本記事は、YouTube動画『【2026年最新版】属性別の米国債/ドル建て債券投資戦略。具体的なPF例も紹介します』の内容を基に構成しています。
米国の長期金利が再び上昇し、米国債やドル建て債券に「今こそ利回りを取りにいきたい」と感じる人が増えています。
一方で、金利が高い局面ほど、債券投資は買えば勝ちという単純な話ではなくなります。
短期金利は下がっているのに長期金利は下がらない、むしろ上がることもある。そうした状況で、どの年限を選ぶのか、ETFで持つのか生債券で組むのか、そして自分の属性に合う配分は何か。動画ではこの論点を、米国債市場の振り返りから、属性別の戦略、そして具体的なポートフォリオ例まで、順を追って解説しています。
以下、導入から背景、動画内容の詳細、追加解説、まとめの流れで整理します。
米国金利が再び高水準。債券投資に追い風が戻ってきた
動画の冒頭では、米国の長期金利、特に米国債10年利回りが4.3%前後で推移している点が提示されます。
昨年10月下旬に一時4%を割った後に切り返し、再び上昇してきたという文脈です。長期金利が4%台という水準自体が2007年10月以来およそ18年ぶりの高水準であり、利回りだけ見ると非常に魅力的に映ります。
その結果、米国債、ドル建て債券への関心が再燃します。
ただし、ここで重要なのは「利回りが高いから買う」ではなく、「金利の動き方の特徴を理解したうえで、目的に合う持ち方を選ぶ」ことです。動画はこのスタンスを明確にし、まずは米国債券市場の振り返りから入っていきます。
イールドカーブを見ないと、債券の難しさが分からない
債券投資を考えるとき、最初に確認すべきものとして動画が強調するのがイールドカーブです。
イールドカーブとは、年限ごとの利回りを線で結んだものです。短期債、中期債、長期債、超長期債と、満期までの期間が違えば利回りも違い、その形状が市場の期待やリスクの織り込み方を表します。
動画内では、政策金利であるFF金利が3.50%から3.75%の範囲にあり、10年債利回りは4.3%前後、30年債利回りは5%台に乗る水準と説明されます。
この「短期から超長期まで、どこが高いのか」「過去からどう変わったのか」を比較することで、債券市場の本質が見えてくる、という位置づけです。
ここで初心者がつまずきやすい点を、噛み砕いて補足しておきます。
債券は、金利が下がると価格が上がり、金利が上がると価格が下がります。
つまり利回りだけでなく、今後の金利変動が自分の保有債券の価格にどう影響するかを意識しないと、思わぬ含み損や期待外れのリターンにつながります。だからこそ、イールドカーブが重要になります。
米国債市場の1年を振り返ると「短期は下がり、長期は下がらない」
短期金利はFRBの利下げに連動して下がった
過去1年間の動きとして、動画はまず短期金利の大幅低下を挙げます。短期金利はFF金利と相関が強く、FRBの利下げが進むと短期金利は素直に下がりやすい、という整理です。これは債券初心者でも理解しやすいポイントで、短期は政策金利の影響が色濃いという特徴があります。
また市場は、年内にあと2回の利下げを見込んでおり、コンセンサスとして政策金利が3%に近づくことを織り込んでいる、という説明も出ます。
ここは注意点も添えられていて、利下げ確率は状況次第で大きく動くため、過度に信じすぎない方がよいというトーンです。
長期金利は利下げでも下がらず、年限によっては上昇した
一方で、長期金利の代表格である10年債利回りは低下しているものの、その幅は限定的とされます。
さらに20年債、30年債といった長い年限では横ばい、あるいは30年債は1年前より上昇している、という話が続きます。
ここで重要なのは、FRBが利下げをしても、年限が長いほど「政策金利の影響だけで綺麗には下がらない」ことです。短期と長期が同じ方向に動くとは限らない。だから年限選びが投資成果を大きく左右します。
イールドカーブのスティープ化と長短金利差の拡大
短期が下がり、長期があまり下がらない、あるいは上がる。
これを動画では、イールドカーブのスティープ化と表現します。スティープは立ち上がるという意味で、年限が長くなるほど利回りが上がる形が強まった、ということです。
加えて、長短金利差、一般的には2年と10年の利回り差が拡大し、2022年以来の水準として0.7%まで開いている、という説明が出ます。
