今回は、インド株式市場の現状と2025年に向けた上昇要因を詳しく解説した動画をご紹介します。
インド株の可能性やリスクを理解し、投資判断の参考にできるよう、初心者でも分かりやすい形で内容をまとめました。
目次
1. インド株のこれまでのパフォーマンス:過去10年間の実績
インド株(特にNifty 50指数)は、過去10年間で平均上昇率が 11.1% に達しており、2015年以降は9年連続でプラス成長を記録しています。
これは米国株を含む他の主要市場と比較しても非常に強い結果です。
例えば、米国株は2018年や2022年にマイナスを記録していますが、インド株は一貫してプラスを維持しています。この点からも、インド市場がいかに堅調であるかが分かります。
- Nifty 50指数:インドを代表する株価指数で、上場企業50社のパフォーマンスを反映。
- 2025年予測:過去の平均上昇率(11.1%)に基づけば、2025年のNifty 50は約 26,300ポイント まで上昇すると見込まれます。
2. 主要銀行の2025年ターゲット価格と予測
インド市場における大手投資銀行の2025年末のターゲット価格は以下の通りです。
銀行名 | 予測値(Nifty 50) |
---|---|
シティグループ | 26,000ポイント |
ゴールドマン・サックス | 27,000ポイント |
バンク・オブ・アメリカ | 27,000ポイント |
ジェフリーズ | 27,000ポイント |
バジャーファイナンス | 27,000ポイント |
ICICI銀行 | 27,000ポイント |
バーンスタイン | 27,000ポイント |
これらの予測の平均値は 27,000ポイント となっており、現在の水準から 約14.89% の上昇が見込まれています。
3. 2025年上昇の3つの要因
① 設備投資と主要産業の成長
- BFSI(銀行・保険業) と 鉄鋼業 が牽引。
- インドの鉄鋼業は世界第2位(中国に次ぐ規模)。設備投資の拡大が銀行の融資増加と鉄鋼業の活性化を促進。
② 国内投資家による資金流入
- 積立口座の増加:2024年末時点で1億口座を突破。2025年末には1億3,000万口座に達する見込み。
- 積立金額の増加:中間所得層が増加し、月間積立金が4000円から5000~6000円へ増加する傾向。
③ 政策金利の利下げ予測
- インドの政策金利は現在 6.5% と高水準だが、2025年2月以降に利下げが見込まれる。
- 金利低下は企業の設備投資と個人消費の促進要因となり、株価の上昇を後押しすると予測される。
4. 市場のセンチメントと「恐怖と貪欲指数」
マーケットムードインデックス(MMI) によると、現在のインド市場は「極度の恐怖」状態にあります(指数:27.0)。
この状態は、過去のデータから「買い場」とされる逆張りのタイミングと考えられます。
- 極度の恐怖(指数30以下):市場が悲観的すぎる状態で、その後に反発する可能性が高い。
- 過去の事例:極度の恐怖を記録した後、反発する傾向が繰り返されている。
5. 歴史的背景:インド市場と世界的な流れ
- IPO(新規株式公開):2024年のIPO数でインドは米国を上回り、世界最多。
- 日本企業からの投資:2022年以降、インドは日本企業の主要な投資先として中国を抜き、3年連続で1位に。
まとめ
インド株は2024年後半にかけて軟調ですが、2025年以降には成長要因が多数控えています。特に、設備投資、国内外の資金流入、政策金利の利下げといった要因が相乗効果を生み出し、長期的な成長が期待されます。
初心者の方にとっても、インド株は投資対象として魅力的です。ぜひ検討してみてください!
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