この記事は「【米国株 8/29】バフェットが買い増しに動きました」という動画を基にまとめています。米国株式市場の最新動向から個別企業、そしてウォーレン・バフェットの戦略まで幅広く解説します。
結論:9月相場は要警戒、バフェットは日本株に再注目
・米株は8月末も最高値更新が続く一方、9月は歴史的に荒れやすい月で要注意
・NVIDIAの決算は強いが「高すぎる期待」の壁に直面
・テスラは欧州で販売不振、中国BYDがシェア拡大
・AI普及が若年層の雇用に影響を与え始めている
・バフェットは日本の商社株を再び買い増し、現金温存は「次の大勝負」に備える姿勢
米国株式市場の動き
8月29日の米国株市場は以下のように推移しました。
- S&P500は0.3%上昇し、今年20回目の最高値を更新、初めて6500を突破
- ダウ平均は0.2%上昇し、今年2回目の最高値を記録
- NASDAQは0.5%上昇し、8月13日の高値に迫る
特にテクノロジー株が上昇をけん引しました。経済指標も堅調で、第2四半期GDPは上方修正、新規失業保険申請件数は22万9000件と予想より良い結果でした。
FRBと9月相場の注意点
・米10年国債利回りは4.21%に低下
・FRBが注視するPCEインフレ率は今夜発表予定
・9月17日のFOMCでは「利下げ見送り」が濃厚
特に重要なのは「9月相場は荒れやすい」という歴史的傾向です。アメリカは9月第1月曜日がレイバーデーで、休暇明けの機関投資家が一斉に戻り、IPOや増資などのディールが集中します。そのため需給バランスが崩れやすく、ボラティリティが急上昇するのです。
個別銘柄の動き
NVIDIA(エヌビディア)
・決算は予想を上回る好調ぶり
・しかし株価は約1%下落
・理由は「市場の期待水準が高すぎる」ため
ジム・ファン氏によると、AIインフラは今後10年で3~4兆ドル規模に拡大。そのうちデータセンターの7割をNVIDIA製品が占める見通しです。ただし顧客集中度も高く、上位2社で売上の39%を占めています。
ほかのテック株
- ブロードコム:+3%
- アルファベット:最高値更新
- Apple、Amazon:+1%
- Microsoft、Metaも小幅上昇
- クラウドストライク、モンゴDB、スノーフレイク:決算を受け大幅高(20〜30%上昇も)
テスラとBYDの明暗
- 7月欧州でのテスラ販売:前年比40%減少(8837台)
- BYDは225%増加(1万3503台)
- 欧州での中国ブランドシェアは過去最高の5%超に到達
テスラは安価なEVを2025年後半から量産予定としていますが、競争は激化中。トヨタやスズキなど他の自動車メーカーも欧州市場で苦戦しています。
インドの難しい外交バランス
・米国がインドに最大50%の関税を課す一方、インドはロシア原油輸入を拡大(全体の35%、1日175万バレル)
・米国はインドを批判、中国とは貿易が拡大し1180億ドルに到達
・インドは「戦略的自立」を維持できるかが大きな試練
AI普及と雇用の変化
・スタンフォード大学の研究:22〜25歳の若手雇用が13%減少
・影響を受けやすい職種:カスタマーサービス、会計、ソフトウェア開発
・経験豊富な労働者は雇用安定、看護や現場監督職ではむしろ増加
つまり「若手ほどAIに置き換えられやすい」構造が浮き彫りになりました。
バフェット、日本株を再び買い増し
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは日本の商社株を再び買い増しました。
- 三菱商事:9.74% → 10.23%
- 三井物産:9.82%からさらに上積み
バフェットは2009年に「現金は常に悪い投資」と断言し、現金を酸素に例えました。しかし現在バークシャーの現金保有額は過去最高、1年で倍増しています。
理由は「今は割安で買える良いビジネスがほとんどない」ため。つまり無理に投資せず、次の大暴落など大きなチャンスに備えているのです。
まとめ
・米株は最高値更新中だが、9月は歴史的に荒れる可能性が高い
・NVIDIAは好決算でも株価下落、高期待の裏返し
・テスラは欧州で販売不振、BYDが急成長
・AIは若手雇用に打撃を与えている
・バフェットは日本商社株を再び買い増し、巨額の現金は「次の大勝負」に備えた布石
投資家にとって重要なのは「短期のノイズに振り回されないこと」と「恐怖の瞬間に備えること」。バフェットの姿勢はまさにその教訓を示しています。
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