本記事は、YouTube動画「ついに人気株が安値割れギリギリ」の内容を基に構成しています。
人気株に迫る「安値割れ」の現実
足元の日本株市場では、これまで相場をけん引してきた人気銘柄に調整の波が広がっています。
動画では、その象徴的な存在としてソフトバンクグループが取り上げられました。
株価はついに4000円を割り込み、一時3982円まで下落しています。日足チャートで見ても、久しぶりの4000円割れであり、投資家心理に大きな影響を与える水準です。
ソフトバンクGは売られすぎなのか
短期的な過熱感を測る指標として知られるRSIを見ると、現状は40前後に位置しています。
一般的に30以下が売られすぎとされるため、テクニカル的には「極端な逆張り買いが入る水準」ではありません。ただし、日足を引きで見ると、過去に3800円近辺で反発した実績があり、ウォッチリストに入れている投資家も多い状況です。
ここ数年の株価推移を振り返ると、2024年に約45%上昇、2025年には約91%上昇と、2年間でおよそ3倍に達しました。
こうした急上昇の反動として、現在の調整は「異常ではない」との見方も成り立ちます。今年の日経平均株価が約6.4%上昇する中、ソフトバンクGは約10%下落しており、相対的な弱さが際立っています。
アーム株価とAIテーマの影響
ソフトバンクGの株価を語るうえで欠かせないのが、傘下の半導体設計会社Armの動向です。アーム株の下落は、ソフトバンクGの企業価値評価にも影響を与えるため、両者は一定の連動性を持っています。
さらに、AI分野ではOpenAIが競合サービスに押されているとの見方もあり、AIテーマ全体の熱がやや落ち着いてきたことも、株価調整の背景として挙げられています。割高感が意識されやすい局面であることも、売り圧力を強めた要因と言えるでしょう。
ほかの人気株にも広がる下落基調
動画では、ソフトバンクG以外にも複数の大型株が紹介されました。
たとえば、時価総額1兆円規模の銘柄が1日で約4.3%下落するなど、インパクトの大きい動きが確認されています。IP関連銘柄として知られる**任天堂**やオリエンタルランドなども総じて弱含んでおり、セクター全体に資金が入りにくい状況です。
信用取引残高やRSIを見ても、現段階では「極端に売られすぎ」と言える水準ではなく、さらに2段階ほど下落すれば逆張りの買いが意識される可能性があると解説されています。
住友ファーマ急落の背景
個別材料として注目されたのが**住友ファーマ**です。株価は1日で約13%下落しました。背景には、社長インタビューで示された財務方針があります。自己資本比率を現在の34%から50%へ引き上げる方針が示され、投資家の間で期待されていた配当復活観測が後退しました。
同社は今年黒字予想であるものの、配当について慎重な姿勢が示されたことで、失望売りが出たと見られています。
消費税ゼロ観測で急騰する小売株
一方で、明るい材料もありました。食料品の消費税を期間限定で0%にする案が検討されているとの報道を受け、スーパーマーケット関連株が急騰しました。ベルクやライフなどが大幅高となり、噂段階であっても市場が敏感に反応している様子がうかがえます。
仮に実施される場合、開始は2027年1月以降と見られており、まだ時間はありますが、期待先行で株価が動く典型例と言えるでしょう。
強さが際立つ資源・重工関連
下落銘柄が目立つ中、逆に堅調さを見せているのが資源・重工関連です。**JX金属は上値ブレイク後に美しい上昇トレンドを形成しています。また、防衛関連として注目される三菱重工業**はPERが70倍を超える水準まで買われています。
2月4日に決算発表を控えており、業績上方修正が出れば評価が見直される可能性もありますが、テーマ性先行の買いである点には注意が必要です。
今後の注目スケジュール
動画後半では、今後の重要イベントにも触れられています。1月21日の**ディスコ**の決算発表、1月23日の金融政策関連イベント、そして1月下旬から2月にかけての個別企業決算が相場の方向性を左右する見通しです。
また、政治日程に関する発表も市場にほぼ織り込まれており、現時点では日経平均先物の反応は限定的とされています。
まとめ
今回の動画では、ソフトバンクグループの4000円割れを起点に、人気株全体に広がる調整局面が丁寧に解説されました。急上昇してきた銘柄ほど調整幅も大きくなりやすく、短期的な逆張りよりも中長期視点での水準確認が重要になります。一方で、政策期待やテーマ性のある銘柄には引き続き資金が集まっており、銘柄間の強弱は一段と鮮明です。今後は決算や政策イベントを見極めつつ、冷静な判断が求められる局面と言えるでしょう。


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