本記事は、YouTube動画『346000000000000ドルの借金爆弾!』の内容を基に構成しています。
現在の世界経済は、かつてないほど巨大な借金の上に成り立っています。
動画では、その総額が約345兆ドルに達していると説明されており、これは世界全体のGDPの約3倍という異常な規模です。
多くの人は「誰が誰にそんなに借金をしているのか」と疑問に思うかもしれませんが、実はこの仕組みは極めて複雑でありながら、ある意味では自己完結した構造になっています。
本記事では、この動画で語られた内容をもとに、借金がどのように世界を動かしているのかを初心者にも分かりやすく整理していきます。
世界はなぜ借金で動いているのか
動画の冒頭で語られているのは、「この世界は借金で成り立っている」という一文です。
これは比喩ではなく、現代経済の実態そのものです。
世界全体の債務残高は約345兆ドルに達しており、米国だけでも約38兆ドルを占めています。この数字を聞くと、誰がこれだけのお金を貸しているのか、そして本当に返せるのかという疑問が自然に湧いてきます。
この疑問に答えるために、動画では歴史を遡りながら、借金とお金の仕組みがどのように進化してきたのかを解説しています。
背景説明 1971年とお金のルールの大転換
1971年8月15日、アメリカのニクソン大統領はドルと金の交換を停止すると発表しました。
これにより、それまでドルが金と交換できるという約束の上に成り立っていた国際通貨制度が終わりを迎えました。これは「ニクソンショック」と呼ばれ、現代の紙幣経済の出発点でもあります。
それまでのお金は、金という現物資産と交換できることが信用の基盤でした。
しかし、この日を境にドルは完全な不換紙幣となり、政府が発行する信用そのものが価値の源になったのです。
これにより、各国政府は金の制約を受けずに通貨を発行できるようになり、借金を拡大する道が開かれました。
借金はどこから来てどこへ行くのか
動画では、米国の38兆ドルの借金の約70%が国内で保有されていると説明されています。
これは、米国民の預金や年金、保険資金が銀行を通じて国債として政府に貸し出されているということです。銀行に預けられたお金は金庫で眠っているわけではなく、国債や融資として再び経済に流れています。
米国の商業銀行だけでも約4.6兆ドルの国債を保有しており、これは日本やインドのGDPを上回る規模です。
さらに年金基金や保険会社も国債を大量に保有しており、国債は「安全な利子収入源」として金融システムの中核をなしています。
また、米国債の約30%は海外で保有されています。
日本、中国、欧州などの政府や金融機関が米国債を購入し、その利子を受け取ることで資金が国境を越えて循環しています。つまり、世界中のお金が互いに貸し借りされる巨大なネットワークが形成されているのです。
借金が止まると何が起きるのか
この借金の循環が止まると、経済は急停止します。
動画では2020年のコロナショックが例に挙げられています。
この年、米国は約3.1兆ドルを新たに借り入れ、経済の約12%に相当する資金を市場に供給しました。もし政府がこの借金をしなければ、企業の倒産や失業が一気に広がり、経済は崩壊していたと考えられます。
しかし、この仕組みには大きなリスクがあります。
借金を返すためにさらに借金を重ねる構造は、長期的には不安定です。特に発展途上国では、通貨安や金利上昇によって債務返済が困難になり、ケニアやパキスタンのように「債務トラップ」に陥る国も出てきます。
さらに、政府が借金返済のために通貨を大量発行すれば、インフレが発生します。
動画ではジンバブエの例が紹介され、パン1個の値段が数カ月で数億ドルにまで跳ね上がったことが説明されています。これは極端な例ですが、インフレが人々の貯蓄と生活を破壊する力を持っていることを示しています。
まとめ
今回の動画が伝えているのは、現代の世界経済が「借金誘導型」のシステムによって動いているという事実です。
政府、企業、個人、そして国同士が互いにお金を貸し借りし、その循環によって経済成長と安定が保たれています。しかし、この仕組みは永久に続くものではなく、政治リスクや金融不安が起きれば一気に崩れる可能性もあります。
借金は経済を動かすエンジンであると同時に、制御を誤れば破壊力を持つ爆弾でもあります。
345兆ドルという数字は、その両面性を象徴しています。私たちがこのシステムの中で生きている以上、その仕組みとリスクを理解することが、これからの資産形成や投資を考える上でますます重要になっていくと言えるでしょう。


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