どれを目指すのが正解?4つのFIREについて徹底解説

近年、日本でもFIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉が注目されるようになりました。

これは「経済的自立と早期リタイア」を意味し、資産を築いて働かずに生活できるようになることを目指すライフスタイルのことです。もともとはアメリカ発祥の概念ですが、日本でもFIREを目指す人が増えています。

今回の記事では、YouTubeチャンネル『リベ大』の動画「どれを目指すのが正解?4つのFIREについて徹底解説」の内容をもとに、FIREの基本から4つの異なるFIREスタイル、そしてどのFIREが最も現実的でおすすめなのかを詳しく解説していきます。

著:両@リベ大学長
¥1,441 (2025/03/14 08:29時点 | Amazon調べ)

目次

FIREとは何か?基本の概念

FIREは、以下の4つの単語の頭文字を取った言葉です。

  • F:Financial(経済的)
  • I:Independence(自立)
  • R:Retire(リタイア)
  • E:Early(早期)

つまり、「経済的に自立して、早期リタイアする」という考え方です。一般的に人は学校を卒業後に働き、給与を得て生活をします。しかし、FIREを目指す人々は、投資や資産運用を通じて得た収入(不労所得)で生活し、働かなくても生活できる状態を作ります。

例えば、

  • 月20万円の配当金を得ていて、生活費も月20万円以内なら、経済的自立ができている状態。
  • 逆に、家賃収入が月100万円あっても、生活費が月150万円なら、経済的自立とは言えない。

このように、FIREを達成するためには「資産収入 > 生活費」の状態を作ることが重要です。


FIREの歴史と背景

FIREの概念は、アメリカの高消費社会の中で生まれました。

アメリカは世界のGDPのうち約20%を個人消費が占める消費大国です。しかし、一部の人々は「物よりも自由な時間のほうが重要」と考え始め、シンプルな生活を送りながら早期リタイアを目指すようになりました。

また、FIREは景気が良いときに話題になりやすい傾向があります。景気が悪いときは「仕事があるだけでありがたい」という考え方が強くなりますが、好景気のときには「働かなくても生きていきたい」と考える人が増えるためです。

FIREを目指すには、好景気の時期に種をまき、不景気の波を乗り越えながら資産を築くことが重要です。


FIREの4つの種類

FIREには4つの異なるスタイルがあり、それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったFIREの形を見つけることができます。

1. ファットFIRE(Fat FIRE)

特徴:

  • 基礎生活費+贅沢費をすべて資産収入で賄うFIRE
  • 高額な資産が必要(最低5億円以上)
  • 起業、成功した投資、事業売却などで大きな資産を築いた人向け
  • 毎年2000万円以上の資産所得を得られる状態

具体例:

  • 5億円を年利4%で運用 → 年間2000万円の資産収入
  • そのうち税金を差し引いても、手取り1500万円以上が得られる
  • 毎月100万円以上自由に使えるため、高級車・豪邸・豪華旅行などが可能

ファットFIREは、「FIREの完成形」とも言えますが、万人が目指せるものではなく、成功者向けのFIREです。


2. リーンFIRE(Lean FIRE)

特徴:

  • 最低限の生活費だけを資産収入で賄うFIRE
  • 生活費を極限まで切り詰め、質素な生活を送る
  • 必要な資産は2000万円〜5000万円程度

具体例:

  • 月7万円〜15万円の生活費 → 必要な資産は約2000万円〜5000万円
  • 2000万円を年利4%で運用 → 年間80万円の収入
  • 家賃の安い地域に住み、自炊や節約を徹底することで達成可能

リーンFIREは「自由な時間を最優先」するスタイルですが、質素な生活を強いられるため、向き不向きがあるでしょう。


3. サイドFIRE(Side FIRE)

特徴:

  • 基礎生活費を資産収入で賄い、贅沢費は好きな仕事で稼ぐFIRE
  • 必要な資産が少なく、再現性が高い

具体例:

  • 2000万円〜5000万円の資産で生活費を確保
  • 好きな仕事(YouTube、ブログ、コンサル、フリーランスなど)で贅沢費を稼ぐ

サイドFIREのメリットは「完全リタイアせず、好きな仕事を続けられること」。多くの人にとって現実的で実践しやすいFIREの形です。


4. バリスタFIRE(Barista FIRE)

特徴:

  • 基礎生活費は資産収入で賄い、パートタイムで働いて生活費を補うFIRE
  • 低負担の仕事で社会とのつながりを維持
  • 福利厚生(社会保険・年金)を活用する

具体例:

  • 月10万円の資産収入月5〜10万円のアルバイト収入
  • 医療費が高いアメリカでは、雇用されることで健康保険を得るために人気のスタイル

日本では、2024年10月から社会保険適用の対象が拡大され、バリスタFIREの実践がしやすくなっています。


学長おすすめのFIREスタイルは?

リベ大の学長は「サイドFIRE」を最もおすすめしています。

理由は、

  1. 必要な資産が少ない(2000万〜5000万円)
  2. 暴落リスクが低く、収入の選択肢が増える
  3. 社会的つながりを維持しつつ、自由を確保できる

FIREを目指すなら、まずはサイドFIREを検討するのが現実的でしょう。


FIREを目指すために、まずは支出を見直し、投資を始めることが重要です。あなたに合ったFIREのスタイルを見つけ、自由な人生を目指しましょう!

著:両@リベ大学長
¥1,441 (2025/03/14 08:29時点 | Amazon調べ)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次