新NISA満額で1億円は本当に可能か。投資歴18年・資産3億円の実例から考える現実的戦略

本記事は、YouTube動画『【第145回質問への回答】新NISA満額埋めたら1億円までは簡単に達成できる』の内容を基に構成しています。


目次

新NISAを満額活用すれば本当に1億円は見えるのか

新NISAが始まり、多くの投資家が「本当にこの制度だけで1億円に到達できるのか」という疑問を持っています。特に30代前後の世代にとっては、老後資金やセミリタイアを見据えた現実的な目標として「1億円」という数字は非常に象徴的です。

今回の動画では、投資歴18年、総資産約3億円という実績を持つ発信者が、視聴者から寄せられた質問に対し、新NISAを軸にした資産形成の考え方を具体的な数字で解説しています。

本記事では、その内容を初心者にも分かるように丁寧に整理し、補足解説を加えながら詳しく解説します。


背景説明:新NISAと長期投資の前提条件

新NISAは年間投資枠が拡大され、生涯非課税枠は1800万円に設定されています。5年間で満額を埋めることができれば、比較的若い年齢でもまとまった元本を確保できます。

重要なのは、新NISA単体で完結する話ではなく、その後もどれだけ継続して積み立てを行い、どの程度の利回りで運用できるかという点です。動画では「時間」と「毎月の投資額」をどう味方につけるかが繰り返し強調されています。


30歳から55歳で1億円を目指す戦略

毎月の投資額と必要利回りの関係

動画内では、35歳時点で新NISAを満額の1800万円まで埋め、その後55歳まで20年間運用するケースが想定されています。仮に35歳時点で資産が1800万円のままだった場合でも、以下のように毎月の投資額によって必要な利回りは大きく変わります。

毎月5万円を20年間投資する場合、1億円に到達するには年利約7.3%が必要になります。
毎月10万円であれば必要利回りは約5.8%。
毎月15万円なら約4.5%。
毎月20万円なら約3.2%で達成可能です。

この数字から分かるのは、毎月6万円以上を継続投資できれば、全世界株式の平均利回りである年7%未満でも十分に1億円が視野に入るという点です。

投資額別に考える資産配分の考え方

毎月6万円から10万円程度の投資が可能な場合は、全世界株式を中心としたシンプルな構成で十分とされています。無理にリスクを取る必要はなく、債券や現金を組み合わせた安定的な運用が適しています。

一方、毎月5万円程度しか投資できない場合は、全世界株式だけではややリターン不足になる可能性があるため、資産の一部により高リターンが期待できる投資先を加える考え方が紹介されています。

この場合でも、リスク資産の比率は10%から20%程度に抑えるのが現実的とされています。


利回り5%でも1億円に届く現実

動画では、仮に年利5%という比較的控えめな前提でも、毎月20万円を投資できれば17年で1億円に到達できると説明されています。この場合、守りの資産を30%程度含めていても十分に達成可能です。

つまり、新NISAを早期に満額まで埋められる人ほど、「高い利回りを狙う必要がない」という点が強調されています。時間を味方につけることで、リスクを抑えた運用でも資産形成が可能になるという考え方です。


新NISA満額後に取り崩しても大丈夫か

6年目から3%から4%を取り崩すケース

次の質問では、新NISAを5年間で満額積み立てた後、6年目から資産を取り崩しても問題ないかが取り上げられています。

インデックス投資で年7%から9%のリターンが得られた場合、6年目の資産は約2150万円から2250万円になるとされています。

仮に2200万円とすると、その3%から4%を取り崩すことで年間66万円から88万円、月額にして約5.5万円から7.3万円を取り崩すことが可能です。

この水準で生活やお小遣いとして十分であれば、取り崩しを始めても資産は増え続ける可能性が高いと説明されています。

トリニティスタディから見る資産枯渇リスク

動画では、米国で有名なトリニティスタディにも触れられています。4%ルールで取り崩した場合、30年後に資産が枯渇する確率は数%存在しますが、3.75%未満であれば資産が枯渇しなかったという検証結果が紹介されています。

さらに中央値では、4%取り崩しを続けても30年後の資産は約8倍になっていたとされ、2200万円から取り崩しを開始した場合、30年後には約1.7億円に増えている計算になります。


定額法と定率法の違い

取り崩し方法には大きく分けて2種類があります。

引退時の資産額に対して一定金額を取り崩す方法を定額法と呼びます。この方法は毎月の生活費が安定する反面、資産額が増えても取り崩し額は変わりません。

一方、毎年の資産残高に対して一定割合を取り崩す方法は定率法と呼ばれます。この方法では資産が増えるほど取り崩し額も増えるため、「今」をより充実させたい人に向いています。

動画内では、十分な資産がある場合は定率法で今の満足度を高める選択も合理的だと述べられています。


子供の特定口座での投資と金融教育

子供名義の特定口座でどのような投資をするかという質問に対し、全世界株式と高配当株ETFを組み合わせる考え方が紹介されています。

配当金をお小遣いとして実感できることで、「投資をするとお金が増える」という感覚を早い段階で体験させる狙いがあります。

配当金の半分を使い、半分を再投資するという考え方も、複利の仕組みを学ぶうえで有効とされています。


不動産投資と株式投資の順番

最後の質問では、富裕層を目指すうえで不動産投資が必要かどうかが議論されています。動画では、不動産投資で資産を拡大しつつ、株式投資と並行して進める戦略が現実的とされています。

現金を貯めるだけでは機会損失が大きいため、金融資産として運用しながら、良い不動産が見つかったタイミングで融資を活用して購入する方法が紹介されています。

目標資産額に到達した後は、リスクを抑えるために繰り上げ返済を活用する考え方も説明されています。


新NISAは「急がない人ほど有利」

動画全体を通して一貫しているのは、「新NISAを満額埋められる人ほど、無理をする必要がない」という考え方です。

短期間で一気に増やそうとするとリスクは高まりますが、時間を味方につけることで、安定的な投資でも十分な資産形成が可能になります。


まとめ:新NISA満額は人生を大きく変える起点になる

新NISAを早期に満額まで活用できれば、1億円という目標は決して非現実的なものではありません。毎月の投資額と運用期間を冷静に見極め、過度なリスクを取らずに続けることが最も重要です。

55歳で1億円を目指すのであれば、時間を味方につけた安定運用が有効ですし、目標を前倒しする場合のみリスクを調整すればよいという考え方も示されました。新NISAは「一発逆転の制度」ではなく、「人生をゆっくり豊かにする制度」であることが、今回の動画から明確に読み取れます。

今後の資産形成を考えるうえで、新NISAをどう使い切るかが大きな分岐点になると言えるでしょう。

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