FX系YouTuberのJIN氏が「【警告】円高&ナスダック株の下落が来るってよ」という動画を公開しました。本記事では、その内容を初心者でも分かりやすく解説し、現在の市場動向について詳しく掘り下げます。

1. 円高への兆しと日銀の動向
◇ 三村淳財務官の発言
2月20日に放送された『日経モーニングプラスFT』に三村淳財務官が出演し、ドル高について「基軸通貨としての強さ」について言及しました。これは、単なる「ドル高=円安」ではなく、円安トレンドが続くとは限らないことを示唆しています。
◇ 米国からの圧力と日銀の利上げ
米国側からは日本に対して利上げを促す圧力がかかっているとの見方もあり、日銀の高田審議委員が「さらなる利上げが必要」と発言しました。これにより、日本の金利が上昇し、円高へと進む可能性が出てきました。
◇ ドル円相場の動向
現在、ドル円はじわじわと円高方向に向かっています。投資家の間では「戻り売り」の戦略が取られていますが、急激な円高ではないため、スワップ金利による負担が依然として重く、収益を上げるのが難しい状況です。
また、2023年には一時160円台まで円安が進みましたが、エリオット波動分析によると、次のサポートラインは135円~140円程度と予測されており、円高の流れが今後も続く可能性があります。
2. ナスダックの調整局面
◇ AIバブルとナスダックの高値圏
2023年から2024年にかけて、AIバブルによって半導体関連株が急騰し、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)も大幅に上昇しました。しかし、その影響もあり、現在は高値圏にあります。
◇ 反動体指数(SOX指数)と調整の可能性
フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が下落傾向にあることから、ナスダック全体の調整が進む可能性があります。過去には2000年のドットコムバブル崩壊のように、急落したケースもあるため、注意が必要です。
◇ 3月の確定申告シーズンと株価下落リスク
米国では、3月に確定申告の時期を迎えます。2023年に大きく利益を出した投資家が、税金支払いのために株を売却する動きが強まると、3月にかけて株価が下がる傾向があります。
過去のデータでも「3月は株が下がりやすい」というアノマリー(経験則)が見られます。
3. 日本の経済指標と今後のリスク
◇ 日本のGDPと貿易収支
直近のGDPは予想を上回る結果となりましたが、実際には「円安による海外資産の評価額上昇」が主な要因でした。また、貿易収支は大幅な赤字となり、日本経済の回復が不透明であることが示されています。
スイスフランのように「貿易黒字国の通貨は強い」という法則がありますが、日本が再び貿易赤字に陥ったことは、円高の持続性に疑問を投げかける要因になっています。
◇ 消費者物価指数(CPI)の発表
2月21日には、日本の消費者物価指数(CPI)が発表予定です。
前回は3.6%という非常に高い数値が出ており、今回さらに上昇すれば、日銀が緊急利上げを決断する可能性もあります。特に、米や食品の価格が2倍近く上昇していることから、インフレ対策の必要性が高まっています。
まとめ
今回の動画では、円高とナスダックの下落が今後起こる可能性について解説されました。
- 円高の要因:日銀の利上げ圧力、財務官の発言、エリオット波動分析(135円~140円の可能性)
- ナスダックの下落リスク:AIバブルの調整、3月の確定申告による売り圧力
- マネースクエアのトラリピ運用:1000万円の投資で約1974万円の利益
- 日本経済のリスク:GDPの実態、貿易赤字、CPI上昇による日銀の利上げ懸念
今後も為替市場や株式市場の動向には注意が必要です。最新情報を把握しながら、適切な投資判断を行いましょう。

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