本記事は、YouTube動画「FX、-2億円!夏枯れ相場が来ねえええ!!」の内容を基にまとめています。
動画では、配信者が「夏枯れ相場で円高になる」と予想して大規模な円買いポジションを持ったものの、相場は逆に円安方向に動き、結果として累計損失2億円超という厳しい状況に直面した様子が詳しく語られています。
目次
結論:夏枯れ相場は来ず、円安が加速
8月に入り、配信者は「株安→リスクオフ→円高」という定番パターンを狙って全力で円買いに賭けていました。
しかし、株式市場はAI関連や半導体株を中心に大幅上昇、世界的な株高でリスクオンによる円売りが進行。
結果的に、想定していた「夏枯れの円高」シナリオは崩れ、FX口座の含み損は約1億5900万円、損切り分を合わせると累計マイナス2億770万円に到達しました。
相場に影響した主な要因
1. 日米貿易関税の混乱
- 米国と日本が合意したはずの「日本からの輸入品に15%関税」が、米国発表では「既存関税に上乗せ15%」となり混乱。
- これにより外交・経済面での不安感が広がり、円相場への影響も懸念。
2. 日銀利上げ発言の遅さ
- 自民党関係者から「金融引き締めが必要」と日銀に利上げを求める声がようやく上がるも、時期は遅く円高効果は限定的。
- 日本の実質賃金は6カ月連続マイナスで、物価上昇に賃金が追いつかない状況。
3. 海外金融政策
- 英中銀が0.25%利下げも、次回利下げ見送り観測からポンド高に。
→ ポンド円売りポジションを持っていた配信者はさらに損失。 - カナダ雇用統計も悪化し、米国依存経済の弱さが露呈。
4. 地政学リスク
- 米ロ首脳がウクライナ停戦交渉を再開も、領土分割要求で難航必至。
- 進展への期待感は低く、市場への影響は限定的。
今後の重要イベント
- 8月米CPI(消費者物価指数)
→ インフレ上昇ならドル高圧力、低下なら利下げ観測でドル安の可能性。 - 8月末ジャクソンホール会議
→ パウエルFRB議長の発言次第で為替市場の方向感が変化する可能性。
配信者の今後の戦略
- 円買いポジションは大部分を損切りして撤退。
- 新規円売りはせず、代わりに**ユーロポンドの売り(ポンド買い・ユーロ売り)**を短期で狙う方針。
- 株高による円安トレンドが続く限り、大きな勝負は控え「死なないための投資」を重視。
教訓:予想に固執しすぎない
今回の事例から、以下のポイントが浮かび上がります。
- 相場は都合よく動かない
夏枯れ相場の円高パターンも必ずしも毎年起きるわけではない。 - 株式市場の動向も為替に直結
AIや半導体株の急伸が円売りを誘発。 - 損切りの決断は早く
含み損が膨らむ前にポジション整理が必要。
まとめ
配信者は「夏枯れ相場での円高」に賭けたものの、株高による円安進行で大敗。
累計損失は2億円超に達し、8月中にFXからの大部分撤退を宣言しました。
相場の読み違いは誰にでも起こりますが、大切なのは損失を限定し、生き残ること。次のチャンスに備えるためにも、冷静な撤退判断が求められます。
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