本記事は、YouTube動画『2026年2月から5月の暴落相場から学ぶ投資戦略』の内容を基に構成しています。
2026年2月から5月にかけて、世界の金融市場は大きく揺れ動きました。アメリカによるイラン攻撃をきっかけに、原油価格は急騰し、NASDAQ100を中心としたハイテク株は急落。市場には「第3次世界大戦」という言葉すら飛び交い、多くの投資家が恐怖に包まれました。
しかし、その数か月後、市場は驚くべき回復を見せます。NASDAQ100は過去最高値を更新し、暴落時に買えた投資家は大きな利益を手にしました。
今回の記事では、この2026年の暴落相場を具体例として、「暴落時にどう動けば良いのか」「いつ買えばいいのか」「どれくらい買えばいいのか」を初心者にも分かりやすく解説していきます。
2026年2月から始まった暴落相場とは何だったのか
2026年2月28日、アメリカがイランを攻撃したことで市場は一気にリスクオフへ傾きました。
原油価格は一時1バレル120ドルを突破。エネルギー価格急騰によるインフレ懸念が強まり、アメリカの長期金利も急上昇しました。
特に大きな打撃を受けたのが、金利に敏感なハイテク株です。
NASDAQ100連動ETFである「999」は急落し、3月26日には直近高値から15%もの下落を記録しました。
市場には、
「戦争が拡大するのではないか」
「原油高が止まらないのではないか」
「AIバブルが崩壊するのではないか」
という不安が広がり、多くの投資家が株を投げ売りする状態になりました。
しかし、結果的にはこの局面が絶好の買い場になったのです。
なぜ市場は急回復したのか
一見すると、戦争リスクが高まり、原油価格も急騰している状況では、株価が長期間低迷してもおかしくありません。
それでも市場は急回復しました。
その理由は、企業のファンダメンタルズが壊れていなかったからです。
AI関連企業の成長期待が消えていなかった
暴落の中心となったのはNVIDIAやAMDなどのAI・半導体関連銘柄でした。
しかし、実際には、
・AI需要が消滅したわけではない
・データセンター投資が止まったわけではない
・企業収益が急悪化したわけではない
という状況でした。
つまり、「株価だけが急落した」状態だったのです。
市場は恐怖によって過剰反応していました。
その後、7月以降の好決算期待が高まり始めると、投資家心理は一気に改善。さらに5月6日には、「アメリカとイランの戦争終結に向けた報道」が流れたことで、株価は急反発しました。
結果としてNASDAQ100は過去最高値を更新するまで戻ったのです。
暴落時に買った人はどれくらい儲かったのか
動画では、3つの投資シナリオが紹介されていました。
これが非常に興味深い内容でした。
シナリオ1:暴落前に買って耐え続けた人
2月27日に999を購入し、そのまま5月6日まで保有したケースです。
この投資家は、一時15%の含み損を抱えることになりました。
例えば100万円投資していた場合、3月26日時点では約84万8000円まで資産が減少していた計算になります。
しかし、その後の急回復によって最終的には11%の利益となりました。
つまり、「耐え切った人」が勝ったのです。
シナリオ2:暴落時に買い増しした人
次は、暴落前に買っていたものの、3月26日の底値付近でさらに買い増しをしたケースです。
いわゆる「ナンピン買い」に近い戦略です。
この場合、平均取得単価が下がるため、株価回復時の利益率は大きくなります。
結果として、5月6日時点で22%もの利益になりました。
恐怖の中で追加投資できた人ほど、利益が大きくなったわけです。
シナリオ3:底値だけで買えた人
最も理想的だったのがこのケースです。
3月26日の暴落底だけで新規購入した場合、わずか1か月少々で33%の利益になりました。
もちろん、実際に「底値だけで買う」のは非常に難しいです。
しかし、このシナリオが示しているのは、「最も恐怖が強い局面こそ最大の買い場になる」という事実です。
なぜ暴落時に買えないのか
多くの投資家は、暴落時に買えません。
理由はシンプルです。
怖いからです。
株価が10%下がると「もっと下がるかもしれない」と感じます。
15%下がると「まだ危険だ」と思います。
20%下がると、「もう終わりだ」と感じてしまいます。
しかし、市場は多くの場合、「最も恐怖が強まった瞬間」に底を打ちます。
これは歴史的にも繰り返されてきたパターンです。
リーマンショック、コロナショック、2022年のインフレ暴落などでも同じことが起きました。
暴落時に重要なのは「現金」
今回の動画で何度も強調されていたのが、キャッシュポジションの重要性です。
フルインベストメント、つまり全資金を投資に回してしまうと、暴落時に何もできません。
しかし、現金を10%〜20%程度持っておけば、暴落時に追加投資できます。
これが極めて重要なのです。
現金は「守り」ではなく「攻撃資金」
多くの人は現金を「機会損失」と考えます。
しかし、暴落時には現金こそ最大の武器になります。
市場全体がパニックになっている時、現金を持っている人だけが安値で優良資産を買えるのです。
暴落時に有効な「ステップダウンエントリー」
動画で紹介されていたのが「ステップダウンエントリー」という手法です。
これは非常に実践的な考え方でした。
例えば、
・高値から5%下落で買う
・10%下落で追加購入
・15%下落でさらに買う
・20%下落で最後の買い増し
というように、あらかじめ買い注文を入れておく方法です。
こうすることで、暴落時に感情で判断せずに済みます。
感情を排除することが重要
暴落時、人間は正常な判断ができません。
ニュースでは悲観論ばかり流れます。
SNSでは「終わった」という声が増えます。
その中で冷静に買うのは極めて難しいです。
だからこそ、「事前にルールを決めておく」ことが重要になります。
すべての暴落が「買い場」ではない
ここは非常に重要なポイントです。
今回の暴落は「一時的な流動性パニック」でした。
しかし、すべての暴落がそうとは限りません。
例えば、
・半導体工場が物理的に破壊される
・AI需要そのものが崩壊する
・企業収益が大幅悪化する
といったケースでは、単なる一時的下落では済まない可能性があります。
つまり、
「何が原因で下がっているのか」
を見極める必要があるのです。
今後も暴落は繰り返される
動画では、「今後も10%〜15%級の下落は必ずまた来る」と語られていました。
実際、市場は永遠に一直線で上がり続けるわけではありません。
FRB政策変更、中国リスク、地政学リスク、AIバブル崩壊懸念など、常に何らかの不安材料があります。
だからこそ重要なのは、
「暴落を予測すること」
ではなく、
「暴落時にどう行動するかを決めておくこと」
なのです。
まとめ
2026年2月から5月にかけての暴落相場は、多くの投資家にとって試練となりました。
しかし、その一方で、この局面は「暴落時にどう動くべきか」を学べる非常に貴重な教材でもありました。
今回のポイントを整理すると、
・暴落時ほど感情ではなくルールが重要
・キャッシュポジションは最大の武器
・ファンダメンタルズが壊れていない暴落は買い場になりやすい
・ステップダウンエントリーで感情を排除する
・最も恐怖が強い時こそ大きなチャンスになる
ということです。
暴落は誰にとっても怖いものです。
しかし、事前に準備していた投資家だけは、その恐怖を利益に変えることができます。
今後また市場が大きく下落する局面が来た時、今回の2026年相場の教訓を思い出すことが、長期的な資産形成において大きな差になるかもしれません。


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