本記事は、YouTube動画『明日の材料株を紹介|ワンダープラネットがサンリオとコラボ、低位株には値幅上限10倍措置』の内容を基に構成しています。
株式市場では、企業の決算や業績だけでなく、人気企業との提携、新商品の開発、株主還元の拡充など、さまざまなニュースが株価を動かす材料になります。
特に時価総額の小さい銘柄では、1つのニュースをきっかけに買い注文が集中し、短期間で株価が大きく上昇することがあります。一方で、材料の具体的な内容が明らかになっていなかったり、業績の裏付けが乏しかったりする場合には、期待だけで上昇した株価が急落する危険もあります。
今回の動画では、サンリオとの新作ゲーム共同開発を発表したワンダープラネットを中心に、材料が見当たらないまま連日のストップ高となった低位株、さらに決算発表後の夜間取引で大きく動いている複数の銘柄が紹介されました。
材料株を取引する際に注意したいポイントとともに、動画の内容を詳しく見ていきます。
ワンダープラネットがサンリオとの新作ゲーム共同開発を発表
今回、最も注目された銘柄の1つが、東証グロース市場に上場しているワンダープラネットです。
ワンダープラネットは、名古屋市を拠点としてスマートフォン向けゲームアプリを開発・運営している企業です。代表的なタイトルとしては、パズルRPGの「クラッシュフィーバー」などがあります。
同社は成長企業として株式市場に上場しましたが、上場後の株価推移は厳しいものとなっています。いわゆる「上場ゴール」と呼ばれるような値動きとなっており、上場時の高値から株価が大幅に下落してきました。
動画で紹介された時点では、ワンダープラネットの時価総額は約19億円でした。PERは赤字のため算出できず、PBRは約6.45倍、配当利回りは0%となっています。
PBRとは、株価が企業の純資産に対して何倍まで買われているかを示す指標です。一般的にPBRが高い企業は、将来的な成長への期待が株価に織り込まれていると考えられます。
しかし、ワンダープラネットの場合は継続的に赤字が続いているため、単純にPBRだけを見て投資判断をすることはできません。
決算発表前から株価が約18%上昇
ワンダープラネットは、この日の取引終了後に決算発表を予定していました。
ところが株価は朝から強い動きを見せ、具体的な材料が確認できない状態にもかかわらず買い注文が集まりました。最終的には135円高となり、前日比で約18%上昇した状態で決算発表を迎えています。
通常、決算発表前に株価が上昇する場合は、好決算への期待や業績改善の観測が背景にあると考えられます。
ただし、ワンダープラネットは上場後に赤字が続いている企業です。そのため、市場参加者の間では、決算内容にこれほど大きな期待が集まることに違和感を持つ声もありました。
実際に発表された決算は、株価上昇を正当化できるほど強い内容ではありませんでした。
ワンダープラネットの決算は減収・赤字継続
発表された決算によると、ワンダープラネットの売上高は前年同期比で11.8%減少しました。
利益面では一部の赤字が縮小していたものの、改善幅は限定的でした。最終損益については、むしろ赤字が拡大しています。
つまり、決算だけを見れば、積極的に買われるような内容とは言いにくい結果でした。
売上高が減少しているということは、既存ゲームの利用者数や課金収入、新規タイトルから得られる売上などが十分に伸びていない可能性があります。
ゲーム会社の場合、既存タイトルの売上が低下しても、新作ゲームがヒットすれば業績が急回復することがあります。一方で、新作開発には多額の費用がかかるため、ヒット作を生み出せなければ赤字が続くことになります。
今回の決算も赤字が続いていたことから、決算発表だけで考えれば、日中に上昇した分を夜間取引で失う可能性もあるとみられていました。
しかし、決算発表と同時に公表された別のニュースによって、状況が大きく変化します。
サンリオと新作ゲームを共同開発へ
ワンダープラネットは、サンリオとの新作ゲーム共同開発に関する合意を発表しました。
サンリオは、ハローキティ、シナモロール、クロミ、マイメロディ、ポムポムプリンなど、国内外で高い人気を持つキャラクターを多数保有しています。
