これを知らないと破産?CFDの落とし穴

CFD(Contract for Difference、差金決済取引)は、少ない資金で始めることができ、短時間で取引を行うことができるため、投資初心者におすすめされる投資方法です。

今回は、CFDの基本、メリット・デメリット、初心者にとっての魅力、そして取引の際に知っておくべき専門用語について詳しく解説した動画をご紹介します。

目次

CFDのメリット

まず、CFDの魅力的なポイントは、少ない資金で始められることです。

メリット1:少ない資金で大きな取引ができる

CFDでは「レバレッジ」という仕組みを使うことで、手元の資金以上の取引が可能です。

例えば、1万円の証拠金を預けると、レバレッジを10倍にすることで、10万円分の取引ができるようになります。具体的に言えば、1万円の銘柄を購入する際に必要な証拠金はわずか1,000円で済むのです(証拠金の10%が必要という意味です)。

これにより、少額の資金でも大きな利益を狙うことが可能です。例えば、1株1万円の商品をレバレッジ5倍で5株購入し、その株価が1万1,000円に上がった場合、5万円で購入した株を5万5,000円で売却することができ、5,000円の利益を得られます。

ただし、レバレッジをかけることでリスクも増大します。もし株価が1万円から9,000円に下がった場合、同じように5,000円の損失が発生します。利益を得るチャンスが増える一方で、損失のリスクも大きくなることを頭に入れておきましょう。

メリット2:簡単で短時間で取引ができる

CFDのもう一つの利点は、短時間で取引ができる点です。CFDでは、スマートフォンなどから簡単に注文を行うことができ、基本的には以下の3つのステップで取引が完了します。

  1. 銘柄を選ぶ
  2. 買い注文を出す
  3. 決済注文を出す

例えば、成行注文では、指定金額なしで売買を即時に行うことができます。また、指値注文を使えば、銘柄が自分の希望する価格になったときに自動で売買を行うことが可能です。これにより、常に市場を見張る必要がなく、便利です。

メリット3:幅広い商品に投資できる

CFDでは、一つの口座を開設するだけで、株式、金、為替など、さまざまな商品に投資することが可能です。

たとえば、通常は株式口座、FX口座、商品先物口座など別々に開設する必要がありますが、CFDでは一つの口座でこれらの全てに対応できます。これにより、資金を効率的に運用することができ、投資のタイミングを逃すリスクも減らせます。

CFDのデメリット

もちろん、CFDにもデメリットがあります。初心者が注意すべき点を見ていきましょう。

デメリット1:専用口座が必要

CFDを始めるためには、通常の証券口座とは別に、CFD専用の口座を開設する必要があります。

証券会社によって取り扱っている銘柄や取引条件が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。口座開設には少し手間がかかるかもしれませんが、一度開設すれば、多くの銘柄に投資することができるようになります。

デメリット2:確定申告が必要

CFDで利益を得た場合、その利益に対して税金を支払うために、確定申告が必要になります。

これを面倒に感じる方もいるかもしれませんが、損失が出た場合には、その損失を翌年以降3年間繰り越すことができます。例えば、今年10万円の損失が出た場合、来年10万円の利益が出ても、その損失を相殺することで税金がかからなくなる仕組みです。

CFDを投資初心者におすすめする理由

CFDが投資初心者に適している理由は、少額の資金で始められ、短時間で手軽に取引ができる点にあります。また、レバレッジを活用することで、元手が少ない人でも大きな利益を狙うことができるため、収入や貯金が少ない方でも投資に挑戦しやすいです。

例えば、株式投資や先物取引では、まとまった資金が必要で、取引時間も限られていますが、CFDではスマホから24時間取引が可能な商品も多く、仕事の合間や帰宅後でも気軽に投資ができます。

また、分散投資も可能なので、リスクを分散させながら投資を進めることができます。

まとめ

CFDは、レバレッジの仕組みにより、少額の資金でも大きな取引ができ、短時間で投資できる点が魅力です。

一方で、専用口座の開設や確定申告といった手間もありますが、それ以上に少額から始められ、利益を得るチャンスが多い点が、投資初心者に最適な理由です。

初心者の方は、まずは小さな金額で取引を始め、慣れてから徐々に大きな取引にチャレンジするのがおすすめです。

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知っておきたい専門用語集

  • 日経平均株価:日本経済新聞社が選んだ日本を代表する225社の平均株価。日経225とも表記される。
  • NYダウ:ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な工業株30銘柄の株価指数。正式名称はダウ工業株30種平均。
  • S&P500:スタンダード&プアーズがニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な500銘柄を基に算出した株価指数。
  • ナスダック100:ナスダック市場に上場しているIT企業の中から代表的な100銘柄を基に算出された株価指数。
  • レバレッジ:証拠金を元に、その何倍もの取引を可能にする仕組み。少ない資金で大きな取引ができる。
  • 証拠金:取引の際に担保として預ける資金。レバレッジを使う際の元手となる。
  • 成行注文:指定した金額ではなく、現在の市場価格で即時に売買する注文方法。
  • 指値注文:希望する価格に達したときに自動的に売買を行う注文方法。
  • OCO注文:One Cancels the Otherの略。二つの注文を同時に出し、片方が成立するともう片方がキャンセルされる注文方法。
  • 信託保全:投資家の資金を証券会社の資産とは分けて信託銀行で管理し、証券会社が倒産しても資金が保護される仕組み。
  • CFD:差金決済取引。実際に株や商品を所有するのではなく、価格の変動を基に売買する取引方式。
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