今、売られまくっている株を徹底解説!なぜ好決算でも株価が下がるのか?

最近の日本株市場では、業績が良くても株価が大きく下がる企業が目立っています。


本記事では、実際に10月中旬時点で急落している主な銘柄を取り上げ、それぞれの「なぜ売られているのか?」をわかりやすく整理します。
さらに、市場全体の動向やソフトバンク・ゴールドの急伸についても解説します。


目次

串カツ田中:好決算でも“情報修正なし”で12%急落

最初に紹介されたのが「串カツ田中ホールディングス」。


決算内容は非常に好調で、売上高が前年比24%増、最終利益は59%増という素晴らしい結果でした。
さらに第3四半期までの進捗率は92%と、通常なら情報修正(上方修正)を出すレベルです。

しかし、会社側は通期予想を据え置いたため、市場から「なぜ修正しないのか?」という失望感が広がり、株価は一時12.73%も急落。

串カツ田中は現在も11ヶ月連続で既存店売上が前年を上回り、特に「無限ニンニクホルモン串」や「串の日キャンペーン」が好調。


それでも株が売られるのは、「期待が高すぎた反動」といえるでしょう。


テンシャル:ストップ安の裏に“出尽くし感”

次に紹介されたのは、睡眠・リカバリーウェアで人気の「テンシャル」。
この日はストップ安(値幅制限いっぱいの下落)となりました。

テンシャルは個人投資家に人気が高く、株主優待も導入。
しかし、マイル制の優待内容がやや分かりにくく、株主思いとは言いづらい仕様に不満を感じる投資家も。

決算自体は悪くなく、売上・利益ともに増加予想ですが、人気が高すぎたことで「出尽くし感」から売りが集中しました。


ベイカレント:好調業績でも8%下落、成長の惰性か

次はコンサルティング大手「ベイカレント・コンサルティング」。
第2四半期の売上は27%増、最終利益28%増と、過去同様の好成績を維持しています。

進捗率も45%で、通期目標に“ドンピシャ”のペース。
にもかかわらず、株価は8.48%の下落。

理由は、AIや半導体関連に資金が集中しており、同社のような実業型企業への注目度がやや下がっているためと考えられます。


過去のチャートを見ても、ベイカレントは「押しては上がる」を繰り返す銘柄。
長期的にはまたリバウンドする可能性が高いと見られます。


マネーフォワード:赤字縮小も売られる

続いて「マネーフォワード」。
クラウド会計サービスで知られる同社は、売上が23%増、赤字は縮小と改善傾向。

それでも決算翌日に約5%下落。


株価は5,000円のサポートライン付近で推移しており、5000円を割ったところで「押し目買い」を狙う投資家も多いと見られます。

週足・月足で見ると、ジグザグしながら上昇する“うねり”のあるチャート。
短期トレードを得意とする投資家に人気の銘柄です。


ジーンズメイト:32ヶ月連続の好調でも4.5%下落

アパレル小売の「ジーンズメイト」も決算後に4.5%の下落。
売上は14%増、最終利益は5.9%増と過去最高を更新しているのに、株価は続落しています。

9月の既存店売上は32ヶ月連続で前年超え。


業績に問題はないものの、「思ったより伸びてない」と判断された可能性があります。
小売全体で資金が抜けている流れも影響しています。


山岡家:売上好調でも分割後に下落

ラーメンチェーン「山岡家」も分割後に下落トレンド。


しかし、業績は堅調で、9月の既存店売上は112%増(前年比)。
7月・8月も20%前後の伸びを維持しています。

株価は調整局面にありますが、月次報告では好調を維持しており、実態は悪くありません。


シフト:分割後に人気低下、決算で再び売られる

IT企業「SHIFT」は10月14日に決算を発表。
売上は15%増でしたが、利益見通しが非開示だったため、投資家心理が冷え込みました。

一時は反発したものの、その後は陰線で全戻し。
分割後に投資家の関心が薄れつつあり、個人投資家離れが見られます。


任天堂:1万2000円の攻防戦

任天堂は特に決算要因はないものの、株価が1万2000円付近まで下落。
ライブ配信などでも「この価格帯で買いたい」という声が多く、注目の価格帯です。

半導体やゴールドに資金が集まっている現在、ゲームセクターの注目度は低下。
しかし「目立たない時こそ仕込み時」と考える長期投資家も多い状況です。


メタプラ:個人投資家の話題から消えた銘柄

「メタプラネット」も株価下落が続き、現在430円前後。
SNS上でも話題に上らなくなっており、資金流入が止まっています。


一方で上昇しているのは「イオ」!

例外的に上昇を続けているのが「イオ」。


上場来高値を更新し、バリュエーションは驚異の145倍。
1980年代からの長期チャートを見ると、右肩上がりを維持しています。
小売業としては異例の上昇率です。


市場全体の動向:売買代金は5兆円超、ソフトバンクが主役

現在、東京市場の売買代金は5兆円を超える日が続いており、活況です。
その中でもソフトバンクグループは別格で、売買代金は約6000億円。
2位レーザーテックの3倍に達しています。

年初来パフォーマンスは驚異の+159%。
「今年はこれが正解だった」と言われるほどの上昇ぶりです。


日経平均とTSMC決算:上場来高値チャレンジへ

TSMC(台湾積体電路製造)が好決算を発表したことで、日本の半導体株にも追い風。
日経平均も上場来高値を目指す動きが強まっています。


懸念点:AI関連資金の“錬金術”構造?

一方、10月16日の日経新聞では「OpenAI・NVIDIA・ソフトバンクの間で資金が循環している」という記事が話題に。


AIブームを支える資金の流れが“錬金術的”に回っており、ITバブル期に似た構造だと指摘されています。
ただし、現時点では大きな懸念材料とは見られていません。


投資家の声:8割が年初来プラス

動画内アンケートでは、視聴者の約8割が年初来でプラス収益。
そのうち20%以上の利益を出している人が32%、損益ゼロが12%という結果でした。
市場全体の勢いが投資家の資産にも反映されているようです。


今後の注目スケジュール

  • 10月24日:新越化学工業(信越化学)決算
  • 10月28日:アドバンテスト決算
  • 10月29日:ディスコ決算

いずれも半導体関連の注目企業で、日経平均に大きく影響します。


人類 vs AI投資バトル:FFRI・スケーラーが爆益

動画内企画「人類 vs AI」では、AIが選んだFFRIセキュリティが+26万円、
人類側が選んだスケーラーは+70%の爆益を記録。
この2銘柄だけで合計約60万円の利益となり、企画は大成功となっています。


ゴールドの勢いも止まらない

9月末から上昇を続けているゴールドも絶好調。
「天井で紹介したかと思ったが、さらに上昇中」と語られており、
ETFでは「1540」や「2036」が注目銘柄として挙げられています。


まとめ:好業績でも売られる“期待調整局面”

今回取り上げた銘柄の多くは、決して業績が悪いわけではありません。
むしろ増収増益の企業ばかり。
しかし市場は「期待に届かない」と判断した瞬間に売りを浴びせます。

つまり、今の相場は“実績より期待”が重視される「期待調整局面」。
短期的な下落に惑わされず、冷静に本質を見抜くことが求められます。

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