暴落相場を生き抜くメンタルと投資戦略を徹底解説 初心者が知るべき考え方と行動原則

本記事は、YouTube動画『【永久保存版】暴落相場を生き抜くメンタルと投資戦略』の内容を基に構成しています。

株式市場では、どれほど好調な上昇相場が続いていても、いつか必ず大きな下落局面が訪れます。実際、足元ではアメリカのイラン攻撃をきっかけに相場の不安定さが意識されており、多くの投資家が「もし暴落が来たらどうすればよいのか」と不安を抱えている状況です。

こうした局面では、暴落の原因を正確に当てること以上に、暴落が起きたときに自分がどう動くかを事前に決めておくことの方が重要です。

なぜなら、暴落時の相場では冷静な判断が非常に難しくなり、多くの人が感情に流されて、本来取るべきではない行動を取ってしまうからです。

今回の動画では、つばメ投資顧問のかこ井氏が、暴落相場で起こりやすい投資家心理の変化や、初心者が陥りやすい失敗パターン、そして暴落を生き抜くための現実的な投資戦略について丁寧に解説しています。

この記事では、その内容を初心者にも分かりやすいように整理しながら、背景や補足も加えて詳しくまとめていきます。

目次

暴落相場では何が問題なのか

相場が下落すること自体は、株式投資において珍しいことではありません。

むしろ株価は、上がる時もあれば下がる時もあるのが普通です。しかし、投資家にとって本当に厄介なのは、暴落が始まった時に「今が押し目なのか、それとも本格的な崩れの始まりなのか」が分かりにくいことです。

今回の動画でもまず強調されていたのは、「どうやって崩れるか」「何が原因で崩れるか」はいったん脇に置いておいて、それでもいつか来る暴落にどう備えるかを考えるべきだ、という点でした。これは非常に重要な考え方です。

多くの初心者は、暴落を予想しようとします。

ですが、実際の相場では、地政学リスク、金融政策、景気悪化、企業業績の悪化、急な政策変更など、さまざまな要因が複雑に絡み合って値動きが決まります。

しかも、表面的な悪材料が出たからといって必ずすぐ暴落するわけでもありません。逆に、楽観一色に見える場面から急に崩れることもあります。

そのため、本当に必要なのは予言ではなく準備です。暴落相場で生き残る人と退場してしまう人の差は、未来を正確に当てられるかどうかではなく、想定外の下落が来ても崩れない行動原則を持っているかどうかにあります。

暴落の気配を測る代表的な指標とは何か

動画では、暴落の兆しや市場の不安心理を測る指標として、いくつかの代表的なものが紹介されていました。代表的なのは、VIX指数、Fear & Greed Index、そして到落レシオです。

VIX指数は投資家の恐怖感を映す代表指標

VIX指数は、別名「恐怖指数」とも呼ばれます。正式にはボラティリティ・インデックスで、シカゴ・オプション取引所がS&P500指数のオプション取引の値動きをもとに算出している指数です。一般的に、数値が高いほど投資家が先行きに不安を感じていると解釈されます。

動画内では、撮影時点でのVIX指数が23.75程度であり、過去1年で見ればかなり高い水準に入りつつある一方、過去5年で見れば30を超えた局面も何度かあったと説明されていました。共演していた奥ちゃんは、VIXが30を超えたあたりから買いに出ることを1つの基準にしていると述べていました。

この考え方は、暴落局面での行動ルールとして非常に分かりやすいものです。

相場が不安定になっても、まだ市場参加者の恐怖が中途半端な段階では、底打ちしたとは限りません。反対に、VIXがかなり高い水準まで上昇している時は、市場全体の不安がかなり強まっているため、少しずつ買いを検討する余地が出てきます。

Fear & Greed Indexは心理の極端さを視覚的に把握しやすい

Fear & Greed Indexは、CNNが公表している投資家心理の指標で、相場のセンチメントを「Extreme Fear」「Fear」「Neutral」「Greed」「Extreme Greed」といった形で視覚的に示してくれます。

この指標の良いところは、数字に不慣れな人でも直感的に理解しやすいことです。市場が強気一辺倒なのか、警戒感が高まっているのか、それとも極端な恐怖に支配されているのかが一目で分かります。

動画では、Fear & Greed IndexもVIX指数と近い動きを見せており、市場が「恐れてはいるけれど、まだ極端な恐怖まではいっていない」ような状態であると紹介されていました。このあたりの温度感を把握することは、暴落時の過剰な楽観や過剰な悲観を避けるために有効です。

