テスタ流・下げ相場でも勝つ考え方とは?空売り・高配当株・資産形成の本質を初心者向けに解説

本記事は、YouTube動画『テスタ流・下げ相場の戦い方と高配当株投資の考え方』の内容を基に構成しています。

目次

導入

相場が不安定になると、多くの投資家が「これから下げ相場が来たらどう戦えばいいのか」「空売りができないと勝てないのか」「高配当株は本当に有効なのか」といった疑問を持ちます。特に、株式投資を始めたばかりの人にとっては、上昇相場よりも下落相場の方がずっと難しく感じられるはずです。

今回の動画では、個人投資家として長年相場の第一線で戦ってきたテスタさんが、相場に向き合う考え方から、下げ相場での立ち回り方、高配当株への向き合い方、さらに人生と資産形成をどう捉えているのかまで、率直に語っています。

単なるテクニック論ではなく、「どんな環境でもどう考えれば折れずに進めるのか」という姿勢の部分まで語られている点が非常に印象的です。投資の世界では、知識や手法も大切ですが、それ以前に相場に向き合うメンタルや、自分なりの軸を持つことが長く生き残るために欠かせません。今回の内容は、そうした土台づくりにも役立つ内容になっています。

この記事では、動画の内容をもとに、初心者にもわかりやすいよう順を追って丁寧に整理しながら解説していきます。

なぜ今「下げ相場の戦い方」が重要なのか

株式市場では、いつも上昇が続くわけではありません。むしろ、歴史を振り返ると、相場は上昇と下落を繰り返しながら長期的に動いてきました。景気後退、金利上昇、企業業績の悪化、地政学リスク、需給の悪化など、下落のきっかけはさまざまです。

初心者のうちは、どうしても「上がる銘柄を買うこと」ばかりに意識が向きがちです。しかし実際には、下げ相場でどう行動するかによって投資成績には大きな差が出ます。たとえば、暴落局面で狼狽売りしてしまう人と、冷静にチャンスを探せる人では、数年後の資産に大きな差が生まれます。

また、最近は新NISAの普及などもあり、投資を始める人が増えています。その一方で、上昇相場だけしか経験していない人も少なくありません。そうした人にとって、下落局面は精神的にも非常につらいものです。だからこそ、「下げ相場でも勝てる道はあるのか」「空売りが必須なのか」「高配当株は防御力になるのか」といったテーマは、非常に実践的で価値のある問いだと言えます。

今回の動画では、テスタさんが自身の経験を踏まえて、こうした問いに対してシンプルかつ本質的な答えを示しています。

ポジティブ思考が投資にも人生にも効く理由

動画の冒頭では、まず「ネガティブ思考か、ポジティブ思考か」という話題から始まります。テスタさんは現在、自分はかなりポジティブ思考だと語っています。以前は自分のことをネガティブだと思っていた時期もあったようですが、ある時に「それは結局ポジティブなのでは」と言われ、自分の捉え方が変わったそうです。

この話は一見すると投資とは関係ないように見えますが、実は非常に重要です。

投資では、思い通りにいかない局面が必ず訪れます。損失が出ることもありますし、相場が急落して苦しい時間が続くこともあります。そのときに「もうダメだ」と考えるのか、「ここから学べることがある」と考えるのかで、その後の行動は大きく変わります。

たとえば同じ損失でも、ネガティブに受け止めれば自信を失い、判断も鈍りやすくなります。

一方で、ポジティブに受け止めれば、「なぜ負けたのか」「次にどう改善するか」を考えるきっかけになります。投資において重要なのは、1回も負けないことではなく、失敗から学んで次に活かすことです。その意味で、ポジティブ思考は単なる性格の話ではなく、生き残るための技術とも言えます。

さらに印象的なのは、「もし今あるお金がなくなっても、それはそれで面白い展開だと思う」という発言です。もちろん、実際になくなりたくはないし勝ちたいという前提はあります。しかし最悪の事態さえも、人生という物語の1つの展開として捉えることで、必要以上に恐れすぎない姿勢が見えてきます。

この感覚は、投資における過度な執着を和らげる効果があります。お金に執着しすぎると、少しの値動きにも心が振り回され、冷静な判断が難しくなります。反対に、お金そのものよりも、自分の経験や成長、人生の面白さまで含めて広く考えられる人は、目先の上下に支配されにくくなります。これは投資家として非常に大きな強みです。

