本記事は、YouTube動画『不適切会計で暴落止まらず!買い逃し高配当』の内容を基に構成しています。
不適切会計ショックで株価急落、投資家はどう動くべきか
2026年2月18日の日本株市場で注目を集めたのが、不適切会計の発覚によって株価が急落した銘柄です。今回取り上げられたのは、工業用ガス大手のエア・ウォーター(証券コード4088)です。
過去に業績予想の下方修正を発表し、さらに不適切な会計処理の見直しによって最終利益が赤字転落見込みとなったことで、株価は大きく売られる展開となりました。高値2600円台から一時2000円割れまで下落するなど、投資家心理は大きく揺さぶられています。
しかし一方で、この銘柄は高配当かつ株主優待もあることで知られており、暴落局面を「買い場」と捉えるかどうかが議論の的となっています。
不適切会計の発覚と業績下方修正のインパクト
今回の急落の直接的な要因は、内部統制評価の過程で確認された不適切な会計処理です。これにより、従来黒字見込みだった最終利益が赤字転落見通しへと下方修正されました。
企業にとって会計の信頼性は極めて重要です。とりわけ不適切会計という言葉は、過去の大型不祥事を想起させるため、市場は敏感に反応します。業績そのものだけでなく、企業統治や内部管理体制への懸念も株価に織り込まれます。
実際に株価は発表後急落し、直近では15%を超える下落を記録しました。2月18日時点でも前日比2%超の下落となる場面があり、底打ち感はまだ明確ではありません。
エア・ウォーターは買いか?高配当と財務の視点から検証
一方で、注目すべきポイントもあります。
まず、エア・ウォーターはこれまで減配をしていない企業です。業績が厳しい局面でも配当を維持してきた実績があります。今回の赤字見込みにもかかわらず、現時点では配当をキープしています。
株価2000円前後での配当利回りは約3.7%水準に達しており、さらに100株保有で1500円相当の自社グループ商品がもらえる株主優待があります。これを加味すると、総合利回りは4%超となります。
また、自己資本比率は約40%前後とされ、極端に財務が悪化しているわけではありません。短期的な赤字転落はあるものの、企業体力そのものが崩壊しているわけではない点は冷静に見る必要があります。
不祥事による暴落は短期的には売られやすいですが、長期投資家にとってはリスクとリターンを見極める局面とも言えます。
保険株が急騰、会計ルール変更が追い風に
同日に注目されたのが保険株の上昇です。
東京海上ホールディングスは約3.7%上昇、MS&ADインシュアランスグループホールディングスも3%超の上昇となりました。
背景には、責任準備金対応債券の会計ルール変更があります。金利上昇局面では保有債券の評価損が問題視されますが、今回のルール見直しによって過度な評価損計上の懸念が和らいだことが安心感につながりました。
金利上昇と保険株の関係は複雑ですが、資産運用環境の改善は中長期的な収益力向上にも寄与します。
株式分割と優待変更の動き
2月は株主優待銘柄の動きも活発でした。
くら寿司は2分割を発表し、分割後100株から優待が受けられるようになりました。これにより投資ハードルが下がり、個人投資家の参加が増える可能性があります。
一方で亀田製菓は3分割を発表しましたが、優待内容は通販クーポンへ変更される予定です。現物商品からクーポンへ変わることで、実質的な価値がどう変わるかは慎重に見極める必要があります。
製薬株の強さが際立つ
製薬セクターも堅調でした。
武田薬品工業は4%超の上昇、アステラス製薬も大きく反発しました。
ディフェンシブ銘柄としての位置付けに加え、安定した配当利回りが評価されていると見られます。下落局面で買い増しを行っていた投資家にとっては、含み益回復の局面となりました。
2月20日権利銘柄に注意
2月は月末ではなく20日が権利確定日の銘柄も存在します。
西松屋チェーンは年2回1000円分の優待券を提供しており、子育て世帯に人気です。権利付き最終日を過ぎると、翌営業日に株価が下落する「権利落ち」が発生する可能性があります。
優待狙いの投資では、権利日スケジュールの把握が重要です。
投資で最も重要なのは入金力
動画の締めくくりで強調されていたのが「入金力」の重要性です。
暴落局面はバーゲンセールに例えられます。しかし、現金がなければ買えません。いくら割安でも、資金が枯渇していては機会を活かせません。
入金力の源泉は人それぞれです。
・給与
・配当収入
・副業収入
安定したキャッシュフローを確保できれば、相場の急落もむしろチャンスに変わります。
まとめ:暴落は恐怖か、それとも好機か
エア・ウォーターの不適切会計問題は、短期的には大きなネガティブ材料です。しかし、財務体質や配当維持姿勢、総合利回りを冷静に分析すれば、長期視点では検討余地のある銘柄とも言えます。
同時に、保険株の反発、製薬株の堅調さ、株式分割による優待拡充など、2月18日の市場は多くのテーマが交錯する1日でした。
投資で最も重要なのは、暴落時に動ける資金余力です。入金力を高め、冷静に企業価値を見極める姿勢こそが、長期的な資産形成の鍵となります。
市場は常に揺れ動きます。しかし、準備をしている投資家にとっては、その揺れこそが最大のチャンスとなるのです。


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