短期は利下げの影響を強く受けて下がるのに対し、10年は大きく動かないため差が広がった、という整理です。
10年利回りのボラティリティが低い期間が続いた
動画では、10年利回りが「5週連続で週次の変動が10ベーシスポイント未満だった」と述べられます。
1ベーシスポイントは0.01%なので、10ベーシスポイントは0.1%です。
つまり1カ月以上、10年利回りがほとんど動かなかったということになります。こうした静かな期間は2020年以来5年ぶりという説明で、足元の金利が「高いが安定していた時期があった」ことが示されます。
なぜ長期金利は下がらないのか。鍵はタームプレミアム
ここから動画の内容は一段深くなります。FRBが利下げをして短期は下がっているのに、なぜ長期は連動して下がらないのか。その大きな要因の1つとして挙げられるのがタームプレミアムです。
タームプレミアムとは、満期までが長い債券を持つと価格変動リスクや流動性リスクが高まるため、その分だけ投資家が上乗せで求める金利、という考え方です。動画では、1年で返ってくる契約より30年で返ってくる契約の方が金利を多く取りたくなる、という直感的な例で説明されます。
そしてニューヨーク連銀が公表する推計として、10年もののタームプレミアムが約0.8%という数値が紹介されます。以前はマイナスの時期もあったが、今はじわじわ上がっている、という文脈です。
さらに、長期金利は概ね「期待政策金利」と「タームプレミアム」に分解できる、と説明されます。
たとえば10年利回りが4.3%、タームプレミアムが0.8%なら、4.3%から0.8%を引いて期待政策金利は3.5%程度になる、という計算例が示されます。政策金利予想が3.0%という見立てとズレるように見える点については、0.25%刻みの表示慣行や理論値の誤差として、1回分の利下げ幅程度は誤差と考えてよい、という整理です。
この章の結論:短期は下がりやすいが、長期は下がりにくい見立て
第1章のまとめとして、動画は次の見立てを提示します。
短期金利はFRBの利下げが進めばさらに下がる可能性が高い。一方で、長期、超長期は利下げがあってもなかなか下がらず、高止まりや上昇もあり得る。ここが2026年に債券投資を考えるうえでの前提条件になります。
2026年の属性別戦略。債券を入れるべき人、入れなくてもよい人
動画は、投資家を便宜上3分類して戦略を整理します。分類はラフで、人によって例外はある前提が何度も添えられますが、初心者には非常に分かりやすい枠組みです。
リスクを取ってガンガン増やしたい人:結論は「債券はいらないかもしれない」
この層は、20代30代の資産形成層、または若い富裕層を想定します。結論として動画は、こういった人は債券が不要ではないか、と述べます。理由はシンプルで、資産を大きく増やすフェーズでは、債券は相対的に期待リターンが低いからです。
特に運用額がまだ大きくない人は、変に債券を入れるより、株式と現金の比率でリスクを調整した方が分かりやすい、という考え方が提示されます。安全資産としては債券の代わりにゴールドを入れる選択肢も示されます。
動画の例として、株式60%、ゴールド20%、現金20%というポートフォリオが挙げられ、目標利回りは最低8%、できれば10%以上というイメージが語られます。
ここで重要なのが、今後のテーマがインフレである場合、株式と債券が逆相関にならない可能性がある、という指摘です。一般に「株が下がれば債券が上がる」と思われがちですが、インフレ局面では金利上昇が株式にも債券にも逆風になり、株も債券も同時に下がることがあり得ます。動画はこの点を、金融政策への反応が強くなる、という説明で触れています。
さらに、若い富裕層の実例として、コロナ前に会社を数億円で売却した人が資産の大半をS&P500のインデックスファンドに投入し、円建てで約3.5倍になった、というエピソードも出ます。
結果論ではあるが、分散しすぎるより株式を信じて長期保有がうまくいく場合もある、という示唆です。
バランスを取りながら増やしたい人:株式を軸にしつつ債券を混ぜる
次は、若い富裕層から40代50代を想定した「バランス型」です。バランスを取るとは、最大ドローダウンを抑える、つまり暴落時の落ち込みを小さくするという意味合いで語られます。
例として提示される配分は、株式40%、ゴールド20%、債券20%、現金20%です。目標利回りは5%から8%程度というイメージです。