株に使える時間が減っても勝つにはどうするか

テスタさんは、以前は株に100%の時間を使えたものの、現在は他にも興味のあることが増え、株に使える時間が少なくなっていると語っています。これは、多くの個人投資家にとって非常に共感しやすい話です。

専業投資家でない限り、普通の人には仕事や家庭、趣味などがあります。株だけを見続けるのは現実的ではありません。そのため、「時間が限られている中でどう勝つか」は、多くの人にとって重要なテーマです。

ここで大切なのは、自分の環境に合った勝ち方を模索することです。1日中板を見られる人と、夜にしか相場を確認できない人では、取るべき戦略も変わります。短期売買が向いている人もいれば、中長期でじっくり構える方が合っている人もいます。

テスタさんは、株に割ける時間が少ない中でも勝てるようになれば、それは1つの成長であり、引き出しが増えることだと捉えています。この考え方は非常に重要です。制約があることを不利だと嘆くのではなく、その制約の中でどう戦うかを考える。これもまた、ポジティブ思考の実践例だと言えるでしょう。

下げ相場で勝つには空売りが必要なのか

動画の中で特に多くの人が気になるテーマとして取り上げられていたのが、「これから来るであろう下げ相場でどう戦うか」「やはり空売りしないと勝てないのか」という質問です。

これに対してテスタさんは、空売りをしなくても勝てると明確に答えています。なぜなら、本当に業績が伸びる株であれば、相場全体が悪くても上がることがあるからです。

動画では、過去の例として任天堂が挙げられています。相場全体が厳しい局面でも、ニンテンドーDSのヒットなど強い材料がある時期には、周囲が下げ相場でも株価が上がっていたという話です。これは非常に重要な視点です。相場全体が悪いからといって、すべての銘柄が一律に下がるわけではありません。企業の成長力や商品力、業績の伸びが明確であれば、市場全体の逆風の中でも資金が向かうことがあります。

つまり、下げ相場であっても、銘柄選び次第では買いで勝つことが可能だということです。もちろん難易度は上がりますが、不可能ではありません。

一方で、テスタさんは「武器は多い方が有利」とも述べています。つまり、空売りが絶対に必要というわけではないが、使えるようになっておいた方が戦略の幅は広がるという考え方です。これはとてもバランスの取れた答えです。

初心者のうちは、空売りには慎重でよいでしょう。空売りは買いよりも難しく、踏み上げのリスクもあります。ただし、将来的に経験を積み、相場への理解が深まってきたら、空売りも1つの選択肢として学んでおく価値はあります。買いだけしかできない投資家よりも、相場に応じて柔軟に対応できる投資家の方が、長期的には有利になりやすいからです。

高配当株は魅力があるのか テスタ流の買い方

動画では、高配当株についての考え方も詳しく語られています。特に印象的なのは、「市場全体が悪くて、良い株も悪い株も一緒に売られているような局面で高配当株を買うことがある」という点です。

これは非常に理にかなっています。相場全体が崩れると、本来は業績が安定している企業や財務がしっかりした企業まで一緒に売られることがあります。そうしたとき、高配当株の利回りは上昇し、長期保有の魅力が高まります。

テスタさんは、高配当株を買う時の気持ちとして、「もし上がらなくても、ずっと配当をもらい続ければいい」「上がったら売ればいい」という二重の考え方を持っていると説明しています。これは初心者にも非常に参考になる発想です。

たとえば、株価が500円の時に年25円の配当を出す銘柄なら、単純計算で配当利回りは5%です。もし株価が大きく上がらなくても、毎年5%前後のインカムゲインが期待できるなら、長期保有の安心感があります。逆に相場回復で株価が上がれば、今度は売却益も狙えます。この「配当で守りつつ、値上がりでも取れる」という考え方が、高配当株投資の魅力です。

もちろん、利回りが高いからといって何でも良いわけではありません。後でも触れますが、極端に利回りが高い銘柄には減配リスクや事業不安が隠れている場合もあります。そのため、表面利回りだけで判断しないことが重要です。

小金持ちを目指すなら何が現実的か

動画では、「大金持ちではなく小金持ちを目指している」という視聴者からの質問も取り上げられています。毎月、米国株ETFに積み立てる方法を考えているが、もっと効率の良い方法はあるか、という内容です。

これに対してテスタさんは、米国株ETFそのものを否定しているわけではありません。ただし、為替リスクの問題や、自分で個別に考えた方が利益の可能性は高まるのではないか、という視点も示しています。

ここで大切なのは、何を目指すかで戦略が変わるということです。たとえば、短期間で大きく増やしたい人と、時間をかけて安定的に資産を増やしたい人では、向いている投資法が違います。