到落レシオは日本株の売られすぎを見るうえで有効

日本株を見る際に役立つ指標として、かこ井氏がよく確認しているのが到落レシオです。これは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数をもとに算出される指標で、市場全体がどれだけ広く売られているかを見るのに使われます。

動画では、15日や25日の到落レシオが60程度まで低下してくると、かなり売りが極まっていると判断しやすい、という説明がありました。個別株の株価だけを見ていると、まだ下がりそうに見えることもありますが、市場全体で多くの銘柄が広範囲に売られている局面では、セリングクライマックスが近づいている可能性があります。

このように、暴落局面では価格だけを見るのではなく、市場参加者の心理や、どれほど広範囲に売りが広がっているかを示す指標も合わせて見ることが大切です。

なぜ多くの投資家は暴落で失敗してしまうのか

動画の中心テーマの1つが、暴落相場で多くの投資家がどのように失敗するのか、という点でした。これは初心者だけでなく、経験者でも非常に大事な話です。

相場が大きく下落すると、後から振り返れば「そこで売るのはまずかった」と分かることが多いものです。しかし、実際の当事者になると、そんなに簡単には動けません。なぜなら、暴落時は情報も感情も混乱しているからです。

投資家心理は上昇から陶酔、そして恐怖へと変わる

動画では、株式市場における投資家心理のサイクルが紹介されていました。上昇相場では、最初は慎重だった投資家も、株価が上がり続けるにつれて自信を深めていきます。やがて高値圏では「まだまだ上がる」「買い遅れるな」という雰囲気が強まり、いわば陶酔状態になります。

この状態では、少し下がっても「押し目だ」「絶好の買い場だ」と考える人が多くなります。実際、動画でも、3月6日時点では下落後に反発して上がっていたため、「ほら見たことか、やはり押し目だった」と感じている投資家も少なくなかったのではないかと語られていました。

ところが、そこからさらに下落が続くと、次第に空気が変わってきます。思ったように株価が戻らず、不安が広がります。さらに急落が加速すると、投資家は恐怖からパニックへと移っていきます。そして最後には、「もうダメだ」「もっと下がるに違いない」と考えて投げ売りしてしまうのです。

相場は単純には動かないからこそ迷いが生まれる

動画で印象的だったのは、「今話しているようなサイクルは図にすると簡単だが、実際の株価はそんなに単純に動かない」という指摘でした。これは本当にその通りです。

現実の相場では、下落の途中でも好材料が出ます。反発もあります。専門家の意見も分かれます。ある人は「ここが底だ」と言い、別の人は「2番底が来る」と言います。そうした情報が大量に飛び交う中で、投資家は迷います。

迷うと人は情報を集め始めます。SNSを見ます。ニュースを見ます。YouTubeを見ます。ですが、情報が増えることで必ずしも冷静になれるわけではありません。むしろ、見れば見るほど不安が膨らむことがあります。

かこ井氏も、悪い情報の方がどうしても目立つため、相場をしっかり見ている人ほど逆に動いてしまうことがあると語っていました。これは暴落時の現実です。真面目に調べる人ほど、恐怖に引っ張られやすいのです。

暴落相場で起きやすい典型的な失敗パターン

暴落時の失敗には、いくつか典型的な形があります。動画では、その代表的なパターンが非常に具体的に説明されていました。

まだ高値圏なのに押し目買いしてしまう

相場が崩れ始めた初期段階で最も多い失敗は、「押し目が来た」と思って早すぎるタイミングで買ってしまうことです。

上昇相場が長く続いた後は、多くの投資家が「下がったら買い」という癖を持っています。これまで何度も押し目買いが成功してきた人ほど、今回も同じように考えてしまいます。しかし、相場環境が変わって本格的な下落トレンドに入っている場合、その最初の下げは単なる押し目ではなく、下落の入り口かもしれません。

動画でも、相場が不安定になっている局面で、慣れない個人投資家が「今こそ買いだ」と飛びつく一方で、機関投資家はむしろ売りに回っている可能性が高いと説明されていました。機関投資家はファンドの成績を確定させるため、高値圏で利益確定を進めたい思惑を持っているからです。

