本記事は、YouTube動画『【5月18日ゆるっと相場解説】日経平均株価は理論的には67000円まで上昇か?ズボラ株投資』の内容を基に構成しています。
2026年の日本株市場は、これまでとは明らかに違う熱気に包まれています。日経平均株価は歴史的高値圏に到達し、売買代金も連日のように10兆円規模へ膨らんでいます。これまで「日本株は伸びない」と言われ続けてきた時代から一転し、今は海外投資家が猛烈な勢いで日本株を買い越している状況です。
今回の動画では、現在の日経平均のテクニカル状況、AI関連株の動向、海外投資家の資金流入、日本企業の業績改善などを踏まえながら、「日経平均は理論的に6万7000円まで上昇する可能性がある」というテーマについて詳しく解説されていました。
単なる強気論ではなく、「どこが重要な分岐点なのか」「どこを割ると危険なのか」まで丁寧に整理されている内容でしたので、初心者にも分かりやすい形で詳しくまとめていきます。
日経平均は593円安でも市場の熱狂は続いている
動画冒頭では、5月18日時点の日経平均株価が593円安となったことが紹介されていました。
しかし、重要なのは下落したことそのものではありません。
注目すべきは売買代金です。
当日の売買代金は8.1兆円でした。数字だけ見ると非常に大きな水準ですが、最近の相場ではこれでも「落ち着いた」と感じるほど市場が加熱しています。
特に前週は異常なほど売買が活発で、連日10兆円超えを記録し、一時は12兆円にも到達していました。
1年前の東証売買代金は4兆円〜5兆円程度が普通でしたので、現在はその約2倍の資金が市場に流れ込んでいる計算になります。
これは単純に「投資家が増えた」という話ではなく、世界規模で日本株へ資金が流入していることを意味しています。
4月だけで164兆円が売買された異常相場
今回の動画で非常に興味深かったのが、4月以降の売買代金分析です。
4月の日経平均上昇局面では、東証で約164兆円もの売買が成立していました。
さらに5月は営業日が少ないにも関わらず、わずか9営業日で92兆円もの売買が行われています。
ここで動画内では重要な考察が行われていました。
つまり、
「4月の上昇で買った投資家が、5月に大量の利益確定売りをしている可能性がある」
という点です。
仮に4月の上昇局面で買われた164兆円分のポジションが利益確定されているなら、5月時点で既に約3分の2が消化された計算になります。
これは非常に重要です。
なぜなら、利益確定売りが進めば進むほど、今後の売り圧力が弱まる可能性があるからです。
もちろん、もっと前から保有している投資家も大量に存在するため、「売りたい人がいなくなる」という意味ではありません。
しかし、短期的な過熱感や利確ラッシュについては、かなり吸収が進んでいる可能性があるというわけです。
6万円ラインが今後の最大分岐点になる
続いて動画では、テクニカル面の分析が行われていました。
現在の日経平均は、長く意識されていた「6万円の壁」を突破した後、一度失速し、再びその水準付近へ戻ってきています。
ここで重要になるのが「レジサポ転換」です。
これは、これまで上値抵抗線だった価格帯が、今度は下値支持線として機能するかどうかを見る考え方です。
つまり、
・6万円ラインで反発する
・6万円ラインを割り込む
このどちらになるかで、今後の相場方向が大きく変わる可能性があります。
もし6万円ラインを維持できれば、「本物の上昇トレンド」と判断される可能性があります。
一方で、ここを割り込むと「ブレイクは騙しだった」と見なされ、一気に下方向へ警戒感が強まる展開もあり得ます。
動画内では、2024年のチャート例も紹介されていました。
過去にも高値ブレイク後に失速し、再び支持線を割り込んだことで急落した場面があったため、今回も同様のパターンには注意が必要だと指摘されています。
6万3000円を突破できればAI相場再燃の可能性
現在の相場で次に重要視されているのが「6万3000円ライン」です。
もしここを突破できなければ、
・ダブルトップ形成
・天井圏入り
・レンジ相場化
などが警戒されます。
しかし逆に、この高値を明確に超えてくると、市場心理が一気に強気へ傾く可能性があります。
特に今回の上昇を主導してきたのはAI関連株です。
半導体、データセンター、AIメモリー、高性能GPUなど、いわゆるAIインフラ関連企業が相場を押し上げてきました。
最近はそのAI関連株に利益確定売りが入っていましたが、
「押し目買いが再び入るのか」
それとも
「AIバブルの一時休止なのか」
この分岐点に差し掛かっているという見方です。
もし再びAI関連へ資金が集中すれば、日経平均が一気に上昇再開する可能性もあります。
日本企業の利益成長が想像以上に強い