テスタさんは、小金持ちを目指すのであれば、高配当株で毎年平均10%前後を狙うような考え方もあり得ると話しています。たとえば配当5%、値上がり5%の合計10%前後を長く積み上げられれば、複利の力で大きな差になります。

動画では、1000万円を年10%で複利運用すると、40年で1億6000万円程度になるというイメージも語られています。正確な数字は前提条件によって変わりますが、ここで言いたいのは、派手な一発を狙わなくても、年率10%前後を長期で続けられれば十分大きな資産形成が可能だということです。

初心者はどうしても「何倍にもなる銘柄」を探したくなりますが、実際には安定的な年率リターンを長期間継続する方がはるかに難しく、そして価値があります。小金持ちを目指すというのは、現実的で非常に賢い発想だと言えるでしょう。

高配当株を選ぶ基準はどう考えるべきか

動画の後半では、高配当株の選定基準についても語られています。ここで重要なのは、基準は時代によって変わるという点です。

以前は4%程度でも高配当と感じられていたものが、現在では5%や5.5%の銘柄も珍しくない状況になっています。つまり、「何%以上なら高配当」といった感覚は、金利環境や相場環境、企業の配当政策によって変わるのです。

ただし、利回りが高ければ高いほど良いというわけではありません。たとえば利回りが10%を超えているような銘柄は、一見魅力的に見えますが、株価が大きく下がっていたり、減配懸念があったり、事業に問題を抱えていたりするケースもあります。高利回りは、単なるご褒美ではなく、しばしば市場からの警戒シグナルでもあります。

また、テスタさんは時価総額の大きさや安定性も重視しつつ、長期で持つ前提なら流動性が低い銘柄でも候補になることがあると話しています。これは資金量や投資スタイルによって見方が変わる部分です。

たとえば、数百万円の運用であれば問題なく買える銘柄でも、数千万円、数億円を入れるとなると売買代金や板の厚さが重要になります。逆に、長期で持つ前提なら、毎日売買しないので流動性が多少低くても許容できるという考え方も成り立ちます。

さらに、テスタさんは全体のポートフォリオを見ながら、どの銘柄をどれくらい持つかを細かく調整していることにも触れています。単に「良い銘柄を買う」だけではなく、全体のバランスを見ることが大切だということです。これは初心者が見落としがちなポイントです。投資は銘柄単体の選択だけでなく、全体の組み合わせで結果が変わります。

将来性と配当のどちらを重視するべきか

「将来性と配当のどちらを重視するか」という問いに対して、テスタさんは「将来性と配当というより、安定と配当」と表現しています。この言い換えは非常に本質的です。

配当狙いで買うのであれば、爆発的な成長よりも、まず安定して利益を出し続けられる企業であることが重要です。なぜなら、配当は企業の利益やキャッシュフローから支払われるため、事業が安定していないと継続的な配当も難しいからです。

動画では、配当目的で買ったポジションが22億円規模あり、そこに3億円弱の含み益が出ていること、しかもすでに大きく上がった銘柄は売却しているにもかかわらず、残ったものでも10%を超える含み益があり、年間5.8%の配当が見込めるといった話も出ています。

この数字から見えてくるのは、安定的な企業を配当目的で持ちながら、値上がり益も同時に得るという戦略の強さです。高成長株のように何倍にもなる夢は小さいかもしれませんが、その代わりに安定感があります。毎年の配当が入ってくることで精神的にも楽になりやすく、暴落時にも持ちやすいという利点があります。

初心者の中には、配当株は退屈だと感じる人もいるかもしれません。しかし、退屈だからこそ強い面もあります。相場で大切なのは、派手さではなく続けられることだからです。

資産を使い切るより、残して死ぬ方が自然なのか

動画の中では、投資そのものだけでなく、資産と人生の関係についての考え方も語られています。「人生の最後までに全資産を使い切る予定か」という質問に対して、テスタさんは、配当株を持ち続けるなら結局かなりの資産を残したまま死ぬのではないかと話しています。

これは資産形成を考えるうえで示唆に富む発言です。近年は「老後に資産を取り崩して使い切るべきだ」という議論もありますが、実際にはいつ死ぬかわからない以上、完全に使い切る設計は難しいものです。むしろ、最後まで余裕を持った状態でいた方が精神的に安心できるという考え方も十分成り立ちます。