ゲーム会社にとって、人気IPとの協業は非常に大きな意味を持ちます。
IPとは「知的財産」を意味する言葉で、ゲーム業界では主に人気キャラクター、漫画、アニメ、映画などの作品やブランドを指します。
すでに多くのファンを持つIPをゲームに活用できれば、新規利用者を集めやすくなり、ゲーム配信直後から大きな売上を獲得できる可能性があります。
一方で、今回の発表時点では、ゲームの配信時期や具体的な内容、使用されるキャラクター、ゲームジャンルなどの詳細は明らかにされていません。
現時点で判明しているのは、ワンダープラネットとサンリオが新作ゲームを共同開発することで合意したという点です。
それでもサンリオの知名度やキャラクター人気への期待から、夜間取引では買い注文が集まり、ワンダープラネットの株価はストップ高水準まで上昇しました。
夜間取引ではストップ高まで買われる
決算発表後の夜間取引では、ワンダープラネットに買い注文が集まりました。
動画で確認された時点では、ストップ高に約7,900株の買い注文が並び、出来高は約7,400株でした。
ストップ高とは、株価の急激な変動を抑えるため、証券取引所が1日の値上がり幅に上限を設ける制度です。
ただし、ストップ高になっているからといって、翌日の株価上昇が保証されるわけではありません。
買い注文の株数が少ない場合や、夜間取引の出来高が少ない場合には、翌日の通常取引が始まった途端に売り注文が増え、ストップ高から急落するケースもあります。
動画では、買い注文が約7,900株しか並んでいないことから、ストップ高としてはやや不安定な状態だと指摘されています。
決算発表前の急騰に疑問の声
今回のワンダープラネットを巡っては、決算発表前から株価が約18%上昇していたことに対し、市場参加者から疑問の声が上がりました。
決算内容は赤字継続であり、事前に大きく買われるほどの内容ではなかったためです。
その後、サンリオとの共同開発が発表されたことから、インターネット上の掲示板では、情報が事前に一部の投資家へ伝わっていたのではないかと疑う投稿も増えました。
ただし、株価が事前に上昇したという事実だけで、未公表情報が漏れていたと断定することはできません。
株式市場では、決算への思惑、短期資金の流入、空売りの買い戻し、テクニカル分析上のシグナルなど、さまざまな理由によって材料発表前に株価が上昇することがあります。
そのため、インサイダー取引や情報漏洩の有無については、証券取引等監視委員会などによる調査や客観的な証拠がない限り、外部から判断することはできません。
しかし、材料が見当たらない状態で急騰した直後に大きな提携が発表されたため、市場参加者が不自然さを感じたことも理解できます。
サンリオの人気キャラクターを使うゲームなら期待が高まる可能性
今回の共同開発については、具体的な内容が今後の株価を左右すると考えられます。
サンリオには数多くの人気キャラクターが存在しますが、採用されるキャラクターやゲームの内容によって、期待度は大きく変わります。
たとえば、国内外で知名度の高いキャラクターを複数登場させたゲームであれば、サンリオファンから大きな注目を集める可能性があります。
一方で、ゲームとしての完成度や運営体制、課金システム、継続的なイベント展開などが不十分であれば、人気キャラクターを使用していても長期的なヒットにはつながりません。
スマートフォンゲームでは、配信開始時の利用者数だけでなく、一定期間が経過した後も利用者がゲームを続ける「継続率」が重要です。
話題性だけで多くの利用者を集めても、ゲーム内容に魅力がなければ短期間で離脱されてしまいます。
今後は、ゲームタイトル、配信予定時期、対応地域、使用するキャラクター、ゲームジャンルなどの追加情報が注目されます。
過去には「HUNTER×HUNTER」のゲーム期待で株価が急騰
動画では、ワンダープラネットの過去の値動きとして、「HUNTER×HUNTER」を題材にしたゲームへの期待が高まった時期も紹介されています。
