2025年のインド株式市場について、「急落の可能性があり、バーゲンセールになるかもしれない」という話題が注目されています。本記事では、インド株が下落している背景や、投資信託の動き、さらに今後の展望について詳しく解説します。初心者の方にも分かりやすく、具体例や数字を交えて説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
インド株の現状:下落の背景と調整局面
2025年を目前に控え、インドの主要株価指数「ニフティ50」は2023年9月26日の最高値26,262.ポイントから、2023年11月21日には23,341.90ポイントまで下落しました。下落率は-10.93%となっています。
この下落により、インド株は「調整局面」に入ったと見なされています。一般的に、株価が52週の高値から10%以上下落すると調整局面と判断されます。この状況では、株価が現在の水準を維持するか、さらなる下落に進む可能性があります。
他国の株式市場との比較
同時期に他国の株式市場も注目されましたが、インド株の動きはやや不振です。
- S&P500(アメリカ):年初来+25.43%
- 日経平均(日本):年初来+15.35%
- ニフティ50(インド):年初来+7.4%
2023年9月末までは各市場に大きな違いはありませんでしたが、10月以降、アメリカや日本に比べてインド株の動きが鈍化しています。
インド株が下落している理由
インド株の下落要因として、以下の3点が挙げられます。
- インド企業の業績悪化
インド企業の2023年7月~9月期の利益成長率は前年同期比+0.2%で、前年の+43.6%と比べて大幅に低下しました。また、4月~6月期の+2.7%からも下がっています。この業績悪化が外国人投資家の売りを誘発し、株価下落を加速させています。 - 資金の中国株へのシフト
投資資金がインド株から中国株に流れていることも要因の一つです。 - インフレ懸念と利下げ観測の後退
インド経済の先行きに不透明感があり、投資家心理に影響を与えています。
インド株投資信託の状況
代表的なインド株向け投資信託の動きも見ていきましょう。
- ピクテ・インド株式ファンド
日本のつみたてNISA枠で購入できる数少ないファンドの一つです。株価指数と比較すると下落率は抑えられています。 - アフリネクスト・インド株インデックス
ベンチマークである「ニフティ50」と連動していますが、為替の影響により基準価格の下落率は軽微です。
為替と投資信託の関係
インド株の投資信託は為替の影響を大きく受けます。インドルピーは2023年初来で対円で約+8%の円安が進行しており、この円安が投資信託の基準価格を下支えしています。
具体的には以下のような関係があります:
- 株価指数が下落 → 基準価格は下がる
- 為替が円安 → 基準価格は上がる
今回の場合、株価指数の下落を為替の円安が補っているため、投資信託の基準価格は大きく下がっていません。
長期的なインド株の展望
インド株は短期的に調整局面を迎えていますが、長期的には明るい展望が広がっています。
- 人口増加
国連の推計では、インドの人口は2064年まで増加を続ける見込みです。 - GDP成長率の向上
IMFは2024~2025年度のインドGDP成長率を+7.0%に情報修正しました。 - 過去20年間の株価上昇率
インド株は2004年から2024年までの20年間で12倍に成長しました(アメリカ株は同期間で10倍)。 - 労働人口の増加
2040年までに労働世代が増加し、経済発展がさらに進むと予想されています。
投資戦略:今が購入のチャンス?
現在の下落局面は、インド株を安く購入できるチャンスでもあります。特に長期投資を視野に入れる場合、将来的な成長の恩恵を受ける可能性が高いです。
インフラ整備や内需拡大といった成長テーマに注目しながら、積立投資を続けるのが賢明です。
まとめ
2025年のインド株は一時的な下落局面にありますが、人口増加や経済成長などの要因から長期的な成長が期待されています。投資初心者の方でも、つみたてNISAを活用しながらコツコツとインド株に投資することで、将来的に大きなリターンを得られる可能性があります。
ぜひこのタイミングを活かして、インド株への投資を検討してみてはいかがでしょうか?
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