バブルはここからはじまった!イギリスの株式バブルを振り返る!

かつてイギリスで発生したバブル「南海泡沫事件」についての解説動画です。
この事件から株価などが大きく上昇する現象を「バブル」と呼ぶようになりました。

目次

南海泡沫事件についての解説

概要

南海泡沫事件は、1720年代にイギリスで発生した金融バブルの崩壊事件です。この事件は、南海会社が中心となって発生し、バブルという言葉が生まれた出来事としても知られています。

南海会社とは

南海会社は、アメリカ大陸との奴隷貿易を行うために設立された会社です。しかし、スペインとの戦争激化により貿易はうまく進まず、金融事業にシフトしていきました。

南海計画

南海計画は、南海会社の株式とイギリスの国債を時価で交換するスキームでした。

株価が上昇すれば、南海会社とその株主は利益を上げ続けることができる仕組みでしたが、株価が上がり続けることに依存していたため、持続不可能なバブルを形成していました。

バブルの崩壊

1720年に株価は急騰しましたが、その後暴落し、イギリスは大恐慌に突入しました。

この事件を受け、政府はバブルを生み出すことを禁止する「バブルアクト」を制定しました。

政治的影響

バブル崩壊後、政治家たちへの批判が殺到し、有力な政治家が辞職するなど、政治的にも大混乱が発生しました。この混乱を収束させたのが、ロバート・ウォルポールで、彼はイギリスの初代首相と言われています。

現代との共通点

南海泡沫事件は、実態のないものに高い価格がつけられ、金融的スキームがバブルを引き起こした点で、現代のバブルと共通する特徴を持っています。

また、経営の実態が投資家に見えづらい点や、財政的に苦しい状況がバブルの発生に影響している点も、現代社会と似ています。

まとめ

南海泡沫事件は、金融バブルの歴史の中で重要な出来事の一つです。

この事件から学べる教訓は、現代の金融市場にも当てはまる部分が多く、投資家は過去のバブルから得られる知見を活かして、慎重な投資判断を行うべきでしょう。

南海泡沫事件に関して知っておきたい用語集

  • 金融市場: 資金の供給者と需要者が取引を行う市場。株式、債券、外国為替などが取引される。
  • バブル: 資産価格がその資産の実質的価値を大きく上回る状態。過剰な投機により価格が不当に高騰し、最終的には価格が暴落する。
  • チュリップバブル: 17世紀にオランダで発生した世界初の経済バブル。チュリップの球根に対する過剰な投機が原因で価格が高騰し、その後暴落した。
  • 南海泡沫事件: 1720年代にイギリスで発生した金融バブルの崩壊事件。南海会社の株式が過剰に高騰し、その後暴落した。
  • 南海会社: アメリカ大陸との奴隷貿易を行うために設立されたイギリスの会社。後に金融事業にも進出。
  • 国債: 政府が資金調達のために発行する債券。投資家は国債を購入することで、将来的に利息と元本の返済を受け取る。
  • バブルアクト: 1720年にイギリス政府が制定した法律。無許可での株式会社設立を禁止し、バブルの発生を防ぐことを目的とした。
  • ロバート・ウォルポール: イギリスの政治家で、南海泡沫事件の後の混乱を収束させた人物。イギリスの初代首相とされる。
  • 奴隷貿易: アフリカから新世界へ人々を奴隷として輸送し、販売する貿易。多くの国が関与し、多大な利益をもたらしたが、人道に対する重大な罪とされる。
  • 産業革命: 18世紀後半から19世紀にかけて、主にイギリスで起こった技術革新と産業の急速な発展。工業化が進み、社会や経済に大きな変化をもたらした。

Q&A集

南海泡沫事件とは何か?

南海泡沫事件は、1720年代にイギリスで発生した金融バブルの崩壊事件。南海会社が中心となり、株式と国債の交換スキームを通じて株価が急騰したが、その後暴落し、大恐慌につながった。

南海計画とはどのようなものだったか?

南海計画は、南海会社の株式とイギリスの国債を時価で交換するスキーム。株価が上昇することで、南海会社とその株主は利益を上げ続けることができる仕組みだったが、株価が上がり続けることに依存しており、バブルを形成していた。

バブルが崩壊した原因は?

株価が上がり続けることに依存した南海計画の持続不可能性と、政府によるバブルを生み出すことを禁止する「バブルアクト」の制定が暴落の引き金となった。

この事件が現代に与える教訓は何か?

実態のないものに高い価格がつけられ、金融的スキームがバブルを引き起こす点で、現代のバブルと共通する特徴を持つ。投資家は過去のバブルから学び、慎重な投資判断を行う必要がある。

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