本記事は、YouTube動画『「年初一括投資してもいいのか?」と思ってる方必見!一生聞かれる質問として米国株の仕組みを徹底解説します!』の内容を基に構成しています。
なぜ毎年「年初一括投資していいのか」が話題になるのか
毎年1月になると、投資の世界では必ず同じ質問が繰り返されます。
それが「年初に一括投資しても大丈夫なのか」というものです。特に米国株やS&P500に投資している人にとって、この疑問は切実です。
1月に大きな金額を投資した直後に株価が下がったらどうしよう、暴落が来たら立ち直れないのではないか、こうした不安が常に頭をよぎります。
動画では2026年1月というタイミングを想定しながら、この問いに対して非常に本質的な答えが示されています。
それは単なる「大丈夫」という精神論ではなく、米国株がなぜ長期的に回復し続けてきたのか、その仕組みそのものに根拠があるという説明です。
過去の大暴落と「暗黒の10年間」の記憶
米国株が暴落した代表的な例として、2000年前後のITバブル崩壊がよく引き合いに出されます。
当時、NASDAQ100はピークから約80%も下落しました。仮に1000万円の資産をNASDAQ100に投資していた人は、1年から2年で200万円まで減ってしまった計算になります。
しかも、それで終わりではありませんでした。
2000年から2010年頃にかけて、株価は下がっては戻り、戻ってはまた下がるという状態が続き、結果として約10年間ほとんど報われない「暗黒の時代」となりました。この歴史を知っている人ほど、「また同じことが起きるのではないか」と不安になります。
今の米国市場は2000年とは全く違う
年金制度の違いが市場の安定性を変えた
動画で最も重要なポイントの1つが、2000年当時と現在では、米国の年金制度が根本的に違うという点です。
2000年頃の主流は確定給付年金でした。これは退職時に受け取る金額があらかじめ決まっており、運用がうまくいっても失敗しても、労働者は約束された金額を受け取れる制度です。つまり株価が暴落しても、一般の労働者の生活には直接の影響が出にくかったのです。
一方、現在のアメリカでは401kに代表される確定拠出年金が主流です。
これは毎月積み立てる金額は決まっていますが、将来いくら受け取れるかは株式市場の運用成績に依存します。つまり株価が長期的に下落すれば、多くの人の老後資金が直撃されます。
この構造の違いが何を意味するかというと、今のアメリカでは株価の下落が国民全体の問題になるということです。
株価が下がれば高齢者の年金が減り、消費が落ち込み、企業業績が悪化し、雇用や賃金にも影響が出て、税収も減り、社会不安が高まります。したがって政府や中央銀行は、株価が大きく崩れたまま放置できない状況にあります。
株価の本質はEPSとPERで決まる
動画では株価の基本構造も解説されています。株価は「EPS×PER」で表されます。EPSは1株あたりの利益、PERは市場の期待や勢いを示す倍率です。
ITバブル時代のNASDAQ100のPERは約200倍にも達していました。
一方、2026年時点のNASDAQのPERは約25倍とされています。確かに25倍は高めですが、200倍と比べると全く次元が違います。
仮にPERが正常な15倍まで下がったと仮定すると、200倍から15倍になると約92%の下落になりますが、25倍から15倍であれば約40%の下落にとどまります。これだけでも、ITバブル級の大崩壊が起こりにくいことが数値で分かります。
企業の利益構造も今の方が健全
2000年頃は、勢いだけはあるが赤字の企業がNASDAQ100の50%から60%を占めていました。Amazonは14億ドルの赤字、AOLは99億ドルの赤字、Yahooも赤字という状況でした。
一方、現在のNASDAQ100では赤字企業の割合は約20%から25%に減っています。
さらにNVIDIAの利益率は約56%、Googleは約26%、Microsoftは約36%と、実際に大きな利益を生み出している企業が指数の中心になっています。EPSの面でも、今の市場の方が圧倒的に強いと言えます。
S&P500が自動的に強くなり続ける仕組み
S&P500は単なる「アメリカの優良企業500社の詰め合わせ」ではありません。実際には、業績の悪い企業を排除し、成長している企業を入れ替える仕組みを持つ、いわば「しょぼい会社排除マシン」です。
業績が悪化すれば指数から外され、成長している企業が新たに組み入れられます。
これにより、指数全体のEPSは長期的に上昇し続けます。PERは景気や金利、戦争などで上下しますが、EPSはこの入れ替えシステムによって自然に強化されていきます。
その結果、株価は一時的に下落しても、利益の積み上がりによって長期的に回復していく構造になっています。
まとめ 2026年の投資家が取るべき行動
動画の結論は非常にシンプルです。米国株は暴落しても回復する構造を持っているため、長期投資家にとって最も重要なのは続けることです。
年初一括投資は、メンタルが安定していて、下落しても売らない自信がある人なら問題ありません。一方で、不安になりやすい人は積み立て投資を選んでも構いませんが、どちらにしても途中でやめないことが絶対条件です。
2026年も戦争やテロ、経済不安など多くのニュースが流れるでしょう。しかし、そのたびに「なぜ米国株は回復するのか」という原理に立ち返ることができれば、ブレずに投資を続けられます。投資の成功はテクニックよりも、我慢と継続によって決まるという点が、この動画の最大のメッセージです。


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