インデックスつみたて投資の取り崩し方!【FIRE後の現金クッションの使い方・出口戦略・高配当投資の弱点】

こんかいは、特に退職後の資産運用や積立投資の終わり方について、投資信託の取り崩しメソッドを中心にご紹介していきます。

積立投資のやり方を解説する書籍は多いですが、積み立てるのが最終的な目的ではありません。最終的にどうやって使っていくか、崩していくか、そういった点について知りたい方はぜひご覧ください。

目次

インデックス投資の終わらせ方とは?

動画で紹介されている本「100年生きても大丈夫積立投資の終わり方」は、人生の後半に向けた投資信託の取り崩し方法を学べる一冊です。

著者はカンチュンドさんで、投資信託クリニックの代表として、これまでに2,000名以上の相談者と面談を行ってきた経験豊富な方です。

この本は、投資信託の取り崩し方を分かりやすく解説しており、特に人生の後半にどうやって資産を取り崩していくかを詳しく説明しています。

取り崩しの基本:定率と安全資産+リスク資産のバランス

取り崩しにおいて重要なポイントは以下の二つです。

  1. 定率で取り崩す
  2. 安全資産とリスク資産のバランスを考える

まず、定率で取り崩すというのは、資産を一定の割合で毎年取り崩していく方法です。この方法を採用することで、高い時には多く、安い時には少なく取り崩すことができ、資産の効率的な管理が可能になります。

一方で、安全資産とリスク資産のバランスも重要です。

安全資産とは、元本が確保されている預貯金などで、リスク資産は株式や投資信託など価値が変動するものを指します。この二つをバランスよく保つことで、資産の安定性を高め、取り崩しのリスクを軽減できます。

ドルコスト平均法の重要性と定率取り崩しの利点

資産形成の段階では、ドルコスト平均法が有効です。

これは、毎月一定額を投資することで、価格の上下に関わらず投資を続け、結果的に平均取得単価を抑える方法です。

例えば、毎月1万円ずつ投資することで、価格が高い時には少なく、低い時には多く購入できるため、長期的には有利な投資方法とされています。

しかし、資産を取り崩す段階で同じ方法を続けると、定額での取り崩しではなく、定率で取り崩す方が効率的です。

定率で取り崩すことで、価格が高い時に多く、安い時には少なく売ることができ、結果的に資産を減らすリスクを抑えられます。

暴落時にも安心な取り崩し方法

老後の長期間に渡る資産運用では、株価の暴落は避けられません。

この時に、リスク資産を売ってしまうと、その後の運用が不利になる可能性があります。ここで役立つのが、安全資産とのバランスを保ちながらの取り崩しです。

例えば、2000万円の現金と2000万円の投資信託を持っていたとします。株価が40%下落して投資信託が1200万円に減った場合でも、定率で取り崩すことで安値売りを避け、現金からの取り崩しでリスクを抑えることが可能です。

また、この時に安値で追加投資を行うことで、長期的な資産運用において有利な状況を作ることができます。

リバランスと運用効率

リバランスとは、資産の配分を定期的に調整することです。

たとえば、50%の現金と50%のリスク資産というバランスを決めた場合、価格変動によって崩れたバランスを元に戻すために、リスク資産が安い時には追加投資を行うなどの調整を行います。

このようにリバランスを行うことで、暴落時にも効果的に資産を守りながら運用を続けることができます。

インデックス投資の終わらせ方のまとめ

インデックス投資を始めるのは簡単ですが、資産をどうやって取り崩すかは慎重に計画する必要があります。定率での取り崩しや、安全資産とリスク資産のバランスを考えた運用方法を採用することで、老後の生活を安心して楽しむことができるでしょう。

本書は、退職後やファイア後の資産運用に悩んでいる方々にとって非常に有益な一冊であり、人生の後半に向けた資産運用の指南書として、ぜひ手に取ってみてください。

知っておきたい専門用語集

  • 定率取り崩し:資産全体の一定割合を毎年取り崩す方法。価格が高い時に多く、安い時に少なく売ることで資産の効率的な管理が可能。
  • ドルコスト平均法:一定額を定期的に投資する方法。価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことができ、長期的に平均取得単価を抑えることができる。
  • リスク資産:価値が変動する資産。株式や投資信託が該当する。価格の上下によりリターンが変動する。
  • 安全資産:元本が確保されている資産。預貯金などが該当し、価値が変動しないため、リスクを抑えた運用が可能。
  • リバランス:資産配分を定期的に調整すること。市場の変動によって崩れた資産のバランスを元に戻すことで、運用リスクを管理する。
  • インデックス投資:市場全体の平均的な成績を目指す投資方法。株価指数に連動する投資信託やETFを通じて行われる。
  • キャピタルゲイン:資産の価格が購入時よりも上昇した場合に得られる利益。売却時に初めて確定する利益。
  • インカムゲイン:資産から定期的に得られる収入。株式の配当や債券の利息が該当する。
  • 元本確保:投資の元金が保証されている状態。元本割れしない資産を指す。
  • ファイア(FIRE):Financial Independence, Retire Earlyの略。経済的に自立し、早期リタイアを目指すライフスタイル。
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