本記事は、YouTube動画『【戦争確率90%⁈】イラン有事で日本株どうなる、恩恵を受ける7つのセクターとは⁈』の内容を基に構成しています。
世界の金融市場を揺るがす「戦争確率90%」という衝撃的な報道が流れました。
多くの投資家が「株は暴落するのではないか」「今すぐ売るべきか」と不安に駆られたはずです。しかし、歴史を振り返ると、世界が最も不安定になった瞬間こそ、大きなパラダイムシフトが起きてきました。本記事では、イラン有事が現実化した場合の日本株への影響と、恩恵を受ける可能性のある7つのセクターを、背景から丁寧に解説します。
イラン有事「確率90%」報道の意味とは何か
発端は、2026年2月に米有力ニュースサイトが報じた「数週間以内にイランに対する大規模軍事行動が実施される確率は90%」という内容でした。外交交渉が決裂し、ペルシャ湾周辺に米軍の大規模戦力が展開。空母2隻、F35やF22を含む戦闘機、十数隻の駆逐艦・巡洋艦、150回以上の軍事輸送フライトという具体的な数字が示されました。
ここで重要なのは、「もし起きたら」ではなく「いつ始まるか」という段階に入っているという点です。不確実性のピークにある今こそ、冷静な分析が求められます。
戦争と株価の歴史的パターン
戦争が起きると株価は必ず暴落するのでしょうか。歴史を見ると、必ずしもそうではありません。
1991年の湾岸戦争では、開戦直前に株式市場は下落しましたが、開戦後3か月で大きく回復しました。2003年のイラク戦争でも、開戦直後に下落した後、年末には開戦前を上回っています。
この現象は「不確実性の解消」で説明されます。市場は「何が起きるかわからない」状態を最も嫌います。最悪のシナリオが確定した瞬間、むしろ底打ちとなるケースが多いのです。
ただし今回は、中東情勢の複雑さ、エネルギー依存構造、米中対立の文脈が重なり、過去と完全に同じとは限りません。
日本経済の構造と高市政権の政策的背景
2025年末の総選挙で誕生した高市政権は、21兆円規模の経済刺激策、防衛予算増額、経済安全保障強化を打ち出しています。日本企業は115兆円の内部留保を抱え、2025年だけで18兆円の自社株買いを実施しました。
さらに、日本はインフレ率4%環境で日銀が利上げサイクル入り。従来の「有事の円高」という単純な図式は崩れつつあります。円安なら輸出企業の利益増、円高なら輸入インフレ緩和という両面構造が成立しています。
恩恵を受ける7つのセクター
1 宇宙・電子戦関連
三菱電機が1235億円規模の次世代防衛通信衛星システムを受注しました。これは単なる通信衛星ではなく、宇宙空間でAI処理を行う自律型プラットフォームへの進化を意味します。21世紀の戦争は宇宙と電子空間が主戦場です。
2 半導体素材
フォトレジストの世界シェア9割以上を日本企業が握っています。半導体サプライチェーンの要衝として、地政学リスク下で価格決定力が高まる可能性があります。
3 再生可能エネルギー・次世代原子力
原油価格が1バレル130ドル水準に達すれば、ペロブスカイト太陽電池や次世代原子力への移行が一気に加速します。高価格は痛みであると同時に、構造改革の触媒でもあります。
4 海運
ホルムズ海峡の緊張が高まれば、航路迂回により運賃が上昇。過去の紅海情勢でも日本の海運大手は過去最高益を記録しました。
5 総合商社
中東以外の資源権益を持つ企業は再評価されます。有事における「資源の分散」は最大の保険となります。
6 サイバーセキュリティ
電子戦・情報戦の激化により、国家レベルの防御需要が拡大します。これは一過性ではなく構造的テーマです。
7 防衛重工
三菱重工、川崎重工、IHIのような実物製造能力を持つ企業は、長期的に重要性を増します。
中東マネーが日本株を買う構図
サウジアラビアの政府系ファンドPIFは、日本投資を270億ドル、約4兆円規模まで拡大する計画を発表しました。中東が不安定化すればするほど、資本は安定国家へ逃避します。
日本は地理的に遠く、法制度が安定し、技術力が高い。紛争当事者側の資本が日本市場を支えるという逆説的構図が生まれています。
3つのシナリオ分析
短期決戦なら日経平均は一時4万5000円付近まで下落後、5万5000円を目指す展開もあり得ます。
長期消耗戦なら4万8000円から5万2000円のレンジで上下。
広域拡大なら3万8000円付近まで急落の可能性。ただしその後は軍事経済移行で製造業再評価もあり得ます。
重要なのは予想を当てることではなく、複数シナリオに耐えるポートフォリオを構築することです。
デフレマインドの転換という構造変化
日本経済の根本課題はデフレマインドでした。エネルギー価格上昇は不可抗力として受け入れられ、賃上げ政策と重なれば価格転嫁の正常化が進みます。
デフレ脱却は「ジャパンディスカウント」解消につながり、日本株の評価修正をもたらす可能性があります。
まとめ
戦争確率90%という衝撃的な報道は、恐怖だけでなく構造変化の兆しでもあります。短期的な株価変動に振り回されるのではなく、5年後、10年後の世界を想像し、強くなる産業を見極めることが重要です。
防衛、宇宙、半導体素材、再生エネルギー、海運、商社、サイバーセキュリティ。これらは一時的テーマではなく、地政学リスクが続く限り持続性を持つ可能性があります。
ただし一点集中は禁物です。分散とリスク管理を徹底し、冷静な判断を心掛けることが、激動の時代を生き抜く投資家の基本姿勢といえるでしょう。


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