本記事は、YouTube動画『【逃げろ】ビットコイン暴落の本当の理由!【まだ終わっていない!】』の内容を基に構成しています。
ビットコインはなぜ突然崩れたのか
2025年10月に史上最高値を付けたビットコインは、その後わずか数か月で急落を続け、2026年に入ると6万ドル台まで下落しました。ピークから見れば価値はほぼ半減という衝撃的な展開です。
一般的には「香港ファンドの破綻」「ETFの資金流出」「オプション市場の動き」などが原因として語られています。しかし動画では、これらは表面的な説明にすぎないと指摘しています。
本当に起きていたのは何だったのか。そしてこの下落は一過性なのか、それともまだ続くのか。本記事では、データをもとにその構造を丁寧に整理します。
異常な取引量と不可解な資金フロー
まず注目すべきは取引量です。
ブラックロックのビットコインETF「BlackRock」が運用するIBITは、1日で100億ドルを超える取引を記録しました。これは過去記録の約2倍という異例の規模です。
さらにオプション市場ではプットオプション、つまり「下落に賭ける取引」が急増しました。市場参加者の多くが下落を想定していたことが分かります。
通常であれば、このような急落局面ではETFから資金が流出します。実際、IBITが5.8%下落した際には5億3000万ドルの資金流出が起きていました。
しかし今回は逆でした。
ビットコインが1日で13%下落したにもかかわらず、IBITでは600万株が新規発行され、約2億3000万ドルの資金流入が発生しました。ETF全体でも3億ドル以上の純流入です。
記録的な投げ売りが起きているのに、資金は流入している。この矛盾が今回の本質を解くカギになります。
動画内容の詳細解説
ビットコインは「単独で」崩れたのではない
動画の核心はここにあります。
今回の暴落はビットコイン固有の問題ではありませんでした。ハッキングも取引所破綻も規制強化もありません。金融システムが「設計通りに機能した」結果だったというのです。
ビットコインとソフトウェア株の相関は直近で非常に高まっていました。一方で、ゴールドとの相関は弱い状態でした。
ここが重要です。
マルチ戦略ヘッジファンドのポートフォリオにはソフトウェア株が含まれていますが、ゴールドは含まれていません。ETFを通じてビットコインも同じバスケットに組み込まれていたのです。
もしソフトウェア株が急落すれば、リスク管理の観点からポートフォリオ全体を縮小します。その際、ビットコインも同時に売られます。
森に例えるなら、ソフトウェア株とビットコインが同じ森に立っている木であれば、火災が起きたときに両方が燃えるのは当然ということです。
実際、「Goldman Sachs」は今回の動きを壊滅的と表現しました。ミレニアムやシタデルといった機関投資家のリスクマネージャーが一斉にデグロス(ポジション縮小)を指示し、森全体を処分したのです。
暴落を増幅させたCMEベーシス取引
しかし、それだけでは1日で13%という急落は説明できません。
ここで登場するのがCMEベーシス取引です。
CME Groupは世界最大級のデリバティブ取引所で、ビットコイン先物も扱っています。
先物価格は通常、現物よりやや高くなります。これをコンタンゴと呼びます。
例えば、
・現物ビットコインが50000ドル
・先物が55000ドル
であれば、現物を買い、先物を売ることで価格差5000ドルが利益になります。満期には価格差が収束するため、理論上は安定した収益が得られます。
そのため、ファンドはレバレッジをかけてこの取引を拡大します。
しかし市場が急変すると、価格差が縮小し、証拠金不足が発生します。するとポジションが強制解除され、現物ビットコインが一斉に売却されます。
これが連鎖的な売り圧力を生みました。
さらに銀行はレバレッジ付き金融商品を多数販売しており、一定価格を下回るとディーラーが追加ヘッジ売りを行います。売りが売りを呼ぶフィードバックループが完成します。
今回の急落は、まさにこの構造的な連鎖の結果だったのです。
急上昇相場の宿命
動画では強調されていますが、これはビットコイン特有の現象ではありません。
急上昇する資産には必ずレバレッジが集まります。株式、債券、コモディティ、すべて同じです。
上昇局面ではレバレッジが積み上がり、ある閾値を超えるとマージンコールが発生し、デグロスが連鎖します。
現在のAI関連株や一部テック株も同様のリスクを抱えています。
今回の暴落は「限りなく0に近い確率」の出来事ではなく、「いつか必ず起きる1」だったと動画は述べています。
ただし逆もまた然りです。
急落が起きる構造であれば、急騰も同じ構造で起こり得ます。
ビットコインの将来性は消えたのか
暴落にもかかわらず、暗号資産市場への需要は続いています。
新たなビットコイン関連企業が誕生し、大手銀行も参入を強化しています。米国ではビットコイン戦略備蓄に関する議論も進んでいます。
現時点で金保有層が大規模にビットコインへシフトしているわけではありませんが、将来的な可能性は否定できません。
重要なのは、今回の下落が「ビットコインの崩壊」ではなく、「金融構造の連鎖反応」であったという理解です。
まとめ
今回のビットコイン暴落の本質は、以下の3点に整理できます。
・ソフトウェア株との高い相関によりポートフォリオ全体の売却対象になった
・CMEベーシス取引の強制解消が現物売りを増幅させた
・レバレッジ金融商品のフィードバックループが急落を加速させた
これは単なる恐怖や噂ではなく、金融システムが設計通りに機能した結果です。
今後さらに下落する可能性もあれば、同規模の急騰が起きる可能性もあります。重要なのは、価格の表面だけを見るのではなく、その背後にある構造を理解することです。
ビットコインは終わったのか。それとも新たな局面に入ったのか。
答えはまだ出ていません。しかし少なくとも今回の暴落は「理由なき崩壊」ではなかったということだけは、はっきりしています。


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