高配当株投資とインデックス投資の出口戦略に対する誤解について、この動画で「かおる」さんが解説しています。
内容は、特に「インデックス投資の売却が難しいから高配当株投資を選ぶ」という考え方がいかに誤解されやすいか、またそれに対する疑問点について深堀りしたものになります。
初心者の方でも分かりやすく理解できるよう、具体例や実際の数字を交えて説明していきます。
1. インデックス投資の出口戦略は簡単に自動化できる
まず「インデックス投資の出口戦略が難しいから高配当株投資をする」という理由について。
かおるさんは、インデックス投資の売却方法は「定額売却設定」を活用することで簡単に自動化できると述べています。
例えば、SBI証券や楽天証券のような大手証券会社では「毎月15日に10万円売却」や「保有額の一定割合を毎月売却」といった設定ができ、自動的に現金化が進むのです。
これにより、売却の心理的な負担が軽減されます。
つまり、「売却が難しいから高配当株を選ぶ」というのは誤解であり、実はインデックス投資でも簡単に売却して現金化が可能です。
2. 必要なときだけ取り崩すという現実的な出口戦略
インデックス投資の出口戦略において、定期的に売却するだけでなく「必要なときに必要な分だけ取り崩す」ことが理想的です。
かおるさんの考え方によると、投資資産が十分であれば急いで売却する必要もなく、生活に必要な分だけ取り崩していけば良いと述べています。
また、「餓死するほど困窮している場合はインデックス投信も取り崩すしか選択肢がない」と指摘し、インデックス投資はあくまで柔軟に対応できるものであることを強調しています。
インフレリスクや長生きリスクを考慮しても、必要なときに必要な額を取り崩せば良いのです。
3. 高配当株投資でも売却時の心理的負担はある
高配当株投資に対して、「配当収入だけで生活できるので売却の必要がない」という考え方もありますが、実際には配当が減る可能性や、インフレによって生活費が増えるリスクがあります。
例えば、高配当株の配当が不安定で、急な出費や生活費の変動に対応するためには結局株を売却する必要が出てきます。
株の売却をする際、どの銘柄を売却するか、バランスや業績を考える必要があるため、実際には売却の心理的負担がインデックス投資より軽いとは言い切れないのです。
4. インデックス投資は今後さらに取り崩しが楽になるかも
かおるさんは、インデックス投資の出口戦略は将来的にさらに進化し、「クレジットカードやキャッシュレス決済と紐付ける」などの方法が普及する可能性も指摘しています。
たとえば、日々の支払いに合わせて証券口座から自動で取り崩すシステムが普及すれば、売却時の心理的負担も感じずに済むでしょう。
また、すでに定額売却の設定が可能なため、証券口座の現金が自動で銀行口座に振り込まれるシステムを活用することで、出費と取り崩しがシームレスにつながると考えられます。
5. インデックス投資の今後の可能性
ここ数年で超低コストなインデックスファンドが登場し、多くの投資家にとって個別株やETFはインデックスを超えようとする「本気の投資家」向けの商品へと移行していると考えられます。
投資信託は、現金と同じ感覚で使える「資産形成のベース」として位置づけられていくでしょう。インデックス投資の出口戦略は、さらなる技術の進歩によって、より負担の少ない形で進化していくかもしれません。
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