つまり、個人が買っている時に、裏ではプロが売っていることがあるわけです。これが暴落の初期局面の怖さです。

急落で耐えられなくなり、最悪のタイミングで売ってしまう

その後、下落が続いて含み損が広がると、不安は恐怖に変わります。特に日経平均が1日で何千円も下がるような局面では、「もっと下がるに違いない」「今売らないと取り返しがつかない」と考えやすくなります。

そして、多くの人が耐えきれずに売るのが、実は大底付近です。これはなぜかというと、急落が起きるということは、すでに多くの人が売っているからです。多くの売りが出尽くすと、新たに売る人は減っていきます。すると今度は反発しやすくなります。

動画では、コロナショックやトランプ関税ショックの時も、かなり急な反発が起きたと説明されていました。1週間程度で大きく戻ったケースもありました。暴落時に売ってしまった人ほど、この急反発に乗れなくなります。

売った後に買い直せず、往復ビンタを食らう

暴落時に売った人がよく考えるのは、「いったん売って、底で買い直せばいい」という戦略です。一見合理的に聞こえますが、実際には非常に難しい行動です。

人は一度売った銘柄に対して、「自分の判断は正しかった」と思いたくなります。つまり、自分の売却を正当化したいわけです。そのため、売った後に株価が上がり始めても、「まだ本当の上昇ではない」「また下がるはずだ」と考えてしまいます。

さらに、自分が売った価格より高いところで買い戻すのは心理的にとても難しいものです。結果として、底で売ってしまったうえに、その後の上昇にも乗れないという最悪のパターンに陥ります。これがいわゆる往復ビンタです。

動画では、このパターンが非常に多いと強調されていました。そして、「自分はそうならない」と思っている人ほど、実際にはそうなりやすいとも語られていました。

暴落時はなぜ悲観が極端になるのか

暴落時の心理を理解するうえで大切なのは、その時に流れている空気がいかに極端かを知ることです。

動画では、コロナショック当時の状況が例として挙げられていました。あの時は、単に株価が下がっただけではなく、「人類そのものが危ない」「経済はこれで終わる」といったレベルの言葉まで飛び交っていました。今振り返れば極端に聞こえるかもしれませんが、その渦中では本当にそう思えてしまうのです。

原油先物がマイナスになったコロナショックの異常事態

補足として非常に興味深かったのが、コロナショック時には原油先物価格がマイナスになったという話です。

普通に考えれば、原油価格がマイナスというのはあり得ないように思えます。しかし当時は、人々が外出せず、車にも乗らず、船も動かせず、原油需要が急減しました。その一方で、先物で受け渡し予定の原油を保管するコストが問題となり、「原油を受け取ってもらうためにお金を払う」ような異常事態が起きたのです。

こうしたニュースを見たとき、石油関連株を持ち続けるのは簡単ではありません。動画では、かこ井氏自身が当時ロイヤル・ダッチ・シェルを保有しており、配当狙いで買っていたにもかかわらず、減配をきっかけに売ってしまった経験が語られていました。しかしその後、株価は大きく戻り、結果的に保有し続けていれば約3倍近いリターンになったと振り返っていました。

これは非常に示唆的です。知識のある人、普段から相場を見ている人でも、暴落時には平常心を保てないことがあるのです。

JT売却の失敗が示す「最悪の時に売る」危険性

さらに、ロシアのウクライナ侵攻時にJTを売却してしまった話も紹介されていました。JTはロシアでの売上比率が大きく、最悪の場合、接収のリスクまで意識されました。そのため売却判断には一定の合理性もありましたが、結果として株価はその後大きく上昇し、2.5倍から3倍近い水準まで上がったと説明されていました。

この体験談が示しているのは、暴落や危機の場面では「もっともらしい理由」がいくらでも見つかるということです。けれども、その最悪の空気の中で売ることが、結果としていちばん損をする行動になることは珍しくありません。

かこ井氏は、「潰れない限り、明けない夜はない」と表現していました。これは長期投資家にとって非常に大切な感覚です。暴落時には世界が終わるように見えても、企業や経済が本当に存続するのであれば、時間をかけて回復する可能性は十分にあります。

暴落相場で取るべき基本戦略とは何か

では、暴落相場では実際にどう行動すればよいのでしょうか。動画では「唯一の正解はない」と前置きしつつも、かこ井氏が実際に行っている考え方と流れが紹介されていました。

ここで重要なのは、短期投資と長期投資では最適な行動が異なるということです。そのうえで、今回語られていたのは、長期目線を持つ投資家にとって非常に参考になる戦略でした。

