VYMとSCHD、どちらを選ぶべきか?配当利回り・分散・下落耐性など徹底比較

この記事は、YouTube動画「【第109回質問への回答】VYMとSCHDどちらに投資するか迷う」をもとに執筆しています。

結論:どちらも優秀。目的に応じて選ぶか、迷うなら“半々”も選択肢

高配当ETFとして人気のVYM(バンガード・米国高配当株ETF)とSCHD(チャールズ・シュワブ米国配当株式ETF)。どちらに投資すべきかという質問に対して、結論は「目的に応じて選ぶ」または「半々で持つ」というものでした。

それぞれに強みがあるため、投資スタイルやリスク許容度、投資期間によって適したETFは変わってきます。


目次

パフォーマンス比較:リターンと下落耐性

項目SCHDVYM
直近リターン(2020~2021)◎(金融緩和時に強い)
2022年以降△(やや弱含み)◎(下落に強い)
下落耐性やや高い安定感あり
  • SCHDは金融緩和時にリターンが良く、特に2020年~2021年で好成績。
  • VYMは2022年以降の利上げ局面で強さを見せ、より安定的。

つまり、「どの時期を切り取るか」で評価は変わります。


分散性と経費率

比較項目SCHDVYM
組入銘柄数約100社約400社
経費率(ETF)0.06%0.06%
経費率(投資信託:SBI版)0.1238%0.1238%
  • 分散性はVYMの方が上。400社に分散されており、1銘柄の影響が小さい。
  • 経費率はETFであれば同水準だが、投資信託で買う場合は両者同じく0.1238%

安全性 vs 成長性:どちらに重きを置くか

安全性を重視するならVYM

  • 銘柄分散が多く、倒産リスク分散も利いている
  • 安定配当志向に向く

成長も期待するならSCHD

  • 少数精鋭で構成されており、成長株も含まれる
  • 短中期的な株価上昇を狙いたい方向き

ETF vs 投資信託:証券会社によって買えるものが違う

  • ETFを購入したい場合、SBI証券や楽天証券ではSCHDは買えない
  • 投資信託なら両者とも取り扱いがあり、為替ヘッジの有無など商品バリエーションも選べる。

迷うなら「半々」でOK

ナスビさんは、「迷ったら2つを半々で保有するのも良い」と提案。

その理由は:

  • 両者の配当支払月が異なるため、分配金のタイミングを分散できる
  • リスク・リターンを中間的にマイルド化できる

投資初心者向けの補足ポイント

  • VYMは長期安定配当型
  • SCHDは成長配当株型
  • どちらも3%前後の配当利回り

株式投資に慣れていない方や、これから資産形成を始めたい方には、「まずVYMで安定性を取り、少しずつSCHDを組み込む」のが無難なスタートとなるでしょう。


まとめ:目的で選ぶ、あるいは両取りもアリ

判断基準おすすめ
分散・安定志向VYM
成長・リターン重視SCHD
悩む人・初心者両方半々

どちらも実績のある高配当ETFであり、**「正解は1つではない」**というのが最大のポイントです。

特に日本の個人投資家にとっては為替リスクや取引手数料も考慮しつつ、投資の目的と自分の性格に合わせて柔軟に選択していくことが求められます。

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