※この記事はYouTube動画「調整まで4.7%の上昇余地(7月22日)」を基に内容を分かりやすくまとめたものです。
結論:S&P500は短期的にあと約4.7%の上昇余地あり
現在、S&P500は史上最高値を更新中ですが、過去のパターンから判断すると、今後さらに約4.7%の上昇が見込まれています。ただし、FOMCやGDP発表、債務上限(完税)の期限など重要イベントが控えており、調整が入る可能性も十分にあるため、慎重な観察が必要です。
テクノロジー株主導でS&P500とNASDAQが最高値更新
- NASDAQ:0.38%上昇
- S&P500:0.14%上昇
- ラッセル2000:0.4%下落
- ダウ平均:0.04%下落
特に注目されたのはメタプラットフォームズ、Amazon、Googleといったテック銘柄の上昇です。また、Verizonは決算良好により4%急騰しました。
S&P500の4.7%上昇余地とは?
2024年4月にS&P500は一時20%下落しましたが、それを全て取り戻した後、過去の傾向では平均して10%上昇するというパターンがあります。
現在のS&P500は6300ポイントを超えており、6600ポイントまで上昇する可能性があると分析されています。これは今の水準から約4.7%の伸びとなります。
重要イベントのスケジュールと警戒ポイント
今週〜来週にかけて、市場に影響を与える重要イベントが複数控えています。
日付 | イベント | 内容・注意点 |
---|---|---|
7月23日 | パウエル議長の発言 | 特に新材料は出ないとの見方 |
7月24日 | 各種企業決算 | Google、テスラなど重要銘柄が発表予定 |
7月26日 | FOMC(米連邦公開市場委員会) | 利下げの有無が焦点 |
8月1日 | 完税の最終期限(ハードデッドライン) | 政治的不確実性が市場に影響の可能性 |
FOMCでは**「利下げ期待→一時上昇→材料出尽くしで下落」**という流れになることを懸念する声も出ています。
利下げ期待と市場反応:債券とドルの動き
- 2年国債買い+10年国債売りの動き(イールドカーブの変動)
- 10年債利回り:約0.95%下落
- ドルインデックス:急落
- ゴールド:1.57%上昇
利下げ観測により、金利が低下し、ゴールド価格が上昇しています。これは分散投資の観点からも注目されるポイントです。
フィア&グリード、ビックスなど投資家心理は「強気」
- ビックス指数(VIX):16.64で落ち着き
- Fear & Greed Index:74〜75の高水準
一方で「平穏すぎる相場は逆に危険」とする見方もあるため、油断は禁物です。
注目銘柄の決算と動き
銘柄 | 動き | コメント |
---|---|---|
決算前の期待で2.7%上昇 | 決算後の反応に注目 | |
Meta | 1.23%上昇 | 好調なテック株を牽引 |
Verizon | 決算良好で5%急騰 | 年間見通し引き上げ |
OpenDoor | 一時120%上昇→最終42% | 高ボラティリティ銘柄の代表例 |
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その他市場動向(国・地域別)
地域 | 状況 | コメント |
---|---|---|
ポーランド | 最高値更新 | アメリカ依存が少なく堅調 |
スペイン | 下落傾向 | 押し目との見方もあり |
ドイツ・フランス | 若干下落 | 完税の不透明感が影響 |
ブラジル | 米国の50%関税で下落 | 影響大きい新興国 |
中東(イスラエルなど) | 回復傾向 | 地政学リスク継続中 |
今後の戦略:どう動くべきか?
今後の戦略としては以下がポイントになります。
- 今の上昇相場に追従しすぎない(過熱感に注意)
- FOMC、決算、完税などイベントに備えてポジション調整
- 分散投資先としてのゴールド再注目
- ミーム株のような急騰銘柄は慎重に扱う
- スクリーニングツールを活用し、堅実銘柄を探す
まとめ
米国株市場は依然としてテック株主導で堅調ですが、イベントリスクと過熱感には注意が必要です。特にFOMCの利下げ観測や、8月1日の完税期限など、投資家心理を揺さぶる要因が目前に控えています。
S&P500は調整前にさらに4.7%上昇する可能性がありますが、その後の反落リスクにも備える必要があります。マーケットの動きに機敏に対応しつつ、情報収集とリスク管理を徹底することが、今の相場では何より重要です。
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