国際分散投資って意味あるの?

今日は「国際分散投資」について、初心者の方でも理解できるように詳しく解説した動画をご紹介します。

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目次

質問:「国際分散投資は本当に有効なの?」

40代で投資を始めようと考えている方から、こんな質問がありました。

「今までお金に無頓着で、40代になってしまいました。最近、投資を始めようと決意し、いろいろな初心者向けの本を読んでいます。その中で、特に『国際分散投資』が良いと書かれているのですが、これは本当でしょうか?」

この質問に答える形で、国際分散投資の有効性その落とし穴について説明しています。

結論:どんな投資手法にもメリットとデメリットがある

まず、どんな投資手法にも良い点と悪い点があります。

そして、投資で成功するためには、自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。たとえ素晴らしい道具があっても、それをどう使うかが重要で、目的に合った道具を選ぶ必要があります。

国際分散投資の有効性

国際分散投資とは、世界中の株式や債券、不動産などに分散して投資する方法です。なぜこれが良いとされるのでしょうか?

将来、どの国が発展するか、どの資産が値上がりするかは誰にも分かりません。しかし、世界全体の経済は長期的に成長する可能性が高いという考えから、世界中に分散投資することでリスクを減らし、利益を得ることができるのです。

具体例1:株式の世界時価総額ランキング

1989年と2024年の株式の世界時価総額ランキングを比較すると、1989年には日本企業が上位50社のうち32社を占めていました

しかし、2024年にはその数は1社にまで減っています。これは、日本が当時の経済大国から後退していったことを示しており、どの国が今後発展するかは予測が難しいです。

具体例2:世界のGDPランキングの変動予測

2050年には中国が世界最大の経済大国になると予想されています。

日本も、2022年時点では3位ですが、2050年には6位まで下がると見られています。このように、世界の経済ランキングは大きく変動する可能性があり、それを見越して国際分散投資が重要とされるのです。

具体例3:各資産のリターンの変動

2014年から2024年までのデータを見てみると、毎年最も成績の良い投資先は入れ替わっており、どの資産が長期的に勝ち続けるかは予測できないことが分かります。

国際分散投資の落とし穴

国際分散投資にも落とし穴があります。主に以下の2つです。

  1. 分散効果が弱まっている
  2. 為替リスクが存在する

落とし穴1:分散効果が弱まっている

グローバル化が進むにつれ、国際分散投資の効果が弱まっていると言われています。

例えば、リーマンショック(2007年~2009年)の際、日本株は53%下落し、先進国株や新興国株もほぼ同じように大きく下落しました。これにより、どの資産に投資していても損失を避けられなかったのです。

落とし穴2:為替リスクがある

もう一つの落とし穴は為替リスクです。

リーマンショック時には、円高の影響で、外国の債券に投資していた日本人投資家が為替損失を被りました。22円も円高が進んだため、資産が約18%も下落したのです。

落とし穴の回避方法

この落とし穴を避けるための方法として、以下の2つが挙げられます。

  1. 空売りや為替ヘッジを活用する
  2. 鬼ホールドする

初心者におすすめなのは、2つ目の「鬼ホールド」です。これは、長期的に投資を続けることで、短期的な市場の変動に動じず、最終的に利益を得るという方法です。

まとめ

国際分散投資は、どの国が発展するか、どの資産が儲かるか分からない中で、世界全体の経済成長の恩恵を受けるための合理的な投資手法です。しかし、分散効果の弱まり為替リスクといった落とし穴もあります。

これらのリスクを理解した上で、長期的に投資を続ける「鬼ホールド」が、初心者にとっては最も簡単で効果的な方法です。自分に合った投資方法を見つけ、長期的にコツコツと積み立てていきましょう。

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知っておきたい専門用語集


国際分散投資:世界中の株式や債券、不動産などに分散して投資する手法。リスクを分散させ、長期的な経済成長に乗ることを目的とする。

株式の時価総額:企業の株価に発行済み株式数を掛け合わせた値。企業の市場価値を示す。

GDP(国内総生産):国内で一定期間に生産された財やサービスの総額。国の経済規模を示す指標。

債券:政府や企業が発行する借金証書。投資家に対して一定期間ごとに利息が支払われ、満期には元本が返還される。

リーマンショック:2008年に発生した世界的な金融危機。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻したことに端を発する。

コモディティ:原油や金、農産物などの商品の総称。価格が市場によって決定される。

インデックスファンド:特定の指数(インデックス)に連動する運用を目指す投資信託。分散投資が容易で手数料が比較的低い。

空売り:株価が下がると予想して、借りた株を売却し、後で安く買い戻して利益を得る投資手法。リスクが高い。

為替リスク:外国通貨建ての資産を保有する際に、為替相場の変動によって資産価値が減少するリスク。

オニホールド:投資した資産を長期間保有し続ける戦略。短期的な市場の変動に動じず、長期的な利益を狙う。

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