勘違いが多い株式投資の本質!株を買うとはどういうこと?株価が決まる要素は?

株式投資の本質について解説する動画の内容を紹介します。

株式投資において、多くの人が勘違いしているポイントや株価の動きに影響を与える要素について説明し、特に初心者向けにわかりやすくまとめています。

目次

株式投資の本質とは?

動画の最初の質問は、「あなたが会社を買収するとしたら、何を考えて買収するか?」というものです。例えば、ある中小企業が1000万円で売りに出されている場合、何を基準にその会社を買うかを考えます。

  1. 財務状況:まず最初に確認するのは、現金の資産や借金などの財務状況です。これは、その会社が健全な経営をしているかどうかを判断する基本的な指標です。
  2. 売上と利益:財務が問題なければ、次に見るのは売上と利益です。具体的にどれくらいの利益を出しているか、そしてその利益で投資金額を何年で回収できるかを考えます。

例えば、1000万円の投資に対して毎年100万円の利益が出ている場合、10年で投資額を回収できるという計算になります。

この「10年で回収できるか」という指標が、株式投資におけるP/E(株価収益率)に相当します。

P/E(株価収益率)とは?

P/E(Price to Earnings Ratio)は、企業価値を利益の何倍かで表す指標です。

例えば、1000万円の企業価値があり、利益が100万円の場合、P/Eは10倍です。これが株式投資においては、企業の価値を判断する際の基準となります。

P/Eの高い企業、例えばP/Eが100倍の企業を買うということは、100年後に投資額を回収できるかもしれないという意味です。

これは現実的にはほとんどない投資条件であり、P/Eが高い企業は将来的な成長を見込んで投資されることが多いです。

株式投資とは何か?

動画で説明されているように、株式投資とは企業の一部を所有することです。

株を買うということは、その会社のオーナーの一部になるという意味です。つまり、投資家はその会社が利益を上げて、何年後に投資額を回収できるかを考えることが、株式投資の本質です。

株価の上昇や下落は、ただのギャンブルではなく、企業の利益成長と深く関連しています。例えば、毎年安定した利益を出している企業がある場合、その企業のP/Eが10倍であれば、10年で投資額を回収できるという計算です。

しかし、株価が上がるためには、企業の利益が成長することが必要です。

利益の成長がない限り、企業価値は変わらず、株価も上がりません。株式投資の成功には、企業の利益が予想以上に成長することが大きな要因となります。

成長の要素と株価への影響

企業の利益成長には、以下のような要素が影響を与えます。

  1. 事業利益の成長:企業自体の事業が成長して利益が増える。
  2. 自社株買い:企業が自社の株を買い戻すことで、発行済み株式数が減り、1株あたりの利益が増える。
  3. インフレ:インフレが進行すれば、企業の売上や利益も増加する可能性が高まります。しかし、インフレが進むと金利も上昇し、将来の利益の現在価値が下がることがあります。これが企業価値にマイナスの影響を与える要因です。

一方で、企業の成長が期待通りであれば、株価にはすでにその成長が織り込まれています。

投資家が求めるのは、予想以上の成長です。そのため、成長が予想を上回った場合、株価は上昇しますが、期待通りであれば株価はあまり動かないことが多いです。

決算発表と株価の動き

株式投資をしていると、決算発表で良い結果が出たにもかかわらず、株価が上がらないことがあります。これは、投資家がすでにその情報を織り込んでいるためです。逆に、予想以上に良い成長が見られる場合、株価は大きく上昇する可能性があります。

株式投資は、不確実性に投資するということです。将来の成長が確実でない中で、どれだけ成長できるかを見越してリスクを取ることが、投資の本質です。

まとめ

今回の動画では、株式投資の本質について解説しました。

株を買うということは、企業の一部を所有することであり、企業の利益成長が株価に大きな影響を与えます。投資家は、企業の利益がどれくらい成長するかを見極めることが重要であり、その不確実性に対してリスクを取って投資を行います。

この内容を理解することで、株価の動きや投資判断の基準がより明確になるでしょう。初心者の方でも、株式投資の基本的な考え方を学び、今後の投資に役立てていただければと思います。

知っておきたい専門用語集

  • P/E(株価収益率):企業価値が利益の何倍かを示す指標。株価を1株あたりの利益で割った値で、企業がどれだけの時間で投資額を回収できるかを判断する基準。
  • 企業価値:将来の利益の相和を現在価値に戻したもので、企業の実際の価値を表す。利益の成長が企業価値に影響を与える。
  • 自社株買い:企業が自社の株式を市場から買い戻す行為。発行済み株式数が減ることで、1株あたりの利益が増加し、株価が上昇することがある。
  • インフレ:物価が上昇し、貨幣の価値が下がる現象。企業の売上や利益を押し上げる一方で、金利の上昇が企業価値にマイナスの影響を与える場合がある。
  • 利益の現在価値:将来得られる利益を、金利やリスクを考慮して現在の価値に割り戻したもの。金利が上がると利益の現在価値は下がり、企業価値も減少する。
  • 金利:借りた資金に対する利息の割合。金利が上がると、将来の利益の価値が下がるため、企業価値の計算に影響を与える。
  • 不確実性:企業の成長が確定していない状態。投資家は、この不確実性に対してリスクを取って株式投資を行い、予想以上の成長があれば株価が上昇する。
  • EPS(1株あたりの利益):企業の純利益を発行済み株式数で割ったもの。企業が自社株を買い戻すと発行済み株式数が減り、EPSが増加する。
  • 成長率:企業の利益や売上がどれだけの割合で増加するかを示す指標。成長率が高い企業は株価が上昇しやすい。
  • マクロ経済:経済全体の動向を指す。インフレや金利の変動など、企業の利益に影響を与える外的要因を含む。
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