ダウ理論を用いたトレードでの目線判断の落とし穴について解説した動画です。
特に、トレンドの転換ポイントでどのように判断するかに焦点を当てていきます。トレンド転換しても売ってもいけないパターンがある、というのがメインです。
ダウ理論とは?
まず、ダウ理論について簡単に説明します。
ダウ理論は、価格のトレンドを分析するための理論で、主にトレンドの方向性を見極めるために使われます。
上昇トレンドと下降トレンドがあり、それぞれの転換ポイントを見極めることがトレードの成功につながります。
トレンド転換と戻り売りの基本
上昇トレンドから下降トレンドに転換する際、戻り売り(価格が一時的に上昇した後に売る戦略)を行うのが一般的です。しかし、全てのトレンド転換が売りのチャンスとは限りません。
戻り売りの落とし穴
トレンド転換した後の戻り売りが必ずしも成功するとは限りません。
例えば、1時間足のチャートではトレンドが下降に転換したように見えても、4時間足ではまだ上昇トレンドの途中である場合があります。
このような場合、1時間足のトレンド転換を信じて売りを仕掛けると、4時間足の上昇トレンドに逆らう形になり、損失を招く可能性があります。
トレード戦略
トレードを行う際には、複数の時間足を確認し、目線を揃えることが重要です。以下に、具体的な売りと買いのシナリオを示します。
売りシナリオ1(1時間足基準)
- 1時間足のトレンド転換を主軸に、押し安値を抜けたポイントで売り。
- 損切りライン:トレンド転換の起点(押し安値を抜けたポイント)を超えたら損切り。
売りシナリオ2(4時間足基準)
- 4時間足の押し安値を抜けた場合、4時間足も下降トレンドに転換。
- 損切りライン:4時間足の押し安値を超えたら損切り。
買いシナリオ(4時間足基準)
- 4時間足の押し安値で反発を狙う。
- 損切りライン:4時間足の押し安値を下回った場合に損切り。
コツ
例えば、1時間足でトレンド転換が確認できた場合でも、4時間足の押し安値を割り込んでいない場合は、慎重に判断する必要があります。
1時間足で売りのシグナルが出たとしても、4時間足が上昇トレンドを示している場合は、逆張りとなり、リスクが高まります。
結論
トレードを成功させるためには、複数の時間足を確認し、目線を揃えることが重要です。
ダウ理論を用いたトレンド転換の判断は有効ですが、上位時間足との整合性を確認することで、リスクを減らし、成功率を高めることができます。
皆さんもぜひ、複数の時間足を確認しながらトレードを行い、ダウ理論をうまく活用してください!
知っておきたい専門用語集
- ダウ理論:価格のトレンドを分析するための理論。上昇トレンドと下降トレンドを見極めるために使用。
- トレンド転換:上昇トレンドから下降トレンド、またはその逆に変わること。
- 戻り売り:価格が一時的に上昇した後に売る戦略。
- 目線:相場の方向性。上昇目線、下降目線など。
- 押し安値:上昇トレンド中にできた最も低い価格。
- 押し高値:下降トレンド中にできた最も高い価格。
- 1時間足:1時間ごとの価格変動を表すチャート。
- 4時間足:4時間ごとの価格変動を表すチャート。
- 逆張り:現在のトレンドに逆らう形で取引すること。
- 損切り:損失を最小限に抑えるために、一定の価格で取引を終了すること。
- 利確(利益確定):利益を確保するために、取引を終了すること。
- 損小利大:損失を小さく抑え、利益を大きく狙うこと。
コメント