【株】株価収益率(PER)を使って割安株を買ってみよう

今回は、株を始めたばかりの方に向けて株価収益率(PER)と割安株の見つけ方について解説します。

株式投資をする上で、株価の割安感や割高感を知ることはとても重要です。その中でも、PERはシンプルかつ使いやすい指標として広く活用されています。


目次

PER(株価収益率)とは?

PER(Price-to-Earnings Ratio)とは、株価収益率のことで、株価がどれだけの利益に対して高いか安いかを示す指標です。株価を1株あたりの純利益で割ることで簡単に計算できます。

例えば、ある銘柄の株価が1,000円で、1株あたりの純利益(EPS)が70円の場合、P/Eは次のように計算されます。

  • 株価(1,000円) ÷ 1株あたり純利益(70円) = PER 14.3倍

このように、PERが高いほど「割高」と判断される可能性があり、低いほど「割安」と判断されることが多いです。ただし、PERは単体で判断するのではなく、同じ業種や市場全体の平均P/Eと比較することが重要です。


PERの推移を確認する重要性

PERの値だけを見るのは危険です。ある銘柄のPERが12倍だとしましょう。しかし、これが以前のPERが18倍から下がってきた場合と、6倍から上がってきた場合では、同じ12倍でも意味が異なります。

例えば、PERが12倍に下がってきた銘柄は、過去に高かった株価が下がっている可能性があり、さらに暴落するリスクがあります。逆に、PERが6倍から上昇して12倍になった銘柄は、株価が上がり始めた兆候かもしれません。

したがって、PERの推移を確認しないで投資を行うと、暴落銘柄を掴んでしまうリスクが高まります。P/Eが低いからといって安易に「割安だ」と判断するのは危険です。


実例:PERが低い銘柄のリスク

具体例として、2023年1月17日にPERが最も低かった銘柄、ホープ(6195)のケースを見てみましょう。この銘柄のPERはわずか0.7倍でした。数字だけを見れば「これは大きく割安だ!」と思うかもしれません。

しかし、ホープの株価は、2021年頃にはPERが7倍〜8倍でしたが、その後暴落し、PERは0.7倍まで下がりました。もしもPERだけを見て投資をしていたら、株価の暴落に巻き込まれるリスクが非常に高かったというわけです。

このように、現在のPERだけで判断せずに、その銘柄の過去のPERの推移を確認することが極めて重要なのです。


PERを調べる方法

次に、PERを効率的に調べる方法について解説します。個別銘柄や業種別、さらには日経平均株価など、さまざまな指標のP/E推移を確認することができます。

日経平均株価のPER推移を調べる方法

日経平均株価のPER推移を調べるには、日経225JP.comなどのサイトで確認することが可能です。

ここでは、日経平均株価のPERの推移がチャートで表示されるため、全体の市場状況を把握しやすくなります。市場全体のPERを知ることで、個別銘柄と比較してどれだけ割安かを判断する材料となります。

個別銘柄のP/E推移を調べる方法

個別銘柄のP/Eを調べる際は、Yahoo!ファイナンスのPERランキングが便利です。ここでは、現在のPERが簡単に確認できます。

しかし、PERの推移を調べるとなると少し手間がかかります。企業の決算報告書や有価証券報告書から自分でデータを集める方法もありますが、それには時間がかかります。

そこでおすすめなのが、マネックス証券が提供している「銘柄スカウター」です。このツールでは、過去10期以上の業績データやPERの推移をグラフで簡単に確認できます。

PER推移を効率的に調べるには最適なツールです。マネックス証券の口座を開設すれば無料で利用できるので、株式投資を本格的に始める方にはおすすめです。

業種別のP/E推移を調べる方法

PERは業種によっても基準が異なるため、業種別のPER推移を確認することが重要です。

日本取引所では、各月末時点での業種別PERやPBR(株価純資産倍率)を発表しています。業種ごとに利益構造が異なるため、PERだけでなく、その業界全体のPER推移も確認することが投資判断の参考になります。


まとめ:P/Eを使った株式投資のポイント

今回の解説では、株式投資におけるPER(株価収益率)の重要性と、その調べ方について詳しく見てきました。

PERは株価が割安か割高かをシンプルに判断できる便利な指標ですが、現在の値だけを見て判断するのは危険です。過去のPER推移や業種別の平均PERと比較することで、より効果的にPERを活用することができます。

投資を検討する際には、以下の3つのPERを確認しておくと良いでしょう。

  1. 日経平均株価のPER推移 – 市場全体の状況を把握
  2. 個別銘柄のPER推移 – 投資対象銘柄の過去の動きを確認
  3. 業種別のPER推移 – 業界全体の水準と比較

効率的にP/Eを調べるためには、マネックス証券の銘柄スカウターを活用するのがおすすめです。ぜひ、株式投資に役立ててください!

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