2025年1月10日に上場した新しいETF「iFreeETF FANG+」は、すでに投資信託として人気を誇る「iFreeNEXT FANG+インデックス」のETF版です。本記事では、FANG+の基本情報とETFの特徴、そして初心者でも実践可能な3つの投資戦略を詳しく解説します。
投資初心者から中級者まで、長期投資や短期投資を考えているすべての方に役立つ内容を目指しており、特に数字や具体例を交えてわかりやすく説明しています。
FANG+とは?その構成銘柄と特長
FANG+は、アメリカの大型テクノロジー企業10社に均等投資するインデックスです。
元々「FANG」とはFacebook(現在はMeta)、Amazon、Netflix、Google(現Alphabet)の頭文字から取られていますが、それに以下の6社を加えた合計10社で構成されています:
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- CrowdStrike
- ServiceNow
- Snowflake(2024年除外)
パフォーマンスの魅力
このインデックスは、他の主要インデックス(例:S&P 500やオールカントリー)を大幅に上回るリターンを誇っています。
- 過去10年間のリターン比較
- S&P 500:約4倍
- FANG+:約15倍
構成銘柄の入れ替え
定期的に構成銘柄の見直しが行われるため、成績が著しく悪い銘柄は除外され、新しい銘柄が追加されます。例えば、2024年9月には、TeslaとSnowflakeが除外され、CrowdStrikeとServiceNowが追加されました。
投資信託とETFの違い
FANG+は投資信託でも提供されていますが、ETF版との違いを以下の表で確認しましょう:
項目 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
上場 | 非上場 | 上場 |
販売会社 | 証券会社・銀行・郵便局など | 証券会社のみ |
価格決定タイミング | 1日1回基準価格で決定 | 市場価格でリアルタイム変動 |
最低購入金額 | 100円から可能 | 1単位(約1~10万円程度) |
分配金 | 再投資で自動運用 | 受け取り可能 |
信託報酬(手数料) | 0.75% | 0.65%(低コスト) |
クレジットカード積立 | 対応 | 非対応 |
ポイント獲得 | 一部対応 | 非対応 |
FANG+ ETFを活用した3つの投資戦略
1. 自動積立での長期投資
長期的な資産形成を目指す戦略です。主要ネット証券(SBI証券や楽天証券)では、ETF版のFANG+も自動積立サービスに対応しています。
- 設定例:毎月1万円を積立
例えば、「日株積立」(SBI証券)や「株積」(楽天証券)を利用すれば、NISA枠を活用して手数料無料で運用可能です。
メリット
- 信託報酬が投資信託よりも安い
- 分配金を受け取ることで収益の確認が容易
注意点
- 分配金の再投資が自動で行えないため、NISA枠を消費してしまう可能性がある。
2. スポット購入による長期投資
ETFならではのリアルタイム取引を活用した戦略です。基準価格が1日1回しか決まらない投資信託と異なり、ETFでは価格の下落をリアルタイムで捉えて購入できます。
- 購入ルール例:直近高値から5%下落したタイミングで購入。
メリット
- 柔軟な購入タイミングが可能
- 価格が割安なタイミングでエントリーできる
具体例
2024年には、以下のようなタイミングで5%下落→20%上昇の機会がありました:
- 4月12日~6月18日:5%下落後に20%上昇
- 7月11日~12月17日:同条件で大幅上昇
- 9月3日~10月30日:同条件で成功例あり
3. スポット購入による短期投資
短期での売買を目指す戦略です。例えば、1~6ヶ月間の短期的な価格変動を捉える方法として活用されます。
- 購入ルール:5%下落で購入、20%上昇で売却。
- 売却ルール:購入平均価格から20%上昇したら全株を売却。
注意点
- 感情的な判断を避けるため、購入・売却ともにルールを守ることが重要。
- 短期投資はリスクが高いため、余裕資金を活用する。
まとめ
iFreeETF FANG+は、アメリカの大型テクノロジー企業に均等投資することで高いリターンを目指せる商品です。投資信託とETFの違いを理解した上で、以下の3つの戦略を選ぶことで、自分に合った運用方法を見つけられるでしょう:
- 自動積立での長期投資
- スポット購入による長期投資
- スポット購入による短期投資
投資にはリスクが伴うため、冷静な判断とルールに基づいた運用が重要です。この記事が、皆さんの資産運用の参考になれば幸いです。
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