本記事は、YouTube動画『暴落覚悟でここから狙う!厳選高配当10銘柄』の内容を基に構成しています。
現在の株式市場は株高基調が続き、全体として配当利回りが低下しています。
そのような環境下でも、あえて高配当を維持している銘柄には、相応の魅力と同時にリスクが内包されています。今回の動画では、「暴落覚悟」という強い言葉を用いながらも、インカムゲインを狙う投資家に向けて、リスクを理解した上で注目すべき高配当銘柄が紹介されました。
本記事では、その内容を初心者にも分かりやすく整理し、背景や補足情報を交えながら詳しく解説していきます。
株高局面で高配当株が減っている背景
現在の日本株市場は、全体的に株価水準が高く、相対的に配当利回りが低下しています。
配当利回りは「配当金 ÷ 株価」で算出されるため、株価が上昇すれば利回りは自然と低下します。そのため、利回りが4%を超える銘柄は、何らかの不安要素を抱えているケースが多いのが実情です。
動画内でも繰り返し強調されていたのは、「高配当で内容も完璧な銘柄は存在しない」という現実です。
利回りが高いということは、市場がその企業に対して慎重な評価をしている可能性があることを意味します。したがって、高配当株への投資では、表面的な利回りの高さだけでなく、その裏側にある業績、配当性向、事業環境などを総合的に判断する必要があります。
暴落覚悟で狙う高配当10銘柄の考え方
今回紹介された銘柄は、「おすすめ銘柄」というよりも、「リスクを理解した上で検討すべき銘柄」として位置づけられています。共通しているのは、配当利回りが4%から5%を超える水準にある一方で、業績や配当性向に不安要素を抱えている点です。
動画では、これらの銘柄に対して「一点集中投資ではなく、複数銘柄に分散することで平均値を取る」という考え方が示されていました。リスクの高い銘柄でも、10銘柄程度に分散すれば、結果として安定した利回りが期待できる可能性があるという発想です。
ソフトバンク(9434)の特徴と注意点
最初に紹介されたのは通信大手のソフトバンクです。配当利回りは約4.1%と、今回の中では比較的低めですが、それでも通信セクターの中では高水準に位置します。
ソフトバンクの懸念点として挙げられていたのが配当性向の高さです。NTTやKDDIが配当性向50%未満であるのに対し、ソフトバンクは約80%と高い水準にあります。これは、業績が悪化した際に減配リスクが高まることを意味します。
一方で、業績は安定しており、株価も長期的に見て下落局面にあります。また、PayPayポイントがもらえる株主優待もあり、100株保有のメリットは大きいとされています。安定性とリスクのバランスをどう考えるかがポイントとなる銘柄です。
LIXIL(5938)は超高配当の裏に潜むリスク
LIXILは配当利回りが5%を超える水準にあり、非常に目を引く銘柄です。ただし、配当性向は300%前後と極めて高く、一般的には非常に危険な水準といえます。
足元の決算では業績が比較的堅調で、通期計画を上回る進捗を見せています。また、経営陣が「配当を重視する姿勢」を示している点も評価されています。しかし、将来的に大きな減配が起きる可能性は否定できません。
日本を代表する住宅設備メーカーであり、ブランド力は十分ですが、あくまで高リスク・高配当銘柄として慎重な姿勢が求められます。
タマホーム(1419)は高利回りと業績減速のせめぎ合い
タマホームは配当利回りが約5.3%と高水準で、これまで増配を重ねてきた実績があります。しかし、直近では業績にブレーキがかかりつつあり、先行き不透明感が強まっています。
それでも、5月の期末配当では196円の一括配当が予定されており、短期的なインカムゲインの魅力は大きいといえます。さらに、株主優待としてQUOカードがもらえる点も特徴です。
業績悪化による大幅減配のリスクと、高水準の配当・優待をどう評価するかが投資判断の分かれ目となります。
ミラースホールディングスの現状と配当の持続性
ミラースホールディングスは、配当利回りが約5.3%と高く、かつては株主優待の魅力でも注目されていました。しかし、近年は業績が低迷し、株価も大きく下落しています。
現時点では配当性向は比較的低めですが、業績がさらに悪化すれば減配の可能性も十分にあります。高配当であるがゆえに、株価の下落リスクを受け入れられるかどうかが重要です。
マツダは高配当だが業績変動が激しい銘柄
マツダは配当利回りが約4.6%と比較的高い一方で、無配に転じた過去もあり、非常に不安定な銘柄として紹介されました。
自動車業界全体が電動化や世界経済の影響を受けやすい中で、マツダは海外依存度が高く、業績の振れ幅が大きい点が特徴です。
安定性を求める投資家にはトヨタ、ある程度のリスクを許容できる投資家にはマツダという位置づけが示されていました。
エクセディはEV時代でも評価が分かれる高配当株
自動車部品メーカーのエクセディは、クラッチを主力とする企業で、配当利回りは約5.3%です。EV化の進展で不要になる事業と見なされ、一時は株価が大きく下落しましたが、その後業績は回復しています。
増配を続けてきた実績や、株主優待の充実度は評価できますが、再び業界環境が悪化すれば株価が大きく下落する可能性もあります。単元未満株での検討も選択肢として挙げられていました。
FPGは制度変更リスクを抱えた高配当銘柄
FPGは不動産小口化ビジネスを展開しており、過去に規制強化の噂で株価が大きく下落しました。現在は株価が安値圏にあり、配当利回りは高水準です。
ただし、今後の制度変更次第では、さらなる暴落も想定されます。企業努力だけでは対応できない外部リスクがある点を理解した上での投資が必要です。
青山商事は割安感と高配当が共存するが慎重さも必要
紳士服大手の青山商事は、不動産事業も手がける企業で、配当利回りは5%を超えています。株価は回復基調にありますが、過去の高値から見るとまだ低水準です。
一方で、配当性向の高さや一時的な赤字決算など、懸念材料も存在します。株式分割による買いやすさも含め、中長期視点での検討が求められます。
高島とバロックジャパンは小型高配当株の代表例
高島は建材や物流資材を扱う企業で、配当利回りは約5%です。業績自体は大きく崩れていませんが、配当性向が高めである点には注意が必要です。
バロックジャパンリミテッドはアパレル企業で、株主優待が充実している一方、配当性向が高く減配リスクを抱えています。アパレルを利用する家庭では、優待目的での保有も検討余地があります。
平均値を取る投資という考え方
動画の後半で強調されていたのが、「平均値を取る」という投資手法です。リスクの高い高配当銘柄を少額ずつ複数保有することで、個別銘柄の失敗を全体で吸収する考え方です。
この方法であれば、一部の銘柄が減配や株価下落に見舞われても、全体としては安定した利回りを維持できる可能性があります。
まとめ
今回紹介された高配当10銘柄は、いずれも高い利回りを誇る一方で、明確なリスクを抱えています。重要なのは、「高配当=安全」と考えないことです。配当性向、業績動向、業界環境を理解した上で、自身のリスク許容度に合った投資判断を行う必要があります。
高配当株は、正しく向き合えば大きな魅力を持つ投資対象です。本記事が、銘柄選定の視野を広げる一助となれば幸いです。


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