高値圏で不安が高まり始めたら、売りを検討する余地がある

まずポイントになるのは、暴落してから売るのではなく、まだ高値圏にあって、VIXなどの不安指標が高まり始めた段階でポートフォリオを見直すことです。

かこ井氏は、相場がすでにかなり上がっていて、しかも不安定さが出始めている時には、ポートフォリオの中で魅力の薄い銘柄や、あまりパッとしない銘柄については売却を検討してもよいと話していました。あくまで全部売るのではなく、複数銘柄の中で調整していくという考え方です。

これは、暴落時に慌てて投げ売りしないための準備でもあります。現金比率を多少高めておけば、下落時に冷静に対応しやすくなりますし、買い向かう余力も生まれます。

暴落してからの投げ売りは基本的に避ける

一方で、暴落が明確に始まってからの売却については、非常に慎重であるべきだと語られていました。すでに大きく下がった後に売る行為は、損失を確定させるだけで終わる可能性が高いからです。

ここで引用されていたのが、『敗者のゲーム』で語られる「稲妻がまたたく瞬間」の話です。株価が大きく上昇するタイミングは、たいてい大きな下落の後にやってきます。そして、その瞬間に市場にいなければ、長期的な投資成績は大きく悪化してしまいます。

つまり、暴落で最も避けたいのは、市場から退場してしまうことです。株価が戻るのを待つのではなく、戻る瞬間に市場の中にいること自体が大切なのです。

暴落初期の押し目買いは急がない

もう1つ大切なのが、暴落初期に焦って買わないことです。

相場が下がり始めた時、多くの人は「安くなった」と感じます。しかし、相対的に見れば、まだ十分に高い可能性があります。動画でも、PERなどのバリュエーションを見ながら、過去水準と比べて本当に割安なのかを確認すべきだと語られていました。

特に、下落の入り口で飛びつくと、その後の急落で精神的に持たなくなることがあります。最初の買いは慎重に、そして市場全体の恐怖がしっかり高まってから動く方が、結果的にうまくいくことが多いのです。

どのタイミングで買い始めるべきなのか

動画の中で特に実践的だったのが、「恐怖が極まった時こそ買い時」という考え方でした。

VIX上昇や極端な恐怖は買いのサインになりやすい

VIXが大きく上昇し、到落レシオが大きく低下し、Fear & Greed IndexがExtreme Fearに入ってくるような局面では、市場参加者の悲観はかなり強まっています。こうした時こそ、逆に買いを検討すべき局面になりやすいというのが、かこ井氏の考え方です。

ただし、ここで重要なのは、完全な底を当てようとしないことです。恐怖が極まったところで買い始めても、その後さらに下がることはあります。ですが、それを恐れて何もできないと、今度は上昇に乗れません。

投資において大切なのは、底値ピッタリを当てることではなく、魅力的な価格帯で優良銘柄を保有できることです。

PERよりも業績の良い銘柄を優先する

買う銘柄についても、動画では重要な考え方が示されていました。それは、単純にPERが大きく下がった銘柄を狙うのではなく、足元の業績が良く、その好業績が継続しそうな銘柄を買うということです。

なぜなら、暴落後に最初に買われるのは、結局のところ業績の良い銘柄だからです。安いだけの不人気株は、下がった後もなかなか資金が戻ってこないことがあります。一方で、ファンダメンタルズが強い企業は、市場が落ち着いてくると真っ先に見直されやすくなります。

この考え方は非常に実践的です。暴落時は、つい「とにかく大きく下がった銘柄」に目が行きがちですが、本当に大切なのは「回復局面で買いが集まる銘柄かどうか」です。

なぜ途中でお金を使い切ってもいいのか

初心者にとって意外に感じるかもしれないのが、「大底前に資金をかなり使ってしまってもいい」という考え方です。

動画では、恐怖が強まった局面で買い始めると、多くの場合、本当の大底が来る前に資金をかなり使うことになるだろうと語られていました。そして、それでいいのだとも説明されていました。

完璧な底値買いを狙うと、結局何も買えないことが多い

暴落時には、「2番底が来る」「まだ買うのは早い」といった意見が必ず出ます。確かに、その可能性はあります。ですが、2番底がどこになるかは誰にも分かりません。

もし底値を完璧に当てようとすると、買いタイミングを先送りし続けることになります。そして、いざ反発が始まると、今度は急に上がってしまって買えなくなります。会社員投資家であれば、平日の場中に機敏に動くことも簡単ではありません。

