リスクが激減するゴールドの使い方【S&P500+金】

最近、ゴールドが注目を集めています。

その理由や、実際に投資を考える際にどのように考えれば良いのかを詳しく解説していきます。

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目次

ゴールドとS&P500の年初来パフォーマンス

2024年の年初来からのチャートを見てみると、ゴールドは非常に好調で、S&P500をアウトパフォームしていることが分かります。

特に2024年に入ってからゴールドが急上昇しており、その影響でゴールドに注目が集まっているのです。米国株も好調ですが、それを上回る勢いでゴールドが上がっているため、投資家の間で話題になっているようです。

具体的には、ゴールドは2024年初めから最も好調な資産クラスの一つとなっており、米国株(S&P500)はその後を追う形で3番目のパフォーマンスを示しています。

こうした背景から、直近のパフォーマンスに注目が集まるのは当然のことだと言えるでしょう。

長期的な視点でのゴールドと株式の比較

ゴールドのパフォーマンスについて、短期的なデータだけではなく、長期的な視点でも確認しておくことが重要です。

超長期のデータとして、シーゲル教授の著書『Stock for the Long Run』から引用されるデータでは、1800年からの資産クラス別パフォーマンスが示されています。このデータを見てみると、株式が長期的に圧倒的なリターンを上げている一方で、ゴールドのリターンはそれほど大きくありません。

特に1970年代まではゴールドの値動きは比較的緩やかでした。

しかし、1970年代に「金ドル本位制」が終了したこと、いわゆるニクソンショックが起こったことで、金の値動きが大きく変わりました。この制度がなくなったことで、金とドルの固定レートが解消され、金の自由な取引が可能となり、その結果、金の価格が大きく変動するようになったのです。

1970年代以降のパフォーマンスを見ても、S&P500とゴールドを比較すると、株式の方が圧倒的に大きなリターンをもたらしていることが分かります。株式投資が長期的に見て優れている一方で、金投資はどのような役割を果たすべきかを考える必要があります。

ゴールドのリスクと投資効果

次に、ゴールドのリスクについて見てみましょう。

ゴールドには、リスクが低いというイメージがあるかもしれませんが、実際にはS&P500と比較してもリスクが高い資産です。特に、1970年代の金本位制が崩れて以降は、ゴールドの値動きが激しくなっており、リスクが高まっています。

ここで重要なのは、ゴールドが「リスクが低い資産」として見なされがちですが、実際には株式と同等か、それ以上にリスクを持っているという点です。

とはいえ、リスクが高いからといって投資価値がないわけではなく、適切なタイミングや目的に応じてポートフォリオに組み込むことで、リスク分散効果を期待することができます。

例えば、ゴールドは株式と異なる値動きをすることが多く、特に市場の混乱時には、株価が下がる一方でゴールドの価格が上がることが多いです。

こうした「逆相関」の関係を活かして、ゴールドをポートフォリオに組み込むことで、リスクを抑えつつ、リターンを得ることが可能になります。

ゴールドとS&P500の相関関係

ゴールドとS&P500の相関関係を見てみると、長期的には非常に低い相関係数を示しています。

具体的には、相関係数が「0」に近い値で推移しており、これは株式とゴールドの値動きがほとんど連動しないことを意味します。この低い相関が、リスクを分散させる上で非常に効果的です。

債券も株式と逆相関することが多いですが、金はさらにその効果が大きいことが分かります。

例えば、近年の債券市場では、利上げの影響で株式と同様に大きな下落が見られましたが、ゴールドはその影響を受けずに独自の値動きをしていました。このような点からも、ゴールドはリスク分散のために有効な資産と言えます。

ゴールドファンドの選び方

実際にゴールドに投資を考える際、どのような商品を選べばよいかも重要なポイントです。

日本国内ではいくつかのゴールドファンドが提供されていますが、その中でも「日成ゴールドファンド」はコスト面で優れている商品として注目されています。

このファンドは、2024年10月に発売予定で、信託報酬が0.4%と低コストな点が魅力です。投資信託やETFを通じて、手軽にゴールドに投資できる選択肢が増えていますので、初心者にも取り組みやすい方法です。

ゴールド投資の注意点

最後に、ゴールド投資の注意点として、ゴールドには「複利の効果」が期待できないという点があります。

株式や債券は、再投資によって資産が増える仕組みが働くため、長期的に大きなリターンを期待できます。しかし、ゴールドはあくまでコモディティ(商品)であり、価値が上がる要因は需給関係に依存します。

そのため、長期的な成長を期待する資産というよりは、リスクヘッジのために保有する資産としての役割が強いのです。

著名な投資家レイ・ダリオも、ゴールドをポートフォリオに組み込む理由として、「リスクヘッジ」の役割を強調しています。

彼の「オールウェザーポートフォリオ」では、ゴールドが7.5%組み込まれており、低ボラティリティを実現するための重要な要素として活用されています。

まとめ

ゴールドは、短期的には好調なパフォーマンスを示しており、リスク分散のために有効な資産であることが分かります。

しかし、長期的なリターンを追求する場合は、株式が優れた選択肢であることに変わりありません。ゴールドを投資する際には、その目的を明確にし、リスク分散の一環として考えることが重要です。

初心者の方でも、ゴールドと株式の違いや投資の目的を理解し、賢く投資を進めていくことで、効果的なポートフォリオを構築できるでしょう。

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