本記事は、YouTube動画『FX、-2億8260万円!!選挙で円安株高の爆上げか!?』の内容を基に構成しています。
本動画では、FXトレードにおいて過去最大となる約2億8000万円超の損失を出した実体験を軸に、選挙相場、円安・株高の背景、日銀の金融政策、世界的な株式市場の変動、そして為替介入の可能性までが赤裸々に語られています。個人トレーダーがなぜここまで追い込まれたのか、その背景を整理しながら、現在の為替市場が抱える構造的な問題について初心者にも分かりやすく解説します。
過去最大の損失を更新したFX報告
動画の冒頭では、投稿者自身がFX取引において過去最大となる損失を更新したことが率直に報告されます。
ドル円およびクロス円の取引で、いわゆる「往復ビンタ」を受ける形となり、買いから売り、さらに再び買いへとポジションを切り替える中で損失が拡大しました。
直近数週間だけを見ても、毎週のように数百万円単位の損切りが続いており、精神的にも追い込まれている様子が強く伝わってきます。単なる一時的なミスではなく、「相場と噛み合わない状態」が長期化している点が特徴的です。
円安相場を取り巻く金融・政治環境
日銀の発言と利上げ観測
先週の相場を動かした要因の1つが、日銀関係者の発言でした。金融政策の完成に向けて、数カ月に1回のペースで利上げを進めることが適切である、という趣旨の意見が公表されました。
日本はこれまで利上げのペースが極端に遅く、昨年も利上げは2回、合計0.5%にとどまっていました。
そのため、今回の発言はややタカ派寄りと受け止められ、一時的には円高要因として意識されました。ただし、日本の金利水準自体が依然として低いことから、円高への影響は限定的でした。
選挙相場という特殊要因
市場がより強く意識していたのは、国内選挙です。日本では選挙前後に株高・円安になりやすいという経験則があり、今回も「選挙ブースト」が意識されていました。
与党が勝利すれば、財政出動への期待やリスクオンムードが強まり、株高と円安が同時に進む可能性が高いと見られていたのです。この期待が、円高材料が出ても相場が円安方向に傾きやすい地合いを作っていました。
相場急変と判断ミスの連鎖
世界的な株安とリスクオフの錯覚
週の半ば、インドのITサービス関連株が大幅に下落し、それをきっかけに米国のナスダック市場も急落しました。AIエージェント技術の進展により、従来型のソフトウェア開発ビジネスが脅かされるとの懸念が広がり、IT関連株が一斉に売られたのです。
ナスダック指数はテクニカル的にもダブルトップの形状を示し、相場全体が「クラッシュ」に向かうのではないかという不安が高まりました。これを受け、投稿者は円キャリートレードの崩壊、すなわち円高転換を想定してクロス円の買いポジションを損切りし、売りに転じました。
押し目をトレンド転換と誤認
結果として、この下落はトレンド転換ではなく、単なる押し目に過ぎませんでした。週後半になると再び円売りが強まり、ドル円やクロス円は急上昇します。
売りポジションは一気に逆行し、再び損切りを余儀なくされました。まさに「往復ビンタ」と呼ばれる最悪の展開であり、短期間で多額の損失が積み重なりました。
政治リスクと為替市場の複雑化
中国・イラン情勢と地政学リスク
動画では、中国が一部の輸出規制を緩和したとの報道にも触れられています。これにより日本株が急反発し、日経平均は大きく上昇しました。この株高が円安をさらに加速させる結果となりました。
一方で、トランプ前大統領によるイラン制裁発言も相場の不安定要因として挙げられています。イランと貿易を行う国々に追加関税を課す可能性が示唆され、トルコなど一部新興国通貨への影響も警戒されました。
為替介入の可能性
今後の注目点として、為替介入の可能性が語られています。日米合同のレートチェックが行われていることから、円安が急激に進めば、どこかのタイミングで介入が入ってもおかしくない状況です。
特に、選挙後に円安が一段と進行した場合、高値圏での介入によって短期的なトレンド転換が起こる可能性も指摘されています。ただし、日本円の構造的な弱さ自体は変わらないため、長期的には再び円安に戻る可能性も残ります。
投資結果と現在のポジション状況
動画の終盤では、2027年の投資結果として、FXの累計損失が約2億8260万円に達したことが明かされます。
ドル円およびクロス円の売買を繰り返す中で損失が拡大し、現在は選挙後の株高・円安を見込んで再びフルロングのポジションを保有している状態です。
一方で、株式投資自体はプラスを維持しているものの、FXの損失がそれを大きく上回っている点が強調されています。
まとめ:選挙相場と感情トレードの危険性
今回の動画は、選挙相場という特殊な環境下で、複数の材料が重なった結果、判断が極めて難しくなった実例を示しています。円高材料と円安材料が同時に存在する中で、短期的な値動きに振り回されると、大きな損失につながることが改めて浮き彫りになりました。
特に、トレンド転換と押し目の見極め、そして感情に左右されないポジション管理の重要性が強く示唆されています。為替市場は政治、金融政策、地政学リスクが複雑に絡み合うため、単一の材料だけで判断することの危険性を理解することが、今後の相場に向き合う上で欠かせないと言えるでしょう。


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