同社が関係した「HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR」、通称「念サバ」への期待によって、ワンダープラネットの株価は大きく上昇しました。
当時、株価は700円台から上昇し、一時は1,900円前後まで買われています。安値から考えると約2倍を超え、3倍に近い水準まで上昇したことになります。
この値動きからも分かるように、時価総額の小さいゲーム会社は、人気IPを使用した新作ゲームへの期待だけで株価が大幅に上昇することがあります。
しかし、新作ゲームへの期待と、実際の業績貢献は別の問題です。
ゲームが発表された段階では、多くの投資家が将来的なヒットを想定して株を買います。しかし、配信後の利用者数や売上が市場の期待に届かなければ、株価は急速に下落する可能性があります。
いわゆる「期待で買われ、事実で売られる」という動きです。
今回のサンリオとの共同開発についても、発表直後の期待だけでなく、実際にどのようなゲームが作られるのかを確認する必要があります。
時価総額19億円で上場維持基準にも注意
ワンダープラネットを取引するうえでは、時価総額の小ささにも注意が必要です。
動画で紹介された時点の時価総額は約19億円でした。
東京証券取引所では、市場区分ごとに流通株式時価総額や流通株式比率、売買高などの上場維持基準が設定されています。
時価総額が小さく、業績不振が続く企業では、将来的に上場維持基準を満たせなくなる可能性があります。
基準を満たせない状態が続いた場合には、改善期間が設定され、それでも改善できなければ上場廃止となる可能性があります。
もっとも、時価総額が約19億円だからといって、直ちに上場廃止になるわけではありません。上場維持基準には複数の条件があり、流通株式の状況なども確認する必要があります。
それでも、赤字が続いている小型株を中長期で保有する場合には、資金繰り、増資、上場維持基準への適合状況などを確認することが重要です。
業績改善につながる新作ゲームを生み出せるかどうかが、今後の大きな焦点となります。
材料なしで2日連続ストップ高となった低位株
動画では、ワンダープラネットとは別に、目立った企業ニュースが確認できない状態で2日連続ストップ高となったAI関連の低位株も取り上げられました。
この銘柄は、業績や新規事業の発表によって上昇しているというより、短期資金の集中や空売りの買い戻しによって上昇している可能性があるとされています。
低位株とは、明確な定義はありませんが、一般的には株価が数十円から数百円程度の銘柄を指します。
株価が安いため少ない資金で多くの株数を購入できますが、その分、短期資金が集中すると値動きが極端になりやすい特徴があります。
企業価値が急激に高まったわけではなくても、「上がっているから買う」という投資家が増えることで、さらに株価が上昇する場合があります。
しかし、買いが途切れた瞬間に急落する危険もあります。
空売りを巻き込む「踏み上げ相場」とは
材料の乏しい銘柄が急騰する背景には、空売りの買い戻しが関係していることがあります。
空売りとは、証券会社などから株を借りて先に売り、その後に株価が下落したところで買い戻すことで利益を狙う取引です。
たとえば、100円で空売りした株を80円で買い戻せば、差額の20円が利益になります。
一方、空売りした後に株価が上昇すると損失になります。損失を抑えるためには、上昇した価格で株を買い戻さなければなりません。
急騰銘柄で空売りをしていた投資家が一斉に買い戻すと、その買い注文が株価をさらに押し上げます。この現象を「踏み上げ」と呼びます。
短期資金による買いと空売りの買い戻しが重なると、企業の業績とは関係なく株価が連続してストップ高になることがあります。
ただし、踏み上げ相場は永遠には続きません。
空売りの買い戻しが一巡し、新規の買い手がいなくなると、株価が一気に下落することがあります。高値で購入した投資家が損失を抱えるため、動画では「売り方を苦しめた後に全戻しし、今度は買い方を苦しめる」と表現されています。
信用取引規制と値幅制限拡大の仕組み
この低位株では、信用取引に関する規制も実施されていました。