そのため、かこ井氏は、良い銘柄をある程度の恐怖局面で買い進め、資金を使い切ったら後は待つ、というスタンスの方が結果的にうまくいきやすいと述べていました。これは非常に合理的です。

相場は、後から見れば底は1点に見えますが、リアルタイムでは広い範囲の価格帯の中で揺れながら転換していきます。そのため、完璧主義よりも、納得できる水準で少しずつ拾っていく方が現実的なのです。

暴落後の回復はすぐとは限らない

もう1つ重要なのが、暴落後は必ずしもすぐに回復するとは限らない、という点です。

コロナショックや関税ショックのように急回復することもある

近年の相場では、急落後に急回復するケースが目立ちました。コロナショックやトランプ関税ショックのように、一時的に大きく下げても、その後かなり早く戻った局面もあります。こうした経験があると、投資家は「今回もすぐ戻るだろう」と考えがちです。

しかし、かこ井氏は、今回も同じようにすぐ回復するとは限らないと注意を促していました。特に地政学リスクのように不透明さが長引く場合、株価もずるずると弱い展開を続ける可能性があります。

リーマンショック後のように4年近く低迷することもある

動画では、2008年のリーマンショック後、日本株は4年程度ほとんど上がらないような厳しい時期があったことにも触れられていました。

この長い低迷期間の中で、多くの人が途中で諦めて売ってしまいました。しかし、その間も保有を続けた人たちは、2013年のアベノミクス相場で大きな恩恵を受け、資産を大きく伸ばすことができました。

この話が示しているのは、長期投資で本当に重要なのは、暴落後の数週間や数カ月だけではなく、その後の長い停滞期間にも耐えられるかどうかだということです。

すぐ戻る暴落しか想定していないと、回復が遅れた時に心が折れます。しかし、低迷が長引く可能性まで最初から織り込んでいれば、想定内として耐えやすくなります。長期投資家に必要なのは、この想定力です。

暴落相場を生き抜くうえで本当に必要なメンタル

ここまで見てくると、暴落相場で最も重要なのは、単なる知識ではなくメンタルであることが分かります。

投資で成功するには銘柄分析も大切ですが、暴落時にはそれ以上に、自分の感情をどう扱うかが重要になります。恐怖の最中に売らないこと。悲観一色の時に買うこと。高値で浮かれすぎないこと。こうした行動は、知っているだけではできません。

今回の動画全体を通じて伝わってくるのは、暴落時には誰でも不安になるし、経験者であっても失敗することがある、という現実です。だからこそ、事前に行動原則を決めておくことが必要なのです。

たとえば、VIXがどの水準になったら注目するのか、どんな銘柄なら下落時に買いたいのか、どの程度の現金を残すのか、暴落後は基本的に売らないのか。こうしたことを平時に決めておけば、混乱した時にも行動しやすくなります。

反対に、ルールを持たずに暴落を迎えると、その場のニュース、その時の値動き、その時のSNSの空気に支配されてしまいます。それでは安定した成果はなかなか得られません。

まとめ

今回の動画では、暴落相場を生き抜くために必要な考え方として、投資家心理のサイクル、VIX指数やFear & Greed Index、到落レシオといった指標の見方、そして暴落時に起こりやすい失敗パターンが具体的に解説されていました。

特に重要なのは、暴落時に多くの人がやってしまう「早すぎる押し目買い」と「最悪のタイミングでの投げ売り」を避けることです。高値圏で不安が高まり始めた段階ではポートフォリオの見直しを検討し、暴落が本格化した後はむやみに売らず、恐怖が極まる局面では業績の良い銘柄を中心に買いを検討する。この流れが、動画の中で示された中核的な戦略でした。

また、暴落後の回復はすぐとは限らず、コロナショックのように短期間で戻る場合もあれば、リーマンショック後のように4年近く低迷する場合もあります。だからこそ、短期的な値動きだけでなく、長い停滞にも耐えられる覚悟と設計が必要になります。

暴落相場は誰にとっても苦しい局面ですが、見方を変えれば、優良銘柄を安く仕込める大きな機会でもあります。その機会を生かせるかどうかは、暴落の最中にどれだけ冷静でいられるかにかかっています。相場が荒れてから考えるのではなく、平時のうちにルールを持ち、心の準備をしておくことが、長期的に資産を築くうえで最も大切な土台になると言えるでしょう。

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