今回の記事では、YouTubeチャンネル「なすび」さんの動画「株価は最高値だけど投資して大丈夫?」を元に、初心者の方でも分かりやすいように詳しく解説していきます。
この動画では、投資初心者が抱える重要な質問に対して具体例やデータを交えながら回答しています。これを元に、株式投資の基本的な考え方や注意点を整理し、初心者が安心して投資を始めるためのヒントをお届けします。
質問1:一括投資を避けたほうがいい相場はあるのか?
動画では「一括投資の方が報われる確率が高い」理由として、株価は長期的に右肩上がりであるという事実を挙げています。具体的には、S&P500の平均リターンが約9%というデータがあります。
例えば、1年投資を遅らせると、それだけで年間9%分のリターンを逃してしまう可能性があるのです。
では、一括投資を避けるべき相場とはどのようなものでしょうか?
- 割高相場の見極め方法
- 動画では、割高を判断する指標として以下の2つを紹介しています:
- シラーPER(CAPEレシオ):株価が過去10年間の平均利益に対してどれだけ高いかを測る指標。現在は38倍付近で、歴史的にもかなり割高。
- 市場集中度:S&P500上位10社の構成比率。現在は36%を超え、過去のITバブルやリーマンショック時と同様に高い数値です。
- 動画では、割高を判断する指標として以下の2つを紹介しています:
これらの指標が高い場合、相場が割高である可能性が高く、リスクを分散するために積立投資を選択することが推奨されます。
- 一括投資と積立投資の比較
- 一括投資:短期的なリスクはありますが、長期的には報われる可能性が高い。
- 積立投資:下落局面で安く株を購入できるため、平均取得単価を下げる効果が期待できます。
- 例えば、最高値で一括投資をしてしまった場合でも、15年以上の長期投資を続ければ平均年リターン4~6%を得られる可能性があります。
質問2:新NISAを5年で満額埋めるのは攻めすぎ?
動画では、新NISAを短期間で埋めることについて、以下のポイントを挙げています。
- リスク許容度次第
- 現在1億円の資産を持っている場合、5年間で1800万円を投資しても「攻めすぎ」とは言えません。
- 一方で、現金が少なく、すべてを新NISAに投入する場合はリスクが高いと言えます。
- 過去データから見るリターンの比較
- S&P500の過去の平均年率リターンは約9%、全世界株式は約7%。
- 新NISAを5年で埋める場合と、10年や15年で埋める場合を比較すると、ほとんどの期間で5年で埋めた方が資産が多くなる結果が出ています。
例えば、1996年から5年間で1800万円を一括投資した場合と積立投資した場合を比較すると、積立投資の方が安値で多く購入できるメリットがあります。
しかし、50年分のデータを振り返ると、5年間で一括投資をした方が最終的なリターンが高いケースが多いことが分かっています。
- 具体例
- 1996年から投資:
- 5年満額:1億5474万円
- 10年満額:1億3562万円
- 15年満額:1億2336万円
- 1996年から投資:
質問3:65歳で債券を導入するのは遅くない?
高齢になってからの債券投資については、以下の結論を述べています。
- 債券の導入時期
- 債券の購入は、高齢になってリスクを下げたいとき、または目標資産額に到達したときで十分。
- 株式市場には長期間の停滞期があるため、65歳で全額株式投資を続けるのはリスクが高い。
- 資産配分の重要性
- 株式50%、債券50%に分散することで、相場に応じて高い資産を売却し、安い資産を買うことが可能になります。
- 2022年のように株と債券が同時に下落する局面では現金を活用することも有効です。
- 一括か分割か?
- 通常の相場では、一括で債券に切り替える方が効率的。
- ただし、金融危機のような特殊な状況では、分割で少しずつ債券の割合を増やすのも選択肢です。
まとめ
動画全体を通して、「一括投資」と「積立投資」の特徴や、新NISAの運用方法、高齢者の債券導入時期について具体的なデータとともに解説されていました。
- 一括投資:長期投資では報われる可能性が高いが、割高相場ではリスク分散が必要。
- 積立投資:下落相場で平均取得単価を下げるメリットがある。
- 新NISA:5年で満額埋めるのが最も効率的なケースが多い。
- 債券導入:65歳での債券購入は遅すぎることはなく、相場に応じた柔軟な対応が重要。
このように、投資を始める際には自分のリスク許容度や資産状況を踏まえて、適切な戦略を立てることが大切です。ぜひ動画も参考にしながら、自分に合った投資スタイルを見つけてみてください!
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