急激な値動きや信用取引の過熱が確認された銘柄では、証券取引所や証券金融会社が規制を実施することがあります。
代表的な規制には、信用取引で新規に買い建てる際の保証金率引き上げや、空売りに関する規制があります。
また、ストップ高やストップ安が一定期間連続し、売買がほとんど成立しない状態が続いた場合には、翌営業日の制限値幅が拡大されることがあります。
動画では、株価が上方向に大きく動いた場合、通常よりも大きい値幅が適用される可能性が取り上げられています。
ただし、値幅制限の拡大は株価上昇を保証する制度ではありません。上方向への値幅が広がる一方で、売り注文が増えれば大きく下落する可能性もあります。
値幅が広がる銘柄は、短時間で大きな利益を得られる可能性がある反面、損失も急速に膨らむため、特に注意が必要です。
空売り残高の減少が株価に与える影響
動画では、前営業日の時点で空売りが多く積み上がっていたものの、その後、買い戻しによって売り残が大きく減少したことも指摘されています。
空売り残高が多ければ、将来的な買い戻し需要が株価上昇の燃料になる可能性があります。
しかし、空売り残高がすでに減少している場合には、踏み上げによる買い需要も弱くなります。
そのため、連続ストップ高が今後も続くかどうかは、新たな短期資金がどこまで流入するかに左右されることになります。
材料のない急騰相場では、企業の価値を基準にした価格判断が難しくなります。
株価がどこまで上昇するかを合理的に計算できないため、「前回も上がったから今回も上がる」「ストップ高が続いているからまだ上がる」といった期待だけで参加すると、大きな損失につながる可能性があります。
過去にも同じような急騰と全戻しが発生
この低位株は、前年12月にも似たような値動きを見せていました。
当時もストップ高が続き、その後さらに大きく上昇しましたが、最終的には上昇分をほぼ失う「全戻し」となりました。
その後、一時的に激しい値動きを見せたものの、最終的には下落傾向に戻り、相場は終了しています。
今回もすでに2日連続ストップ高となっているため、前回を超えて3日連続のストップ高になるのか、それとも反落するのかが注目されています。
ただし、過去に2回ストップ高になったからといって、今回も同じ値動きになるとは限りません。
相場環境、信用取引残高、参加者の資金量などが異なるため、過去のチャートは参考材料の1つにとどめる必要があります。
「上がっていること自体が材料」の相場に注意
インターネット上の掲示板では、この銘柄について「材料は何なのか」という疑問が相次ぎました。
その一方で、「上がっていること自体が材料」という趣旨の投稿も見られました。
これは短期相場で起きる典型的な現象です。
株価が上昇すると値上がり率ランキングの上位に表示され、多くの投資家の目に入ります。上昇している銘柄を探している短期投資家が買い始めると、さらに値上がりします。
その上昇を見た別の投資家が後から参加することで、買いが買いを呼ぶ状態になります。
しかし、企業業績や新規事業などの根拠がない場合、株価を支えるのは新たな買い手だけです。
最後に購入した投資家の後に新しい買い手が現れなければ、株価は下落します。そのため、材料のない連続ストップ高銘柄には安易に手を出さない方がよいと動画では注意喚起されています。
好材料が発表された銘柄
動画後半では、決算や業績修正などによって、夜間取引で上昇している複数の銘柄も紹介されました。
小島プレス工業は増益と増配を発表
東証プライム市場の小島プレス工業は、第3四半期累計の経常利益が前年同期比で59%増加しました。
さらに、今期の配当予想を4円増額修正しています。
企業が配当を増やすことは、株主に還元する利益が増えることを意味します。増益と増配が同時に発表されたことで、夜間取引では約10%上昇していました。
BeeXは日中の上昇後も夜間取引で買われる
東証グロース市場のBeeXは、日中に材料をきっかけとして大きく上昇しました。
その後も株価は大きく崩れず、夜間取引で引き続き買いが集まり、約10%上昇しています。
