※この記事はYouTube動画「【S&P500は割高圏に突入】PER22.7倍・エヌビディアも過去最高値更新!」を基に内容を整理し、初心者でも分かりやすい形で紹介しています。
結論:S&P500は割高圏に突入、短期的な天井リスクに警戒を
2025年7月現在、S&P500のPER(株価収益率)は22.7倍に達し、過去10年平均を超える水準にあります。AI関連や半導体株が牽引して株価は堅調ですが、市場には過熱感とバブル崩壊の前兆も漂い始めています。
特に注目すべきは、7月9日のトランプ関税発動リスク、そして**AIバブルの「出口戦略」**に関する議論です。短期的には利確の動きも出やすく、相場の転換点になる可能性もあります。
S&P500・NASDAQ・ラッセル2000すべて上昇中
直近1週間の株式市場は以下の通り:
指数 | パフォーマンス | 特徴 |
---|---|---|
S&P500 | 上昇 | PERが22.7倍に上昇し割高感あり |
NASDAQ | 上昇 | AI・半導体セクターが牽引 |
ラッセル2000 | 上昇 | 中小型株にも資金流入が広がる |
半導体株(SOX指数)も大きく上昇し、エヌビディアは年初来+16%で過去最高値更新。市場全体に「強気ムード」が広がっています。
トランプ関税の影響:7月9日がカギ
7月9日はトランプ関税の発動期限。
現在、合意が成立しているのは「ベトナム」と「イギリス」のみ。日本やEUは交渉の後回しにされている状況です。トランプ前大統領が「すべてに10%関税をかける」と発言するなど、市場にプレッシャーを与える発言も目立ちます。
日本は不利な立場
- 財務長官ベスセン氏も「最終判断はトランプ次第」と明言
- 今後の対応が不透明で、日本株や輸出関連株に逆風の懸念
S&P500は明確に「割高圏」へ
現在のPER:22.7倍
- 過去10年平均(青点線)も突破
- 過去5年平均(緑点線)も上回る
- バブル直前のような水準まで戻ってきている
これらの指標から、市場には「そろそろ利益確定するタイミング」という見方が出始めています。
第2四半期決算が今後の分岐点
7月以降は企業決算シーズンに突入します。
- 好決算でも「材料出尽くし」で売られる可能性
- 真の注目点は今後のガイダンスや成長性
- 特に「知ったら終い」パターンには要注意
債券市場の変化:利回りが再上昇中
- 再びインフレ懸念が再燃
- 債券は売られ、長期金利が上昇中
- 特に「長期債」は依然としてリスクが高い
債券投資をしたい場合は、ハイイールド債中心の投信(年利約7%)などの「分散型商品」が選択肢になると語られました。
コモディティ市場:ゴールドは中国が爆買い
- 中国人民銀行(PBOC)はゴールドETFを急増購入中
- 世界のゴールドETF保有の6%が中国に
- 外貨準備に占めるゴールド比率も右肩上がり
これは「ドル回避と通貨防衛」の一環と見られています。
**ゴールドの本来の役割は「資産防衛」**であり、相場が上がるから買うのではなく「下がったときに備える」ものと再定義されました。
雇用統計の「罠」:見かけより良くない
- 非農業部門雇用者数:+14.7万人
- 失業率:一見改善も「労働市場から退出した人」の影響
- 賃金:伸びが鈍化 → インフレ懸念はやや後退
表面上の数字ではポジティブだが、中身を精査すれば決して安心できる内容ではないというのが動画の見解です。
「バブルはすでに15年続いている」説
AIブームや半導体相場の背景にあるのは、2011年から始まった長期上昇相場。
- 通常のバブル:10年で終了
- 今回:すでに15年目
- 2025〜2030年にはピークを迎える可能性大
過去のバブルの寿命から逆算しても、今後数年で天井を迎える可能性は無視できません。
水星逆行・満月トリガーも相場に影響?
- 7月18日から水星逆行入り
- 過去にもこの期間中に急落や混乱あり(例:3月〜4月の急落)
- 今回も「天井→下落」のサインになる可能性を示唆
世界中のファンド資金が「6月に集中流入」
- 世界の株式市場へ過去最大規模の資金流入
- 米国・欧州・アジア問わず、機関投資家が一斉に買い
- すでに「パンパンに買われている」ため、これ以上の上昇余地は限定的と指摘
トレード戦略:筆者は短期ポジションをすべて利益確定
- 独立記念日前の7月3日に全て利確
- 長期ポートフォリオは継続保有
- 今は「様子見モード」で、再エントリーは下落後を想定
投資家への警告:「買い手不在の相場」に注意
- 現在、みんなが買ってしまった状態
- これ以上の買い圧力がなければ、売り圧力の方が強まる
- 過去の7月は強い傾向があるが、「今回は例外」になる可能性が高い
まとめ:極端な楽観は禁物。割高な今こそ冷静に!
S&P500のPER22.7倍、機関投資家の買い入れ過熱、トランプ関税リスク、AIブームの息切れ懸念…どれをとっても「今が買い時ではない可能性」を示唆しています。
今後の投資判断ポイント
- 7月9日のトランプ関税動向
- 7月後半〜8月の決算発表
- 長期金利とインフレ指標の動き
- ゴールドと債券の動向
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