FANG+は今が買い場?3月の銘柄入替と中東情勢を踏まえた初心者向け「仕込み時」解説

本記事は、YouTube動画『【買い場到来】FANG+は今、絶好の仕込み時?3月銘柄入替と中東情勢の影響を初心者にもわかりやすく解説!』の内容を基に構成しています。

FANG+に投資している人、あるいはこれから投資しようか迷っている人にとって、ここ最近は判断が難しい局面が続いています。

理由は単純で、他の資産が目立って強い一方で、FANG+だけが取り残されているように見えるからです。

動画ではまず、直近約6カ月のパフォーマンスとして、ゴールドが約63%プラス、日経平均が約35%プラス、オルカンが約18%プラス、S&P500が約13%プラスなのに対し、FANG+は約1.6%プラスにとどまり「1人負け」の状態だと説明されています。

この見た目の弱さから、SNSでは「FANG+は終わった」「売って逃げたほうがいい」といった声も増え、積立ランキングでも順位が下がり、離脱者が増えているという空気感が語られます。

さらに追い打ちをかけるように、中東情勢が急に緊迫化し、米国とイスラエルがイランに大規模攻撃を行ったという報道が出て、ホルムズ海峡封鎖という言葉まで飛び交う状況になっています。

原油高、物価高、株式市場の混乱という連想が働きやすく、「こんな時にFANG+を買うなんて危険ではないか」と感じる人が増えるのも自然です。

こうした不安が強いタイミングだからこそ、動画は「今が売り時なのか、それとも買い場なのか」を、感情ではなく理由とデータで整理しようという構成になっています。

目次

結論は「買い場に入りつつある。ただし全力は危険」

動画の結論は明確です。話し手は「今のFANG+は買い場に入りつつある」と考えている一方で、「全資産を突っ込め」という話ではなく、サテライトとして少しずつ買い増す前提で語っています。

つまり、長期の資産形成の軸は別に持ちつつ、リスクを理解した上でFANG+を上乗せしていくイメージです。

この結論に至るために、動画はまず「なぜFANG+が1人負けしているのか」を5つの視点で整理し、その後「それでも買い場と言える根拠」を3つの視点で提示します。

そして後半で「3月の銘柄入替で何が起きそうか」という実務的な論点まで扱っていきます。

そもそもFANG+とは何か、初心者が知るべき基本

FANG+は、米国の超成長テック企業を中心にした10銘柄に集中投資する指数です。一般的なインデックス投資の代表例であるS&P500やNASDAQ100とは、設計思想がかなり違います。

特に重要なのは、FANG+が「均等加重」を採用している点です。

10銘柄をそれぞれ約10%ずつ持ち、年4回(3月、6月、9月、12月)にリバランスで比率を10%に戻します。

これにより特定の1社に偏りすぎない一方で、上がった銘柄は一部売られ、下がった銘柄は買い増されるという、独特の動きになります。

この仕組みを理解していないと、FANG+の値動きを見たときに「なぜこんなに指数が伸びないのか」「なぜ弱い銘柄を抱え続けるのか」が分かりづらくなり、不安が増幅しやすいというのが動画全体の問題意識でもあります。

FANG+が1人負けしている理由5つ

理由1:決算は良いのに株価が上がらない

最初の理由は、業績自体は悪くないのに、株価が上がりにくい現象が起きていることです。

動画では、FANG+に原則固定で入っているGAFAM(Google、Apple、Meta、Amazon、Microsoft)の多くが売上高10%以上の成長を続け、利益も伸びていると説明されます。

具体例としてAmazonが出され、直近の利益成長率が約31%と好調なのに、直近1年の株価は約マイナス1%程度で、成長と株価が噛み合っていない状態が示されます。

NVIDIAも、売上が前年同月比で約70%以上伸び、市場予想を上回る決算でも、発表後に株価が伸びきらずマイナスで引けたというエピソードが語られます。

なぜこうなるのか。動画では「2023年から2024年にかけてAIブームで株価が先に上がりすぎた反動」と整理します。チャットGPT登場以降、AI期待が株価に過剰に織り込まれ、実際の業績以上に株価が先走った。

2025年に入ると「この株価は業績で正当化できるのか」という冷静な見方が広がり、結果として「決算は良いが株価は伸びない」という状況が続いている、というロジックです。

これは言い換えると、割高だった評価が適正水準に戻りつつある、バリュエーション調整の局面とも説明されます。

理由2:中型株3銘柄が軒並み下落し、指数に効いている

FANG+は超大型株だけではなく、Netflix、クラウドストライク、パランティアなど中型株も含みます。そして均等加重のため、これらも各約10%の比率で持つ形になります。

動画では、この中型株3銘柄が直近で大きく下落している点が、指数全体に強烈に効いていると説明します。

数字として、Netflixが直近1年で約マイナス15%、クラウドストライクが直近6カ月で約マイナス13%、パランティアが直近6カ月で約マイナス8%とされ、3銘柄で全体の約30%を占めるため、ここが沈むとFANG+全体も重くなるという構造です。