この層の債券は選択肢が広く、ドル建てMMF、短期債ETF、中期債ETF、長期債ETFなどが挙げられます。そして「定期的にリバランスする前提なら、流動性やコストの面でETFの方がよい」という考え方が示されます。生債券かETFかは別動画で詳述しているという触れ方でしたが、この動画の中でも「売買しやすい道具でバランス運用する」という方向性が明確です。
守り重視の人:債券比率を上げる。ただし債券100%は推奨しない
3つ目は、年配富裕層、超富裕層、リタイア層などを想定した守り重視です。例として、債券50%、ゴールド20%、株式20%、現金10%という配分が示され、目標は年5%程度とされます。
債券比率が高いことに違和感を覚える人に向けて、動画は「資産規模が大きくなるほど運用は保守的になりやすい」という一般論を提示します。
さらに富裕層は、運用リターンだけでなく、事業や相続を含めた税金対策のインパクトが大きくなるため、関心の中心がそこに移っていく、という話が続きます。日本の税率が高いこと、法人オーナーが多いことが背景として挙げられています。
具体的ポートフォリオ例。ETFと生債券の使い分けが核心
ここから動画の第3章で、具体例が一気に増えます。初心者にとっては、概念だけでなく銘柄例と比率例が出てくることで、初めて現実の組み方がイメージできるパートです。
バランス型はETFを使うのが基本線
バランス型は、株式を中心に据えながらも、債券、ゴールド、現金をバランス良く配置して定期的にリバランスする、という考え方です。
そのため生債券よりETFが適する、と繰り返されます。債券ETFの値動きや特徴は別動画へ誘導されていますが、この動画の中では「リバランス前提ならETF」という大枠が明確です。
発信者本人の実例:金融投資約1億6000万円、株式66%、債券13%、オルタナ21%
動画後半で非常に具体的なのが、発信者本人のポートフォリオ開示です。年末時点で約1億6000万円で、アセットクラス別に株式66%、債券13%、オルタナティブ21%という構成が示されます。
株式比率を厚くしている理由は、今後も株価上昇が続く見立てや、長期的には資産インフレ、つまり法定通貨価値の低下によりリスク資産価格が押し上げられやすい、という見方に基づくと説明されます。
そのうえで、一辺倒にならないように債券、金、仮想通貨にも分散している、という姿勢が語られます。
長期債ETFの具体名:TLTとEDVを各1000万円、合計2000万円
債券部分で目を引くのが、米国長期債ETFとしてTLTとEDVを各1000万円ずつ保有している、という具体例です。合計2000万円は価格面ではほとんど増えていないが、約4%の分配金利回りがあるためトータルリターンではプラス、ただし株やゴールドの上昇と比べると成績は見劣りしている、という率直な評価が語られます。
ではなぜ持ち続けるのか。理由は「強いクラッシュが来た時の守り神になり得るから」です。
金利が下がると債券価格が上がる。しかもデュレーションが長いほど効きが大きい
ここは債券の核心です。
動画は、リーマンショック後の期間を例に、10年利回りが下がった局面でTLTやEDVの価格が大きく上がっていることを示し、景気悪化局面では金利低下が起きやすく、株の損失を長期債が埋める可能性がある、と説明します。
その背景として、金利と債券価格の逆関係が改めて整理され、さらに重要な概念としてデュレーションが登場します。
デュレーションは投資回収期間という説明ですが、初心者向けには残存期間のイメージでよい、と動画は述べます。そして、デュレーションが長いほど金利変動に対する債券価格の振れが大きくなる。つまり同じ1%の金利低下でも、残存1年より残存30年の方が価格が大きく動く、ということです。
だからこそ、TLTやEDVのような長期債ETFは、金利低下局面で大きな上昇が起こり得る。
ただし動画前半で述べた通り、タームプレミアム上昇などで長期金利が下がりにくい環境の可能性もあるため、将来は分からない。その不確実性を抱えたまま、守りとして一定比率を置く、という位置づけです。
長期金利は上がるのか。発行ラッシュとスプレッドの話
金利再上昇を懸念する視点として、動画ではJPモルガンやゴールドマン・サックスなどの金融機関が債券発行を増やしている点に触れます。借り換えの意味合いもあるが、今のうちに資金調達したい思惑があるのかもしれない、というニュアンスです。
