現在株式投資をしている方の中には、株式100%の運用を続けるべきか、それとも安全性を考慮して債券ファンドを組み入れるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は債権ファンドをいつ購入すべきかについて解説した動画になります。
また、以下のリンクは本動画内で推奨されている投資書籍です。
結論:リスク許容度に応じた運用
まず結論から言うと、まだ収入がある若い時期にはリスク許容度が高いため、株式100%での運用が適していると考えます。
一方で、リタイアが近づきリスク許容度が下がった時には、安全性の高い債券ファンドを30%程度組み入れて運用を続けるべきだと思います。
長期運用のパフォーマンス
まず、株式と債券の長期運用の特徴を振り返ります。
過去200年のデータを基にすると、株式はハイリスク・ハイリターン、債券はローリスク・ローリターンという一般的な理解が確認できます。
特に20年以上の長期保有では、株式の方が安定して高いリターンを生み出していることが分かります。
例えば、アメリカの株式はどのタイミングで始めても20年以上保有すれば元本割れしていないのに対し、債券は元本割れする可能性があるのです。
世界各国の債券と株式の比較
次に、アメリカ以外の各国の株と債券のパフォーマンスを見てみます。
過去100年間のデータによると、どの国でも株は長期的にプラスのリターンをもたらしていますが、債券は国によっては元本割れしていることが分かります。
つまり、長期的には株式の方が債券よりも安全資産と言えるのです。
債券ファンドの役割と期待
多くの人が債券ファンドに期待するのは、暴落時の下落幅を抑えること、ローリスクでの運用、銀行よりも高い利回りでの運用です。
そのため、特に値下がりのリスクを抑えるために債券ファンドを活用した方が良いでしょう。
国内と海外の債券ファンドの違い
国内債券ファンドは値動きが緩やかで、暴落時にも影響を受けにくい特徴があります。
一方、先進国や新興国の債券ファンドは、為替リスクもあり値動きが大きくなりがちです。そのため、債券ファンドを組み入れるなら国内債券ファンドが最適だと考えています。
債券ファンドの組み入れタイミング
動画投稿者は株式100%で運用していますが、50歳頃にリタイアを予定しているため、その頃には債券ファンドを30%組み入れる計画だそうです。
この組み入れタイミングは、リタイアに向けてリスクを減らすためです。現金については、生活費の半年分程度を緊急用として確保し、それ以外は全て運用に回す予定です。
まとめ
若い時期にはリスク許容度が高いため株式100%で運用し、リタイアが近づくにつれて債券ファンドを組み入れるという戦略をとるのが良いでしょう。
具体的には、50歳頃には債券ファンドを30%組み入れてリスクを分散させる計画です。
知っておきたい専門用語集
- 投資信託:複数の投資家から集めた資金を一つのファンドにまとめ、専門家が運用する金融商品
- 債券ファンド:債券に投資することで安定した利息収入を得ることを目的とした投資信託
- 株式ファンド:株式に投資することでキャピタルゲインを狙う投資信託
- リスク許容度:投資家が許容できるリスクの範囲元本割れ:投資額が減少し、元本を下回ること
- 長期運用:10年以上の投資期間を設定して資産運用すること
- 平均リターン:一定期間の投資による平均収益率
- ローリスク・ローリターン:低いリスクで低い収益を得る投資
- ハイリスク・ハイリターン:高いリスクで高い収益を狙う投資
- 為替リスク:外国通貨の為替レートの変動によって生じるリスク
- インデックス投資:市場全体のパフォーマンスを追随するように設計された投資法
- リタイア:定年退職や早期退職
- 暴落:市場価格が急激に大幅に下落すること
- 取り崩し:投資資産を少しずつ売却して現金化すること
- ライフプランシート:人生の各ステージにおける収入と支出を計画するためのシート
- 期待リターン:特定の投資の将来的な平均リターンの予測
- 4%ルール:年間の生活費の4%を投資資産から引き出して生活する方法
- トリニティー・スタディ:4%ルールの根拠となる研究
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