日中に急騰した銘柄は、利益確定売りによって夜間取引で下落することもあります。しかし、夜間でも買われている場合には、翌日も材料への期待が続く可能性があります。
一方で、すでに株価へ好材料が織り込まれている可能性もあるため、高値追いには注意が必要です。
インターアクションは今期経常利益94%増を予想
東証プライム市場のインターアクションは、今期の経常利益が前期比94%増となる見通しを発表しました。
さらに、年間配当を11円増やす予定です。
大幅増益と増配は好材料ですが、前期の業績が従来予想を下回って着地した点には注意が必要です。
今期予想だけを見れば非常に強い内容ですが、会社が示した成長計画を実際に達成できるかどうかが今後の焦点になります。
夜間取引では約7%上昇していました。
Macbee Planetは材料が確認できないままストップ高
東証グロース市場のMacbee Planetは、明確な材料が確認されない状態で日中にストップ高となりました。
夜間取引でも約7%上昇しており、強い値動きが続いています。
ただし、材料が確認できない上昇の場合には、需給や短期的な思惑だけで買われている可能性があります。
後から材料が判明することもありますが、理由の分からない急騰銘柄を高値で購入する場合は、急反落のリスクを十分に考慮する必要があります。
銚子丸は経常利益47%増
東証スタンダード市場の銚子丸は、第1四半期の経常利益が前年同期比で47%増加しました。
銚子丸は回転寿司チェーンを展開している企業です。原材料価格、人件費、客数、客単価などが業績を左右します。
増益決算を受け、夜間取引では約6%上昇しました。
悪材料が発表された銘柄
一方、業績の下方修正や減益決算を受け、夜間取引で下落している銘柄も紹介されました。
シリコンスタジオは一転して赤字予想へ
東証スタンダード市場のシリコンスタジオは、今期の経常利益予想を下方修正し、一転して赤字となる見通しを発表しました。
さらに、配当予想も無配へ引き下げています。
利益の赤字転落と無配転落が同時に発表されたことから、夜間取引ではストップ安水準まで売られました。
ゲーム関連企業は、新作開発費や人件費などの固定費が大きい一方、ヒット作の有無によって収益が大きく変動します。
そのため、売上が計画を下回ると利益が急激に悪化することがあります。
リベルタは日中に買われた反動で下落
東証スタンダード市場のリベルタは、猛暑関連銘柄として日中に買われました。
しかし、夜間取引では約5%下落しています。
季節関連株は、気温上昇や天候に関するニュースをきっかけに買われることがあります。ただし、短期間で株価が上昇した後は利益確定売りが出やすいため、材料が継続するかどうかを見極める必要があります。
マネーフォワードは黒字予想への上方修正でも下落
東証プライム市場のマネーフォワードは、今期の営業損益予想を5億円の赤字から15億円の黒字へ上方修正しました。
数字だけを見れば大きな改善ですが、夜間取引では約4%下落しました。
好材料を発表したにもかかわらず株価が下落する場合には、事前にさらに強い業績が期待されていた可能性があります。
株価は発表された数字そのものではなく、市場予想との差によって動きます。
黒字化がすでに株価へ織り込まれていた場合や、成長率、売上高、今後の見通しなどに不満があった場合には、上方修正でも売られることがあります。
GMOインターネットグループ関連銘柄は減益
動画では、GMO関連の東証スタンダード銘柄について、経常利益が7%減少したことが紹介されています。
減益決算を受け、夜間取引では約4%下落しました。
企業の業績を判断する際には、単純な増益・減益だけでなく、会社予想に対する進捗率や一時的な費用の有無も確認する必要があります。
U-NEXT HOLDINGSは第3四半期累計で減益
東証プライム市場のU-NEXT HOLDINGSは、第3四半期累計の経常利益が前年同期比で1%減少しました。
減益幅は小さいものの、市場の期待に届かなかった可能性があり、夜間取引では約3%下落しています。
成長企業は高い利益成長が期待されているため、わずかな減益でも株価が下落する場合があります。
株価は決算の良し悪しだけでは決まらない
