本記事は、YouTube動画『日本株がとんでもないことになってるw』の内容を基に構成しています。
2026年上半期の日本株は異例の強さを見せた
2026年上半期の日本株市場は、まさに「とんでもないことになっている」と表現したくなるほど強い展開となりました。
特に目立ったのは、日経平均株価の上昇率です。動画内では、2026年上半期の主要インデックスの上昇率として、日経平均株価が39%上昇し、主要指数の中で第1位になったと紹介されています。
第2位はNASDAQ、第3位はTOPIX、第4位はS&P500となっており、米国株を中心に投資している人が多い中で、日本株、特に日経平均が大きく優位に立った形です。
新NISAでは、S&P500、NASDAQ、オールカントリー、ゴールドなどを選ぶ投資家が多い印象があります。しかし、2026年上半期に限って見れば、日経平均へ投資していた人が最も大きなリターンを得た可能性があります。
値上がり率ランキング上位はAI・半導体関連が中心
2026年上半期のプライム市場における値上がり率ランキングでは、上位にAI関連、半導体関連、電子部品関連の銘柄が多く並びました。
動画内で紹介されたプライム市場の値上がり率ランキングでは、第1位がキオクシア、第2位が太陽誘電、第3位が古河電気工業となっています。さらに、第4位FIG、第5位日本ケミコン、第6位デンソー、第7位村田製作所、第8位日本電波工業、第9位関東電化工業、第10位Vテクノロジーと続いています。
このランキングを見ると、2026年上半期の相場がどのようなテーマで動いていたのかが非常に分かりやすくなります。つまり、資金が集中していたのは、AI、半導体、電子部品、製造業関連の銘柄です。
SNS上でも話題になりやすい銘柄が多く、いわゆる「モメンタム銘柄」に資金が集まった相場だったといえます。
時価総額1000億円以上でもAI関連銘柄が上位に
動画では、時価総額1000億円以上の大型株に限定した値上がり率ランキングも紹介されています。
その中で第1位となったのがQDレーザです。上昇率は778%とされており、非常に大きな上昇を記録しています。第2位にはキオクシア、第3位には太陽誘電が入り、こちらのランキングでもAI・半導体関連の強さが際立っています。
QDレーザは、もともと時価総額がそれほど大きい銘柄ではなかったものの、ここ最近で一気に注目度を高めた銘柄として紹介されています。チャートも大きく上昇しており、まさに「覚醒した銘柄」と表現できる動きになっています。
業績面では黒字転換予想が出ており、将来への期待が株価に強く反映された形です。
キオクシアは世界的にも注目される銘柄に
値上がり率ランキングで目立ったもう1つの銘柄がキオクシアです。
動画内では、キオクシアについて「世界中を探せている銘柄」と表現されており、それほど注目度が高まっていることが示されています。
業績も非常に強く、第4四半期実績では売上高が2.9倍、最終利益が20倍の4000億円という内容だったと紹介されています。これだけ大きな利益成長が確認されれば、株式市場で注目されるのも自然です。
特に半導体メモリ関連は、AI需要やデータセンター投資との関係が深いため、今後の成長期待も大きくなりやすい分野です。
太陽誘電は高ボラティリティながら強い上昇
第3位に入った太陽誘電も、2026年上半期の注目銘柄です。
動画内では、太陽誘電について「ボラティリティがすごい」と説明されています。つまり、値動きが非常に大きく、短期売買やスイングトレードでは扱いが難しい銘柄だということです。
一方で、株価は継続的に上昇しており、市場の期待はかなり高まっています。PERは140倍と紹介されており、かなり高い水準です。
このPERが今後の決算で正当化されるのかどうかが、次の大きな注目点になります。見通しとしては営業利益50%増とされていますが、現時点では過去最高益ではないとも説明されています。ただし、過去には上方修正もあったため、市場はさらに上振れを期待している可能性があります。
一方で大きく下落した銘柄もある
日本株全体が強いとはいえ、すべての銘柄が上がっているわけではありません。