クラウドストライクについては、直近3カ月で約マイナス30%と特に厳しいとされます。

その背景として、Anthropic(アンソロピック)が2026年2月に「Claude Code Security」というツールを発表し、AIがコードのセキュリティ問題点を検出し修正案まで出すことで、「既存のセキュリティ企業が不要になるのでは」という懸念が市場に広がった、という流れが説明されます。

ただし動画では、専門家の指摘として「市場の過剰反応」である可能性も述べられます。

なぜなら、コードスキャンと、クラウドストライクが強みとするリアルタイム侵入検知やエンドポイント防御は機能が根本的に違うからです。つまり、ビジネスモデルが壊れたわけではないのに株価が先に売られた、という見方が提示されます。

理由3:均等加重とリバランスで「勝ち組の上昇」を取り切れない

一般的な指数(S&P500やNASDAQ100)は時価総額加重なので、巨大企業が上がれば指数全体も大きく上がりやすい設計です。

対してFANG+は均等加重で、しかもリバランスで比率を戻すため、上がり続ける銘柄の上昇を最大限に享受しにくい特徴があります。

動画では例として、NVIDIAが直近1年で約54%上昇して好調だったにもかかわらず、FANG+ではリバランスのたびに一部売却されるため、上昇の恩恵が薄まる、と説明します。

一方、NASDAQ100なら上昇しても売られず比率が増えるので、同じ上昇でも指数への寄与が大きくなりやすい、という比較です。

理由4:均等加重とリバランスで「下落銘柄を自動で買い増し」してしまう

上がった銘柄を売るなら、下がった銘柄は買うことになります。

ある銘柄が下落して比率が8%になれば、次のリバランスで10%に戻すために買い増す。

これ自体は「安くなったら買う」という逆張りに見えますが、構造的に下がり続ける理由がある場合は、買い増してもまた下がり、また買い増す、というループに入り得ると説明されます。

動画では、今のクラウドストライクやパランティアがこの状況に近い可能性があるとして、短期ではしんどさが出やすい設計だと語られます。

理由5:米国10銘柄縛りで、グローバル成長を取り込みにくい

FANG+は米国上場企業から10銘柄に絞るため、TSMCやSKハイニックスなど、米国外の強い半導体企業の成長を取り込めません。

動画では、全世界半導体株のファンドではNVIDIAやブロードコムだけでなくTSMCやSKハイニックスが大きく貢献していることに触れ、FANG+はその部分を取り込めなかった点が、他ファンドに負けている理由の1つと説明します。

さらに、入れ替え対象が4銘柄に限られる点も強調されます。6銘柄は原則固定なので、米国内で好調な分野が出てきても、柔軟に取り込めないことがあるとされます。20銘柄型のハイテック集中ファンドなら、アプライドマテリアルズやラムリサーチ、マイクロンなどを採用して柔軟に対応している例も示されます。

それでも「買い場に入りつつある」と言える根拠3つ

ここから動画は、悲観だけではなく「なぜ買い場と言えるのか」をデータで検証していきます。

根拠1:PEGレシオで見ると一部が割安水準まで調整

動画は、成長株の割高・割安を確認する指標としてPEGレシオを紹介します。

PEGレシオはPERを利益成長率で割ったもので、一般的に1を下回ると成長率に対して株価が割安、1を超えると割高とされることが多い、という説明です。

そして具体例として、アルファベットはPER約29倍、利益成長率約32%でPEG約0.9、AmazonもPER約29倍、利益成長率約31%でPEG約0.95と、1を下回っていると語られます。

AIブームの熱狂期はPEGが2や3の銘柄も珍しくなかったが、調整が進んだ結果、少なくとも「何でもかんでも割高」という状態ではなくなってきている、という見立てです。

この点は長期投資家にとってはむしろ好材料で、バリュエーションが正常化することは、将来リターンの期待値を改善しやすいという文脈で語られます。

根拠2:テクニカル指標が「売られすぎ」を示している

動画はテクニカル指標としてRSIと200日移動平均線を取り上げます。RSIは0から100で推移し、一般的に70超が買われすぎ、30未満が売られすぎの目安と説明されます。

そして今のFANG+はRSIが30近辺まで低下しているとされ、直近で同水準だったのは2025年4月の「トランプ関税ショック」の局面で、その後は比較的早く回復したという例が提示されます。

つまり現状は、過去のパニック売り級の売られ方に近い、という見方です。

さらに、200日移動平均線を大きく下回っていることにも触れ、長期トレンドの観点でも弱気シグナルが出ている一方、こうした局面は反発余地が意識されやすいという含みのある説明につながっていきます。

根拠3:地政学リスクで下がった後は、3カ月以降に回復しやすい傾向

中東情勢の緊迫化は短期では株価の重しになりやすいです。

動画は、地政学リスクが発生すると投資家心理が冷え、ポジション整理で株価が下がる傾向があると述べた上で、過去データとして「1カ月後の平均リターンが約マイナス0.9%、上昇確率は約40%」と紹介します。

