【調査結果】1月アノマリーを最新情報で調べたら衝撃の法則が見えました

今回は「アノマリー投資」という書籍内で解説してある「1月アノマリー」というテーマを取り上げた動画をご紹介します。

1月アノマリーとは、株式市場における特定の時期に見られる市場の規則性です。

具体的には、1月中の株価の動きに関する統計的な傾向やパターンを指します。

アノマリーは理論的に説明することが難しく、過去の観測データに基づいた経験的な法則です。今回は、これまでのデータを基に、1月アノマリーが実際にどれほど当たっているのかを検証した内容になっています。

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目次

1月アノマリーとは?

まず、アノマリーとは、市場で経験的に観測された特定のパターンや規則性のことを指します。

これは、人々の生活習慣や監修が市場に影響を与えると考えられています。

たとえば、「1月効果」というものがあり、1月には株価が上昇しやすいという傾向があるとされています。この法則は、占いのようなものと捉えられがちですが、過去のデータを見てみると、実際に当たることが多いとされています。

過去の予測とその結果

今回紹介するのは、過去に出版された書籍の中で「2025年までにダウ平均が38,617ドルに達する」という予測です。

実際、2023年末時点で30,000ドルを超えており、この予測はほぼ的中していると言えます。

このように、10年以上前に立てられた予測が現実のものとなりつつあることは、アノマリーの信頼性を示す一つの証拠と言えるでしょう。

サンタクロースラリーと1月最初の5日間

次に、「サンタクロースラリー」と「1月最初の5日間」という2つの指標について検証しました。

  • サンタクロースラリー: 前年の最後の5日間と新年の最初の2日間の株価の動きを指します。これが上昇している場合、その年の相場も好調であることが多いとされています。
  • 1月最初の5日間: 新年の最初の5営業日間の株価の動きです。こちらも、1月効果として重要視されています。

これら2つの指標が上昇した年は、その年の年間リターンが高い傾向にあります。

44年間のデータ分析結果

1980年から2023年までの44年間のデータを調査しました。その結果、以下のことが分かりました。

書籍内では84.6%となっていましたが、実際にはサンタクロースラリーで78.8%、1月の5日で77.8%と少し下がっています。

しかも、1980年~2023年の期間全体で、S&P500が上昇する確率は75%なので、アノマリーに該当する年が格段に上昇する可能性が高いとは言えません。上げるとしても2~3%程度です。

次にアノマリーが該当した年の騰落率についてです。
サンタクロースラリーと1月の5日の両方のアノマリーで検証しています。

  • サンタクロースラリーが上昇した年: 年間の平均リターンは11.8%でした。
  • 1月最初の5日間が上昇した年: 年間の平均リターンは13.4%でした。

これに対して、どちらの指標も下落した年の平均リターンは5.3%から5.7%と、通常の半分程度にまで下がりました。

加えて、検証期間の年間平均騰落率は10.3%でしたので、これらの指標は一定の有効性を持つと考えられます。

両方の指標が一致した場合の結果

さらに、両方の指標が同時に上昇した年の年間リターンは19.1%に達しました。

これは、44年間の平均リターン10.3%のほぼ2倍に相当します。

したがって、サンタクロースラリーと1月最初の5日間の両方がプラスであった場合、その年の相場はかなり好調であると予想できるでしょう。

大統領選挙の年と相場の関係

2024年は大統領選挙の年でもあります。

過去のデータを振り返ると、大統領選挙の前年は特に株価が好調であることが多く、選挙の年も相場が安定しやすい傾向があります。

しかし、選挙翌年や中間選挙の年は、相場が不安定になることが多いです。これは、政府が景気を調整し、次の選挙に備えるためだと考えられています。

まとめ

今回の調査結果から、サンタクロースラリーや1月最初の5日間が上昇している年は、年間のリターンが高くなる傾向があることが分かりました。

また、大統領選挙の年という特異な年でもあり、今年の相場には注意が必要です。今年の相場がどうなるのか、これからの動きに注目していきましょう。

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知っておきたい専門用語集

  • 1月アノマリー:1月中に見られる株価の特定のパターンや傾向のこと
  • サンタクロースラリー:前年の最後の5日間と新年最初の2日間における株価の上昇現象
  • 年間リターン:1年間を通じた投資の収益率、通常はパーセンテージで表される
  • 騰落率:株価や指数が一定期間にどれだけ上昇または下落したかを示す割合
  • 中間選挙:アメリカ大統領の任期中間で行われる議会選挙
  • ダウ平均:アメリカの主要な株価指数の一つで、ダウ・ジョーンズ工業株平均の略
  • 経済サイクル:景気が好景気から不景気へ、またその逆に移行する周期的な変動
  • リーマンショック:2008年にリーマン・ブラザーズが破綻したことに端を発する世界的な金融危機
  • 債券:国や企業が発行する借金証書で、利子を受け取る権利が付いている
  • ポートフォリオ:複数の異なる資産に分散して投資することによってリスクを管理する手法
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