2026年上半期のプライム市場における値下がり率ランキングでは、第1位がVQUB、第2位がシンクロ・フード、第3位がアドバンスクリエイト、第4位がサンウェルズ、第5位がANYCOLOR、第6位がGMOインターネット、第7位イオン、第8位クラレ、第9位ネクソン、第10位プロレド・パートナーズと紹介されています。
特にVQUBは上場廃止に関連して93%の下落となっており、通常ではなかなか見られない大きな下落率となっています。
また、時価総額1000億円以上に限定した値下がりランキングでは、第1位がANYCOLORで、53.81%の下落となっています。その他にも、GMOインターネット、メタプラネット、イオン、TIS、三共、日本オラクル、ペプチドリーム、任天堂などがランクインしています。
ANYCOLORの下落は業績悪化だけが理由ではない
ANYCOLORは、2026年上半期に大きく下落した銘柄の1つです。
動画内では、株価がもともと5000円程度あったところから2240円まで下落したと説明されています。PERは10倍、配当利回りは2.77%とされており、数字だけを見ると必ずしも極端に割高という印象ではありません。
また、配当についても、もともと0円だったところから65円、75円、62円と引き上げてきていると紹介されています。
業績見通しは若干の減益ではあるものの、極端に悪いわけではありません。では、なぜ株価がここまで下がったのでしょうか。
動画では、株価は基本的にEPS、つまり1株あたり利益に連動するという考え方が説明されています。一般的には、純利益が半分になれば株価も半分になるという見方があります。しかし、ANYCOLORの場合、業績が半分になったわけではないにもかかわらず、株価は大きく下落しています。
これは、業績そのものよりも、期待値やバリュエーションが大きく下がったことが原因だと考えられます。つまり、以前は高い成長期待が株価に織り込まれていましたが、現在は「現実的にはこの程度ではないか」という評価に変わったということです。
メタプラネットの下落が示す流動性の重要性
メタプラネットも、2026年上半期に大きく注目された銘柄です。
一時期は日本中で話題になり、動画内でも「今のキオクシアぐらいの勢いがあった」と表現されています。SNSや個人投資家の間でも非常に注目され、「メタプラ、メタプラ」と名前が頻繁に出ていた銘柄でした。
しかし、現在は以前ほど話題に上がらなくなっています。
この点について動画では、株式市場における流動性、注目度、売買代金、出来高の重要性が語られています。どれだけ話題になった銘柄でも、資金の流れが止まり、出来高が減ると、株価の勢いも失われやすくなります。
なお、メタプラネット自体の業績見通しは、売上79%増、営業利益81%増と紹介されており、業績が極端に悪いわけではありません。それでも株価が下落しているということは、前年に期待値が大きく乗りすぎていた可能性があります。
日経平均は2年連続で非常に強い
動画では、2026年上半期だけでなく、過去数年の主要インデックスの比較も行われています。
2026年上半期は、日経平均が第1位、NASDAQが第2位、TOPIXが第3位、S&P500が第4位という結果でした。
さらに、前年も日経平均が最も強かったと紹介されています。円建てベースで見ると、日本の投資家が実際に投資できるNASDAQやS&P500の成績には為替の影響も含まれます。そのうえで日経平均が2年連続で強いという点は、非常に注目すべきです。
一方で、NASDAQは2023年に64%上昇するなど、過去数年で非常に大きなリターンを出しています。2022年には下落していたものの、その翌年の反発が大きく、結果的には「下げたところで買うことが正解だった」という形になっています。
2026年上半期は「半導体を持っていたかどうか」で差が出た相場
動画内では、視聴者アンケートの結果も紹介されています。
2026年の年初来パフォーマンスについて、2倍以上のリターンを出している人が10%、プラスだが2倍までは出ていない人が63%、マイナスの人が27%という結果だったとされています。
