本記事は、YouTube動画『【過半数なければ大波乱】米国株とゴールド急変動の真因と今すぐ必要な分散投資戦略【衆議院解散どうなる?】』の内容を基に構成しています。
政治と市場が同時に揺れる局面に入った
今回の動画では、米国株式市場、ゴールドやシルバーといったコモディティ、日本の長期金利、そして衆議院解散と総選挙という国内政治イベントが、同時に市場へ大きな影響を与え始めている現状が解説されています。
]特に注目すべき点は、株式市場が一見すると個別テーマで動いているように見えながら、その根底では「資金の大移動」と「リスク回避行動」が明確に進んでいるという点です。
初心者の方にとっては、株・金・為替・債券・政治がなぜ同時に語られるのか分かりにくいかもしれませんが、まさに今はそれらが切り離せない局面に入っています。
ゴールドが「普通ではない動き」を見せている理由
動画の冒頭で強調されているのが、ゴールドとシルバーの異常とも言える値動きです。
かつてゴールドは、1日で1ドル、2ドル動けば大きな変動と言われるような、非常に値動きの穏やかな資産でした。しかし現在は、短時間で10ドル、20ドル単位の値動きが当たり前のように起きています。
これは単なる投機的な動きではなく、ゴールドという巨大な市場に、相当規模の資金が流入していることを意味します。
市場関係者の間では、将来の金融不安、地政学リスク、インフレ再燃など、表に見えないリスクを織り込む形で「静かな資金」がゴールドへ向かっている可能性が指摘されています。
一方で、短期間で上がりすぎているという事実も無視できず、「危機に備えるための上昇」と「過熱による調整リスク」という、2つの側面を同時に意識する必要がある状況です。
米国株式市場の現状:指数は下落、しかし中小型株は上昇
動画では、米国の主要株価指数が年初来でマイナスに転じた点が詳しく説明されています。
1月20日前後に、S&P500やNASDAQが1日で約2%下落し、それまでの上昇分が一気に消えました。祝日明けの取引で一気に売りが出たことで、市場心理が大きく冷え込んだ形です。
しかし興味深いのは、すべての株が下がっているわけではない点です。
中小型株やバリュー株には資金が流入しており、昨年12月に指摘されていた「年初は中小型株が強くなりやすい」という季節性が、実際の相場で確認されています。
一方で、S&P500の中でも特に大型のグロース株は冴えない動きが続いており、資金がテクノロジーから離れ、素材、エネルギー、銀行株などへ移動している様子が、セクター別の動きからも明確に読み取れます。
コモディティ市場:金・銀・銅が示す資金の流れ
今年に入って特に強いのが、ゴールド、シルバー、銅、アルミニウムといった金属資源です。
これらはいずれも供給制約が意識されやすく、インフレや地政学リスクが高まる局面で注目されやすい資産です。
シルバーについては、需要の約20%から25%が太陽光パネル向けとされており、価格上昇は再生可能エネルギー関連企業のコストを押し上げる要因にもなります。
実際、価格が上がっているにもかかわらず、ETFでは売りが出ており、先物市場でも投機筋の買いは限定的です。つまり、現物需要が価格を押し上げている可能性が高いという点が、これまでと異なる特徴です。
ただし、動画内でも強調されている通り、シルバーは100ドルという心理的な節目が意識されており、そこに近づくにつれて調整が入る可能性は高く、短期的な過度な追いかけは避けるべき局面とされています。
債券と金利:日本発の金利上昇が世界に波及
今回の動画で特に重要なのが、日本の長期金利の急上昇です。
30年債、40年債といった超長期国債の利回りが4%を超える水準まで上昇しており、これは過去20年以上見られなかった動きです。
これにより、債券価格は大きく下落し、債券ETFも値を下げています。
低金利時代に大量の債券を保有してきた金融機関にとっては、評価損が膨らみやすく、将来的に金融不安へ発展するリスクも指摘されています。
動画では、最終的には日銀が債券を買い取る可能性にも言及されており、2027年から2028年にかけて、再び大きな歪みが表面化する可能性があるという見通しが示されています。
株式の割高感と投資家心理
バンク・オブ・アメリカのデータを用いた解説では、株式市場全体が過去20年の中でも割高な水準に位置していることが示されています。
特にグロース株やITセクターは、PER面でも上限に近い水準にあり、金利が高止まりする環境では注意が必要です。
ブル・ベア・インデックスも9.3と高水準にあり、投資家心理が過度に強気に傾いていたことが、今回の調整の背景にあると説明されています。
ゴールドに集中するファンドマネージャーの動き
ファンドマネージャー調査では、現在もっとも多く選好されている資産がゴールドであることが示されています。
一方で、ゴールドは割高だと認識しながらも「上がっているから買わざるを得ない」という、運用上のジレンマも語られています。
これは過去、ハイテク株が過熱した局面でも見られた現象であり、トレンドが崩れた瞬間に急激な資金流出が起きやすい点には注意が必要です。
衆議院解散と選挙がもたらす日本株リスク
動画の終盤では、衆議院解散と総選挙について詳しく触れられています。
一般的に、解散から選挙直前までは株価が上がりやすい傾向がありますが、今回は選挙結果次第で大きな波乱が起きる可能性が指摘されています。
特に、自民党と維新が過半数を確保できなかった場合、市場は「政策不透明リスク」を強く嫌気し、週明けに大幅下落する可能性があります。
そのため、動画内では2月6日までにポジションを整理する、あるいはオプション取引を活用してリスクを限定する戦略が示唆されています。
まとめ:2026年以降に向けて求められる姿勢
今回の動画を通じて一貫して語られているのは、「これまでと同じ感覚で投資を続けると危険な時代に入った」という点です。
米国株一辺倒、オールカントリー一本といった投資では、十分な分散が効かなくなりつつあります。
株式、コモディティ、債券、通貨、そして政治リスクまでを含めて全体像を理解し、ポートフォリオを見直すことが、今後ますます重要になります。
特に2026年から2028年にかけては、大きな荒波が予想される中で、「正しい市場の見方」を身につけておくことが、資産を守る上で欠かせない局面に入っていると言えるでしょう。


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