⚪︎⚪︎が32年ぶりの水準に..FOMCの注目点は金利だけではない、日本株のバリュー相場はいつまで続くか

2025年の世界の株式市場は、米国株の調整、日本株のバリュー相場の継続、インド株の調整局面など、さまざまな動きが見られます。

本記事では、FOMC(米連邦公開市場委員会)の注目ポイント、米国株・日本株・インド株の最新動向を詳しく解説します。


目次

1. 米国株の現状とFOMCの注目点

1-1. S&P500・NASDAQ100の下落

  • S&P500は200日線を割り込む
  • NASDAQ100もサポートラインの200日線を下回る
  • ダウ平均も1月10日の安値を更新

米国株市場は、1月のJOLTS求人件数(求人数)が前月を上回ったことにより、「労働市場の強さ → インフレ持続 → FRBの利下げが遅れる」との懸念が強まり、売り圧力が増加しました。

また、CPI(消費者物価指数)およびコアCPIは前月比で減少しましたが、CPIの3割を占める住居費が下落傾向にあるため、今後インフレが鈍化する可能性もあります。

1-2. FOMCの焦点は金利だけではない

次回のFOMCでは、政策金利は据え置きが確定的ですが、市場の関心はQT(量的引き締め)の停止に集まっています。

QT(量的引き締め)とは?

  • FRBが市場から国債を回収し、資金供給を抑える金融引き締め政策。
  • 現在、FRBは毎月1,000億ドルずつ資産を縮小中。
  • QTの停止が短期的な株価の押し上げ要因となる可能性

政府の預金口座(TGA)の減少

  • 政府の預金(TGA)が5,000億ドルまで減少
  • 債務上限問題により新規国債の発行が抑制される一方、満期を迎えた国債の償還が進む。
  • 通常、政府の預金が減ると市場に資金が流れ、株価が上昇しやすいが、今回は米国株も同時に下落。

今後、FRBがQTを停止すれば、短期的には米国株にもプラス材料となりますが、中長期的には依然としてPER(株価収益率)が高く、調整が続く可能性があります。


2. 日本株の現状と見通し

2-1. 日経平均・TOPIXの動向

  • 日経平均は200日線を下回る位置で推移
  • TOPIXは200日線がサポートラインとなり反発の兆し

2-2. 日本の賃金動向とインフレ

1月の消費支出は、物価調整後の実質で2ヶ月連続プラスとなりましたが、実質賃金は大幅なマイナス。これは、

  1. 11月~12月のボーナス効果が薄れたこと
  2. 1月のCPI(消費者物価指数)の急上昇 が背景にあります。

ただし、基本給(ボーナスを除いた賃金)は32年ぶりの高水準で上昇しており、賃金のベースアップが進んでいることが分かります。春闘では5%以上の賃上げが見込まれ、日本の低賃金時代の終焉が予想されます。

2-3. 日本の株価にプラスとなる要因

  • 日本株は米国株に比べてPERが割安
  • 企業の自社株買いが続いており、需給面での支えとなる
  • インフレ進行で、相対的に株式の価値が高まる可能性

日銀の国債買入れ方針

  • 長期国債の買入れは四半期ごとに4,000億円ずつ減少予定
  • 今後の買入れペースが円相場や株価に影響を与えるため、日銀総裁の発言に注目

3. インド株の現状と見通し

3-1. インド株の調整

  • ニフティ50指数は調整局面
  • 2月のCPIは、6ヶ月ぶりに4%を下回る
  • 野菜の価格が天候回復により大幅に下落し、インフレ鈍化

3-2. インドの金融政策

  • 前回の中央銀行会合では5年ぶりの利下げ
  • 4月の会合で追加利下げの可能性も浮上

インド経済の強さを考慮すると、インド株は調整後に再び上昇する可能性が高い


4. まとめ:今後の投資戦略

米国株

  • 短期的にはQTの停止が注目ポイント
  • 長期的には依然としてPERが高いため慎重に対応

日本株

  • 賃金上昇と自社株買いが株価を支える要因に
  • バリュー株(割安株)中心の相場が続く可能性

インド株

  • 一時的な調整局面も、利下げにより長期的な成長期待は高い

📌 投資のポイント

  1. 米国株は高値警戒感があるため、急落時の買い場を狙う。
  2. 日本株はバリュー株を中心に長期的な上昇が見込める。
  3. インド株は成長市場として引き続き注目。短期調整後の買い増しも検討。

2025年の市場は、各国の金融政策やインフレ動向に大きく左右されるため、冷静に市場を見極めながら投資を進めることが重要です。

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