武田薬品など
- J-REIT:利回り3〜5%、インフレ耐性あり
- バランス型ファンド
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)など。
- 株式・債券・REIT・コモディティなどに自動で分散。
不裕層向けの「ずるい戦略」
- 家族全員で新NISA+贈与を活用
- 1人あたり非課税枠は1,800万円。
- 家族4人で7,200万円、5人なら9,000万円まで拡大可能。
- 贈与を組み合わせれば、相続税対策としても有効。
- 例:年間110万円非課税枠+600万円贈与(20%課税)=相続時の50%課税より有利。
まとめ
- 50代・60代も新NISAを積極的に活用すべき。
- 成長投資枠では「資産分散(株式+債券+REITなど)」と「インカム収入(高配当株・分配金型ファンド)」を組み合わせるのが現実的。
- 不裕層の場合は「家族全体で新NISAを使う+贈与で非課税枠拡大」という戦略も有効。
- 人生100年時代では「今からでも遅くない」。今日が一番若い日として投資を始めることが最も重要。
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