加えて、2013年のクレディ・スイス破綻以降、金融機関は事業会社より高い金利での調達を強いられていたが、直近では米国債とのスプレッドが0.76%に低下し他業界と同水準になった、という説明も出ます。
2025年はAI投資のためにビッグテックが大量に債券発行し、世界の社債発行額が5年ぶりに過去最高を更新した、という話も続きます。つまり、金利の上昇圧力になり得る材料はある、という整理です。
ただし発信者の見立てとしては、ここから強く下がる展開も強く上がる展開も断定せず、高止まり、つまりバランスすると見ている、という結論でした。
財政悪化、関税、インフレ、脱ドルといった上昇要因がある一方で、金利低下圧力もある。特に財務長官は長期金利を下げたいはずで、強い上昇があれば、状況次第でYCCやツイストオペのような政策も視野に入る、という話が出ます。
また、欧州が米国債売却をカードにするという噂については、受け皿がない規模感であり信じにくいという見方が示され、UBS関係者の警告にも触れられます。
金利が読めないなら短期で利回りを取る選択肢もある:ドル建てMMFで年3.255%
長期金利が下がるかどうかは分からない。
そうであるなら、無理に長期を狙わず、短期で着実に利回りを取る選択肢もある。動画ではこの現実的な選択肢として、外貨建てMMFの利回り例が提示されます。楽天証券の一覧例として、ドル建てで年3.255%がつく、という話です。
ただし、FRBの利下げが進めばMMFの利回りも低下するため、永続的に3%台が続くとは限りません。それでも「リスクフリーに近い形で3.2%取れれば十分」という考え方も成立する、という提示は、特に守り重視層にとって分かりやすい整理です。
守り重視層の生債券運用で重要な3つの型と、手数料の落とし穴
残存期間の組み方には3種類ある:ラダー、バーベル、ブレット
守り重視層では、生債券でポートフォリオを組むことが特徴として語られます。その前提として、残存期間の分散方法には大きく3つあると説明されます。
1つ目がラダー運用です。はしごのように年限をずらして並べ、満期が順番に来るように設計します。
2つ目がバーベル運用です。短期と長期に寄せ、中間を薄くする形です。
3つ目がブレット運用です。ある年限帯に集中する形で、弾丸のように見えることからこの名称です。
どれが絶対に正解ではなくケースバイケースだが、富裕層ほど分散を重視するため、感覚的にはラダーが好まれることが多い、という話が出ます。
ラダー型の社債ポートフォリオ例:2032年から2065年まで7銘柄を均等配分
動画ではラダー型の具体例として7銘柄が提示されます。発行体は、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ビザ、ウォルマート、コカ・コーラ、アルファベットです。最も短いのがソフトバンクグループの2032年6月、最も長いのがアルファベットの2065年5月という並びです。
ソフトバンクグループは格付けがBB+でジャンク債に該当するため、償還利回り6.1%、クーポン7.25%と高い数値が挙げられます。無理をせずにより高格付けに置き換える選択肢もあるが、ラダー運用では短い側である程度クレジットリスクを取るのが王道、という説明で、あえて組み込んだという文脈でした。
ラダーが金利上昇に相対的に強いという理由も示されます。金利が上がって保有債券の価格が下がっても、短い年限から順に償還が来るため、その資金でより高い金利水準の債券に乗り換えられる、という考え方です。ただし、2032年償還が最短では本当の意味で短いとは言いにくいので、より短期の償還債を上側に置いてもよい、という補足もありました。
ブレット型の超長期ポートフォリオ例:2050年代から2065年までに集中
長期金利低下を見込んだ超長期寄せの例として、コカ・コーラ、米国債、ディズニー、マイクロソフト、アップル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アルファベットの7銘柄が提示されます。最短でも2050年1月、最長が2065年5月で、約40年後までの超長期です。これはブレット運用に該当します。
狙いは明確で、長期金利が下がれば債券価格が大幅上昇し、1年で20%や30%のリターンがあってもおかしくない、という説明です。ただし、いつ下がるかは分からないため、それまでのインカムも意識してクーポン利率が高いものを選ぶ、という考え方が添えられます。2020年のゼロ金利期に発行された債券はクーポンが低くなるのは仕方ない、という説明もあり、企業側は資金調達に有利な局面では債券発行を抜け目なく行う、という視点も示されます。