特に配当株中心の戦略では、元本を崩さず配当で生活費の一部を賄うという考え方も可能です。この場合、資産本体は大きく減らず、そのまま次世代に引き継がれる可能性もあります。資産形成は「使い切ること」だけがゴールではなく、「安心を持ち続けること」も大きな価値なのだとわかります。

配当株はサブ、本業のトレードは別にあるという考え方

動画では、配当狙いの投資と、通常のトレードは別枠だという考え方も示されています。これは非常に大切なポイントです。

テスタさんは、配当株のポジションは大きいものの、それはあくまでサブのような位置づけで、本来の主力は相場状況や銘柄判断に応じて売買する通常のトレードであると語っています。利益の割合としても、主力のトレードが大きく、配当狙いは補助的な位置づけとのことです。

この考え方は、一般の個人投資家にも応用できます。たとえば、資産の一部を安定運用の高配当株やインデックスに置き、別の一部で成長株や短中期の売買に挑戦するという方法です。すべてを1つのルールで運用しようとすると無理が出やすいですが、目的別に分ければ考えやすくなります。

老後資金の土台は安定運用、余裕資金は成長狙い、といった形に整理すれば、自分の中で無理のない投資ルールが作りやすくなります。

長期テーマ投資の弱点 資金効率の問題

最後の質問では、将来の需要や負債減少イベントをもとに企業分析をして買うが、シナリオ通りに上がるまで半年から1年先になる、という投資法についての見解が問われています。

これに対してテスタさんは、そうした方法にも意味はあるとしながら、資金効率の問題を指摘しています。つまり、考え方としては間違っていなくても、上がるまでに長い時間がかかると、その間に資金が拘束されてしまうということです。

たとえば、1年かけて10%上がる銘柄と、3か月で同じ10%を取れる銘柄では、表面的な利益率は同じでも資金効率は大きく違います。短期間で回転できる方が、同じ元本でより多くのチャンスを取れるからです。

もちろん、長期投資そのものが悪いわけではありません。ただし、「当たればいい」だけでなく、「いつ動くのか」「どの時期に一番期待値が高いのか」まで考えることが重要だということです。資金効率を考える視点を持てるかどうかで、投資の精度は大きく変わります。

追加解説 今回の動画から初心者が学ぶべき本質

今回の動画には、個別の投資テクニック以上に重要なメッセージがいくつも含まれています。

まず1つ目は、相場に絶対はないが、どんな相場でも勝つ道はあるということです。下げ相場だから終わりではなく、強い銘柄を探す、配当で守る、空売りも学ぶなど、選択肢は複数あります。相場環境が悪いから何もできない、という発想にならないことが大切です。

2つ目は、自分の環境に合わせて勝ち方を変えることです。時間が限られているなら、その条件で戦える方法を考える。資金が少ないなら、少ないなりのやり方を考える。人と同じ土俵で無理に戦う必要はありません。

3つ目は、配当株をただの守りと考えないことです。安定した企業を安い局面で仕込めれば、配当だけでなく値上がり益も狙えます。これは、初心者が思っている以上に強い戦略です。

4つ目は、投資は最終的にメンタルと哲学の勝負でもあるということです。お金が減ることを過度に恐れず、失敗も含めて学びに変えられる人は、長期的に強くなります。今回の動画で繰り返し感じられるのは、この「折れにくさ」の強さでした。

まとめ

今回の動画では、下げ相場の戦い方、高配当株の考え方、資産形成の方向性、そして投資家としての心構えまで、多くの示唆が語られていました。

結論として、下げ相場で勝つために空売りは必須ではありません。本当に強い業績銘柄を見つけられれば、相場全体が悪くても上がる株はあります。ただし、武器は多い方が有利なので、将来的には空売りも学ぶ価値があります。

また、高配当株は全体相場が崩れた時に特に魅力が増します。上がらなくても配当を受け取り続けることができ、上がれば売却益も狙えるため、守りと攻めを両立しやすい投資法です。ただし、利回りの高さだけで飛びつくのではなく、安定性や継続性をしっかり見極める必要があります。

そして何より印象的だったのは、ポジティブ思考の重要性です。苦しい局面を単なる失敗ではなく、学びや成長の機会として捉える。この姿勢があるからこそ、投資でも人生でも長く前に進めるのだと感じさせられます。

相場はこれからも上がったり下がったりを繰り返します。しかし、そのたびに右往左往するのではなく、自分なりの考え方と戦い方を持っておくことが重要です。今回の動画は、そのための土台を作るうえで非常に参考になる内容だったと言えるでしょう。

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