一方で重要なのはその先で、3カ月後以降はプラスに回復しているケースが多いという傾向が語られます。

市場は最悪シナリオを先に織り込みにいく性質があるため、現実に最悪が起きる前に価格が先に下がり、その後は落ち着くと回復することが多い、という説明です。

今回については、ホルムズ海峡封鎖など不安材料はあるものの、トランプ大統領が作戦終了まで約4週間程度を要すると発言していること、専門家の間でも長期戦になりにくい見方が出ていることに触れ、仮に短期で収束するなら、リスクオフ局面は早めに終わり株価も回復に向かう可能性がある、という見立てが示されます。

3月の銘柄入替:いつ起きるのか、何が起きそうか

FANG+の構成見直しは年4回で、3月、6月、9月、12月の第3金曜日の引け後に行われます。

動画では3月は20日が第3金曜日に当たり、銘柄変更があれば23日から新構成でスタートという流れが説明されます。正式なリリースはだいたい3日前くらいに出ることが多いとも述べられます。

構成銘柄10社のうち、上位6銘柄(Meta、Apple、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabet)は原則固定で、基本的に入れ替わりません。入れ替え対象になり得るのは残り4銘柄、つまりNVIDIA、ブロードコム、クラウドストライク、パランティアです。

選定方法は、時価総額、1日平均売買高、株価売上高倍率(PSR)、直近12カ月の売上高成長率など複数指標を加重平均した総合スコアで決まると説明されます。

また既存採用銘柄は総合スコアで10位以内なら残留できる暫定ルールがあり、新規候補が上位でも既存が10位以内なら入れ替わらない場合がある、という点も重要なルールとして語られます。

動画の見立てでは、NVIDIAとブロードコムは時価総額や株価が強く、入れ替えの心配は小さい。

一方で問題はクラウドストライクで、直近3カ月で約30%下落し時価総額も減っているため、10位以内に入れるかが微妙だとされます。

前回2025年12月の入替ではサービスナウが除外され、パランティアが採用されたが、除外前のサービスナウも下落基調で、今のクラウドストライクと似た雰囲気があるという指摘もあります。

そしてクラウドストライクが外れた場合の候補として、動画は「ほぼ1択でマイクロン」と述べます。マイクロンは直近3カ月で約89%という高いリターンで、時価総額や売買高も伸びており、半導体メモリが好調な流れを取り込める可能性がある、という見立てです。

ただし、入替が起きてもそれだけで指数が必ず上がるわけではないとも釘を刺します。パランティアも期待の新星として採用されたが、結果的に足を引っ張っている状況があるため、入替に一喜一憂するより、自分がその指数ルールに納得できるかが大切だという結論につながります。

均等加重リバランスは「デメリットだけではない」

動画は、均等加重とリバランスの話をデメリットとして説明しつつも、補足としてメリットも提示します。下落銘柄を買い増す仕組みは、過剰反応で売られた銘柄が回復したときには、その分だけ回復の恩恵を受けやすいという面があります。

クラウドストライクが「ビジネスモデルが壊れたわけではないのに売られた」なら、回復局面では買い増し分が効いてくる可能性がある、という考え方です。

一方で、もし除外されてしまえば、買い増ししていた分が無駄になったとも解釈できるため、そもそも短期投資には向きにくい設計だというコメントもあり、指数の特徴を理解した上で付き合う必要性が強調されます。

まとめ:危機ではなく準備期間になり得るが、前提は「理解と分散」

動画の全体像をまとめると、FANG+が直近で弱い理由は、企業の実力低下ではなく、投資家心理と指数構造の要因が大きいという点に集約されます。

具体的には、AIブームの反動でバリュエーション調整が起き、決算が良くても株価が伸びにくいこと、中型株3銘柄の下落が均等加重で効きやすいこと、リバランスが勝ち組の上昇を取り切れず下落銘柄を買い増しやすいこと、米国10銘柄縛りでグローバル成長を取り込みにくいことが挙げられました。

一方で、それでも「買い場に入りつつある」と言える根拠として、PEGレシオで一部が割安水準に近づいていること、RSIが30近辺で売られすぎのサインが出ていること、地政学リスクによる下落は短期で、その後3カ月以降に回復しやすい歴史的傾向があることが示されました。

そして3月の銘柄入替では、クラウドストライクの残留が焦点になり、仮に外れるならマイクロン採用の可能性があるという予測が語られます。ただ、入替で未来が決まるわけではなく、最終的には「10社集中」という攻めの設計に自分が納得できるか、そして全力ではなくサテライトで段階的に積み上げる姿勢が重要だ、というメッセージで締めくくられています。

不安定な相場は、感情が揺れやすい分、短期の値動きだけで判断を誤りやすい局面でもあります。だからこそ、何に投資しているのかを理解し、指数の仕組みとリスクを納得した上で、冷静に買い増しの是非を考えることが、長期の資産形成では大きな差になる、というのが動画の主張でした。

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