2024年から多くの投資初心者が新NISAをきっかけに投資をスタートしました。
その中でも「余剰資金で始めました」「出口戦略はこれから考えます」など、初心者ならではのコメントが増えているのが印象的です。
今回の動画では、投資経験11年のベテランが「投資2年目に知っておきたかったこと」を5つにまとめ、初心者が陥りやすい失敗や心構えを解説しています。
投資2年目に知りたかった5つのポイント
1. 細かい失敗を気にしない
大きな視点を持つことが重要だと語られています。例えば、「一括投資か積立投資か」という質問が多い中、1年で差がつく場合もありますが、長期的には誤差に過ぎないことが分かっています。
具体例:
楽天証券の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を比較すると、年初から0.05%の差がついたことがありました。しかし、30年間運用した場合、その差は資産1億4,000万円に対してわずか190万円、全体の1.4%未満に過ぎません。
結論として、「多少の失敗は大した影響がない」と考え、次の投資行動に集中するのがベストです。
2. 成功のループに入る
投資で成果を上げるためには、まず1回目の成功体験を得ることが重要だと述べられています。
- 成功へのステップ:
- 初心者の多くは、株価が10%下落した時点で7割が投資をやめる傾向があります(投資信託協会調査)。
- 継続した投資家の90%以上がプラスの成果を得ているため、最初の「損失耐性」を育てることが大切です。
- コメント例:
「初めて含み益20万円を達成しました!」「-17%から持ち続けて良かった」といった経験が、次への自信となり、資産を増やす原動力になります。
3. 自分と事実を客観視する
株式市場は、多数の投資家の意見が価格に反映される「集団知能」によって形成されています。したがって、自分の主観や感情に左右されず、事実を基に冷静に判断する視点が重要です。
具体例:
「バフェット指数が高い」という情報を聞いた際、既に市場価格に反映されている可能性が高いです。プロの高速取引では情報が0.03秒で取引に反映されており、個人投資家が追いつくのは難しい状況です。
効率的市場仮説に基づき、「個人投資家は市場全体に連動するインデックス投資が最適」という考え方が推奨されています。
4. 周囲と比較しない
SNSやニュースで成功事例を目にすると、自分も「儲け損ねているのでは」と不安になることがあります。しかし、自分のペースを守ることが重要です。
- 実例:
NVIDIAの株価が急騰して100倍になったといった話題に対し、「S&P500に5年間投資しても+173%」という結果があります。自分も順調に資産を増やしているのに、他人と比較して焦る必要はありません。 - 注意点:
爆発的な成功事例には「生存バイアス」がかかっており、失敗した事例は報道されにくいことを意識する必要があります。
5. 前向きであること
悲観的なニュースや損失への恐れに囚われない姿勢が大切です。特に、楽観的な視点で未来を見据える心構えが投資成功の鍵となります。
- 具体例:
1800年からの株式市場のデータを見ると、長期的には株価が右肩上がりで成長していることが分かります。これは人類の経済活動と努力の成果であり、長期投資では「上昇を信じて待つ」ことが報われる可能性が高いです。 - 名言:
「損してもお金だけの話ならいいではないか」と語った山崎元氏の言葉を引用し、「リスク許容度の範囲内で前向きに続けることが大事」と解説されています。
2年目以降に向けての心構え
2023年の相場はS&P500が+34.6%と好調でしたが、こうした年は稀であると考え、将来の暴落時に耐える心構えが求められます。
- 投資信託の基準価格について:
海外ファンドの基準価格は1日遅れで計算されるため、短期的な価格変動に一喜一憂しないことが重要です。 - 重要なポイント:
これらの心構えを持ちながら、淡々とインデックス投資を続けることで、資産形成の軌道に乗る可能性が高まります。
まとめ:投資初心者へのエール
今回紹介した5つのポイントは、特に初心者が2年目を迎えるにあたり、押さえておきたい大切な考え方です。これからも長期投資を続け、成功体験を積み重ねていくことで、投資の自信と資産を増やしていけるでしょう。
「お金は大事だけど、それだけが全てではない」という柔軟な心で、今後の投資生活を楽しんでいきましょう!
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