日経平均がこれほど上がっているにもかかわらず、約3割の人がマイナスというのは非常に興味深い結果です。
これは、指数全体が上がっているように見えても、実際には一部の半導体関連、AI関連、モメンタム銘柄に資金が集中していたことを示しています。
つまり、2026年上半期は「日本株が強い相場」ではありましたが、実態としては「半導体を持っていた人と持っていなかった人で大きく差が出た相場」だったといえます。
2013年のアベノミクス相場に近い上昇率
日経平均は2026年上半期だけで40%近く上昇しています。
過去を振り返ると、2013年のアベノミクス初動では日経平均が56%上昇しました。2013年は、安倍政権と黒田日銀総裁のもとで、大胆な金融緩和や成長戦略が打ち出された年です。いわゆる「アベノミクス3本の矢」が市場に大きなインパクトを与え、日本株が大きく上昇しました。
2026年の上昇率は、その2013年に迫る勢いです。
もちろん、上半期のペースがそのまま下半期も続けば、年間で非常に大きな上昇率になります。ただし、動画内でも「同じスピード感で上がれば日経平均が80%上がることになるが、さすがにそれはないと思う」と語られています。
それでも、日経平均の加重平均PERにはそれほど割高感がないとされており、日本企業全体のEPSが大きく伸びている点が、現在の相場の強さを支えていると考えられます。
AI・データセンター投資が長期テーマになっている
今回の相場を理解するうえで重要なのが、AIとデータセンター投資です。
動画内では、日本、韓国、アメリカなど各国が、AI産業やデータセンターに対して何十兆円、何百兆円規模の投資を進めていると説明されています。
AIの普及には、半導体、メモリ、電子部品、通信インフラ、電力設備など、幅広い産業が関わります。そのため、単なる短期的なテーマ株相場ではなく、産業全体を巻き込む長期的な投資テーマになっている可能性があります。
もちろん、短期的には株価が上がりすぎて調整する局面もあるでしょう。しかし、長期的にはAI関連需要が続くという見方が、市場の期待を支えていると考えられます。
日本株は強いが、個別株では選別が重要
2026年上半期の日本株市場は非常に強い結果となりましたが、だからといって何を買っても上がる相場だったわけではありません。
実際には、AI関連や半導体関連に資金が集中する一方で、ANYCOLOR、GMOインターネット、メタプラネット、任天堂、神戸物産、東京電力、SUBARUなど、知名度の高い銘柄でも大きく下落したものがあります。
このことから分かるのは、相場全体の強さと個別株の成績は必ずしも一致しないということです。
指数が上がっていても、自分の保有銘柄がテーマから外れていれば、パフォーマンスが伸びないことがあります。逆に、資金が集中するテーマに乗れていれば、指数を大きく上回るリターンを得られる可能性もあります。
まとめ
2026年上半期の日本株市場は、日経平均が39%上昇し、主要インデックスの中でも非常に強い結果となりました。
特に目立ったのは、AI関連、半導体関連、電子部品関連への資金集中です。キオクシア、QDレーザ、太陽誘電などが大きく上昇し、相場の中心テーマとなりました。
一方で、ANYCOLOR、メタプラネット、任天堂など、知名度の高い銘柄でも大きく下落したものがあります。これは、業績だけでなく、期待値やバリュエーション、流動性が株価に大きな影響を与えることを示しています。
また、日経平均が大きく上昇しているにもかかわらず、個人投資家の中にはマイナスの人も一定数存在しています。つまり、2026年上半期は「日本株が強い相場」であると同時に、「半導体・AI関連を持っていたかどうかで明暗が分かれた相場」だったといえます。
下半期に向けては、日経平均がこの勢いを維持できるのか、それとも一度調整するのかが注目されます。過去のアベノミクス相場に近い上昇率となっているだけに、期待と警戒の両方を持ちながら、冷静に相場を見ていく必要がありそうです。


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