今回の動画で最も重要だったポイントの1つが、日本企業の利益成長です。
動画では、日経平均EPS(1株利益)の急上昇が紹介されていました。
決算発表前と比較して、EPSが約15%も上昇しているとのことです。
しかも、金曜日に発表された約700社分の決算がまだ反映されていないため、さらに上振れする可能性があります。
これはかなり異例です。
通常、年度初めの会社計画は保守的に出されることが多いのですが、それでもここまで強気な業績見通しが出ているということは、日本企業全体の収益力が相当強くなっている可能性があります。
動画では、
「そりゃ株上がりますよね」
と語られていましたが、まさにその通りかもしれません。
日経平均は理論的に6万7000円も視野
EPS上昇によって、PER(株価収益率)ベースで見ると、現在の日経平均は以前より割高感が薄れてきています。
動画内では、
PER23倍〜26倍レンジ
を基準として計算していました。
その結果、現在のEPS水準なら、
・下限:約5万9000円
・上限:約6万7000円
というレンジが理論上見えてくるとのことでした。
つまり、「6万7000円」という数字は、単なる夢物語ではなく、企業利益成長を前提にすれば一応計算上は説明可能な水準というわけです。
もちろん問題は、
「市場がそのPERを維持できるか」
です。
過去と比較すると、現在のPER水準はかなり高めです。
しかし、それでも海外投資家が猛烈に日本株を買っている現状を見ると、海外勢はまだ日本株を割安と見ている可能性があります。
海外投資家が異常なほど日本株を買っている
動画内で特に強調されていたのが、海外投資家の買い越しです。
ゴールデンウィーク明けだけでも、海外勢は約1.2兆円もの日本株を買い越していました。
さらに累積ベースで見ると、アベノミクス初期を超える規模の買い越しになっているとのことです。
これは極めて重要です。
日本人投資家だけで日経平均がここまで上昇するのは難しいため、実際には海外マネーが相場を押し上げている側面がかなり大きいのです。
しかも現在は、自社株買いがまだ本格化していません。
企業は決算発表前にはインサイダー問題を避けるため、自社株買いを控える傾向があります。
つまり、
・海外投資家の買い
・決算後の自社株買い
が重なると、さらに需給が改善する可能性があります。
AI関連は本当に強いのか?慎重な視点も必要
ただし、動画ではAI関連に対する慎重な分析も行われていました。
例えば、キオクシアは決算を受けてストップ高となりました。
NANDメモリー需要が非常に強く、売上が急増しています。
しかし一方で、シリコンウェハメーカー「SUMCO」の決算を見ると、顧客在庫がそこまで減っていないことも分かっています。
つまり、
「数量が爆発的に増えている」
というより、
「単価が異常に上昇している」
可能性が高いというわけです。
これは非常に重要な違いです。
もし売上増加の主因が価格上昇だけなら、価格が落ち着いた瞬間に業績が鈍化するリスクがあります。
動画でも、
「AI半導体全体が強いというより、一部の分野で需給逼迫が起きている」
という慎重な見方が紹介されていました。
今後1週間が非常に重要な分岐点になる
動画の最後では、「今後1週間が非常に重要」という点が強調されていました。
現在は、
・押し目形成後の再上昇
・AI相場再燃
・6万3000円突破
というシナリオもあれば、
・6万円割れ
・ブレイク失敗
・調整相場入り
というシナリオもあります。
つまり、今はちょうど大きな分岐点にいる状態です。
もし反発して高値更新へ向かうなら、「乗り遅れ」が発生する可能性もあります。
逆に支持線を割るなら、一旦リスクオフへ傾く可能性もあります。
そのため、今は非常に難しい局面ですが、相場の反応を丁寧に観察することが重要だと言えるでしょう。
まとめ
現在の日本株市場は、AIブーム、企業業績改善、海外資金流入という複数の追い風によって支えられています。
特に企業利益の伸びは想像以上に強く、EPSベースで考えると、日経平均6万7000円という数字も理論上は十分視野に入る状況です。
一方で、AI関連株には過熱感もあり、実需以上に価格だけが上昇している可能性も指摘されています。
また、6万円ラインや6万3000円ラインなど、テクニカル的にも極めて重要な分岐点に差し掛かっています。
今後の相場は、
・AI関連への押し目買いが再燃するのか
・海外勢の買いが続くのか
・高値更新できるのか
これらが大きなポイントになってきそうです。
短期的には値動きが荒くなる可能性もありますが、日本株市場が大きな転換点にいることは間違いないと言えるでしょう。


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