米国債か社債か。営業が社債を押し込むときは警戒が必要
動画では、米国債か社債かは一長一短で、別動画で詳説しているという立て付けでしたが、重要な注意点として「こちらが米国債がよいと言っているのに、無理に社債を押し込んでくる営業がいたら、手数料目的の可能性がある」という指摘が入ります。社債の方がスプレッド、つまり証券会社側の利益を取りやすいからです。
ここで、生債券の手数料構造がかなり具体的に説明されます。債券には購入価格のアスク、参考価格のミッド、売却価格のビッドがあり、個人投資家が購入時に見せられるのは基本的にアスクです。証券会社はミッドに近い水準で仕入れ、そこに利益を乗せてアスクとして提示します。たとえばミッドで100のものを102で買えば購入時に約2%のコストが乗っているイメージになり、売却時に98なら売却時にも約2%のコスト、アスクとビッドの差が約4%という形にもなり得る、という説明です。
この構造を理解せずに「利回りだけ見て社債を買う」と、想定よりコスト負けしやすいので注意が必要です。
守り重視でも債券100%はおすすめしない。キーワードはインフレ
動画の終盤で繰り返されるキーワードはインフレです。これが長く続くメガトレンドになる可能性がある以上、債券だけに寄せるのは推奨しにくい、という見解が示されます。コアは債券でも、サテライトとして株式やゴールドを持つべき、という整理です。
超富裕層の例としては、たとえば手元に10億円があるなら、債券5億円、ゴールド2億円、株式2億円、現金1億円のようにアセットクラスで最初に分けるイメージが提示されます。比率に深い意味はないが、考え方として分かりやすい例です。
さらに踏み込んだ選択肢として、有価証券担保ローンの活用も紹介されます。たとえば10億円で債券ポートフォリオを作り、それを担保に3億円借り、2億円で株、1億円でゴールドを買う、というイメージです。税引き後かつローン金利を払っても、年3000万円前後のキャッシュフローが期待できる、という試算も述べられます。もちろんレバレッジはリスクを高めるため無理は不要だが、担保に対して3億円程度であれば比較的安全圏という見立ても語られます。この領域は、担当バンカーと議論すべき、という締め方です。
まとめ:2026年の債券投資は「年限選び」と「自分の属性に合う設計」がすべて
動画全体を通じた結論は、債券投資を一括りにせず、金利環境の特徴と自分の属性から逆算して設計することにあります。
過去1年間の米国債市場は、短期金利が大幅に低下し、長期金利は限定的な低下、超長期は上昇もあったという動きでした。これはイールドカーブのスティープ化であり、今後も短期は下がりやすい一方、長期はなかなか下がらない可能性がある、という見立てが示されました。
そのうえで、リスクを取って資産を増やしたい層は、債券を無理に入れず、株式と現金、あるいはゴールドを組み合わせて8%から10%以上を狙う考え方が提示されました。バランス型は、株式を軸にしつつ債券を20%程度入れて、最大ドローダウンを抑えながら5%から8%を狙う設計が現実的とされ、リバランス前提ならETFが使いやすいという整理でした。守り重視は債券比率を高めつつも、インフレを踏まえて債券100%は避け、ゴールドや株式も併用する考え方が示されました。
また、長期債ETFとしてTLTとEDVを守りの役割で保有する実例、ラダー運用やブレット運用の生債券ポートフォリオ例、そして社債のスプレッド構造と営業提案への注意点まで、実務的な論点が多く盛り込まれていました。
最後に、動画でも強調されていた通り、ここで紹介された設計が万人の正解というわけではありません。ただし、イールドカーブ、タームプレミアム、デュレーション、そして自分の属性という軸で考えることで、米国債・ドル建て債券投資は「なんとなく買う投資」から「目的に沿った戦略投資」に変わります。2026年の高金利環境を活かすためにも、まずは自分がどの属性で、何を守り、何を増やしたいのかを明確にしたうえで、年限と商品タイプを選んでいくことが重要です。


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