S&P500×ゴールドの最強ファンド「ゴールドプラス」とは?株高・金高・円安トリプル恩恵で資産インフレに乗る方法

【本記事は「【資産インフレの申し子】S&P500とNASDAQのゴールドプラスが今後も爆上がりすると思う理由」という元動画のタイトルと内容を基に記事を書いています】

目次

結論

株式と金に同時に二倍のレバレッジをかける「ゴールドプラス」系ファンドは、株高・金高・円安が重なる局面では基準価額を押し上げやすい構造です。

運用者の裁量や一発勝負ではなく、設計そのものが追い風と相性のよい仕立てになっているからです。

ただし、レバレッジ商品ゆえにボラティリティが高く、金の過熱後に長い横ばいが続く可能性もあります。

したがって、短期の値動きに振り回されず、配分比率や売買ルールを事前に定めたうえで扱うことが前提になります。

ゴールドプラスとは何か

本動画で取り上げられたのは、S&P500と金を組み合わせた「S&P500ゴールドプラス(通称ゴルプラ)」と、NASDAQ100と金を組み合わせた「NASDAQ100ゴールドプラス(通称ナスプラ)」です。

いずれも運用資産の約四分の三で株式現物を持ち、四分の一を現金で温存し、その現金を担保に株価指数先物と金先物を積み上げて、結果的に株式100%+金100%=合計200%というエクスポージャーを作ります。

現金を残すのは、急落時に担保価値が目減りしても二倍体制を維持しやすくするための安全弁という位置づけです。

手数料はレバレッジ型としては抑えめで、純資産はすでに大型化しています。

新NISAでは購入できませんが、特定口座や一般口座での積立・一括投資は可能です。

動画投稿者は実際に各500万円、合計1,000万円を投入し、短期間で評価益が乗ったことも紹介していました。ただし、これはたまたま相場環境と設計が噛み合った結果であり、常に同様の成果を約束するものではありません。

これまでの成績と見え方

年初からの積立比較では、ゴルプラが他の多くのファンドを上回る伸びを示しました。

過去データでも三年の年率換算で高い数字を残しており、一般的なインデックスより優れていた期間が目立ちます。

レポート類は期間の切り取りに注意が必要ですが、それでも「株と金を同時に二倍で持つ」という設計が、上昇局面の効率を引き上げたことは読み取れます。

株式と金の補完関係

株式と金は、長期で見ればどちらも右肩上がりになりやすい資産ですが、短期では逆方向に動く局面が多くあります。

景気悪化や信用不安が意識されると株は売られやすく、金が買われやすい。

景気が落ち着けば、今度は株が主役に戻り、金が足を引っ張ることがあります。

ゴールドプラスはこの揺り戻しを一つの器の中に同居させ、しかも二倍のレバレッジで効かせる構造です。

結果として、単一の二倍レバ商品に比べ、最大下落幅がやや和らぐ期間も見られました。もちろん、これはすべての局面で下落が軽くなるという意味ではなく、あくまで「補完が働いた期間が存在した」という理解が適切です。

期待が持てると考える背景

著者は「株高・金高・円安」の三本柱がそろっていると見ています。

第一に、米企業の増益見通しが維持される一方で金融環境が緩みやすいという点です。景気サイクル上の揺れはあり得ますが、金融面の支えが当面は株価の下支えになりやすいという読みです。

第二に、各国の外貨準備における金の位置づけが再び高まり、米国債より金を選好する動きが強まっている点です。

中央銀行は買った金をめったに放出しないため、需給の締まりが続きやすく、長期の押し上げ要因になります。

第三に、日本の実質金利が深いマイナスにある状況では、為替は円安方向に力がかかりやすいという点です。円建てで外貨資産を保有する投資家にとって、為替の追い風は基準価額を押し上げる要因になります。

同時に押さえるべきリスク

レバレッジ商品は、上がるときは速く、下がるときも速いという前提を忘れてはなりません。

とくに金はブームの後に長い横ばいを挟むことがあり、レバレッジをかけて待ち切れずに手放す、という心理的なストレスが起きやすい資産です。

また、株と金が同方向に下落する局面が全く無いわけではありません。

地政学や政策の変化で相関が崩れると、想定以上のドローダウンに直面することもあります。さらに、新NISA非対応という制度面の制約や、先物運用・為替の影響といった仕組み特有の要素も、長期でのリターンに揺らぎを与えます。

どう使うかの現実的な設計

ゴールドプラスを「ポートフォリオの主役」に据えるのか、「衛星ポジション」にとどめるのかで、運用の緊張感は大きく変わります。

動画投稿者は株式・債券・オルタナティブの三本建てで、金の比率はおおむね一五%前後を念頭に置いていました。

攻めたい局面では株比率を高め、守りたい局面では債券や現金比率を厚くするなど、土台の配分を先に決め、そのうえでゴルプラやナスプラを「加速装置」として重ねるイメージが無理の少ない使い方だと思います。

買い方についても、一括で投じるより、相場の過熱感を見ながら段階的に積み上げる方が精神的な負担は小さくなります。評価益が大きく乗った場合の利益確定ルールや、最大下落に備えた縮小基準も、事前に紙に書き出しておくと迷いにくくなります。

まとめ

株と金を同時に二倍で抱えるという設計は、資産インフレと相性が良い一方で、リスク許容度と運用ルールがはっきりしていないと逆風で揺さぶられます。

上振れの理由と下振れの落とし穴を同じ強度で理解し、配分・資金管理・利益確定の三点を先に決めてから扱うことが、長く付き合うためのコツです。

相場はいつでも「今日が一番若い日」です。過去の最適解に縛られず、自分のリスク許容度と資金計画に合う形で、淡々と設計を進めていきましょう。

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