今回紹介された銘柄を見ると、好決算だから必ず上昇し、悪決算だから必ず下落するわけではないことが分かります。
たとえば、マネーフォワードは赤字予想から黒字予想へ上方修正したにもかかわらず、夜間取引では下落しました。
反対に、ワンダープラネットは決算内容が厳しかったものの、サンリオとの共同開発が好感されてストップ高となりました。
株価は、次のような要素を総合して動きます。
- 発表内容と市場予想の差
- 将来の成長期待
- 発表前までの株価上昇率
- 信用取引の買い残や売り残
- 時価総額と流動性
- 市場全体の地合い
- 短期投資家の資金流入
特に決算発表後の取引では、増益率だけを見るのではなく、事前の市場期待を上回ったかどうかを確認することが重要です。
株式市場全体は厳しい地合い
動画では、当日の株式市場について、小型株を中心に売買が低調で「相場が枯れている」と表現されています。
活発に取引される銘柄が少ない相場では、わずかな材料が出た小型株へ短期資金が集中することがあります。
このような環境では、一部の銘柄だけが極端に上昇する一方、多くの銘柄は動かないという状況になりやすくなります。
短期投資家にとっては取引対象を探すことが難しくなり、無理に値動きの激しい銘柄へ参加した結果、大きな損失を出す可能性もあります。
取引機会が少ないと感じる日は、無理に売買せず、資金を守ることも重要な判断です。
IPOの抽選結果と売り出し情報も確認
その他のトピックとして、動画では自動運転技術を手掛けるティアフォーの抽選結果について触れられています。
IPOへ申し込んだ投資家は、証券会社の口座で当選・落選を確認する必要があります。
IPOでは、当選しても購入意思表示の手続きを行わなければ株を購入できない場合があります。申し込み後は抽選日だけでなく、購入申込期間も確認することが重要です。
また、コンフォリア・レジデンシャル投資法人の売り出しについても紹介されました。
コンフォリア・レジデンシャル投資法人は、賃貸住宅を中心に投資するJ-REITです。
売り出しに申し込む場合は、価格決定日、受渡日、分配金の権利関係、売り出し後の需給悪化などを確認する必要があります。
材料株を取引する際に確認したいポイント
今回紹介されたワンダープラネットのような材料株では、ニュースの注目度だけでなく、その材料が実際の業績へどの程度影響するのかを考える必要があります。
サンリオとの共同開発は話題性の高い材料ですが、ゲームの内容や配信時期はまだ明らかになっていません。
共同開発の発表から実際のサービス開始までに長い期間がかかる可能性もあります。また、開発費が先に発生することで、短期的には赤字が拡大することも考えられます。
材料株を確認する際には、次のような点が重要です。
- 材料の具体的な内容
- 売上や利益への影響
- サービス開始までの期間
- 企業の財務状況
- 増資や株式希薄化の可能性
- 発表前までの株価上昇率
- 夜間取引の出来高
- 信用取引残高
- 過去の同様の材料による値動き
単に有名企業とのコラボが発表されたという理由だけで買うのではなく、将来どれほどの利益を生み出せるのかを冷静に考える必要があります。
低位株の急騰相場では損切りが難しくなる
低位株やストップ高銘柄は大きな利益を得られる可能性がありますが、損失を限定することが難しいという問題があります。
ストップ高で買い注文を出して約定した直後、翌日に大量の売り注文が出てストップ安になることもあります。
ストップ安では売り注文を出しても約定しない可能性があるため、予定していた価格で損切りできません。
特に値幅制限が拡大された銘柄では、1日で非常に大きな下落率となる可能性があります。
そのため、材料のない連続ストップ高銘柄へ参加する場合には、通常の銘柄以上にポジションサイズを小さくする必要があります。
ただし、値動きの根拠を説明できない銘柄については、最初から取引しないことも有効なリスク管理です。
まとめ
今回の動画では、サンリオとの新作ゲーム共同開発を発表したワンダープラネットを中心に、材料の見当たらない低位株の連続ストップ高や、決算発表後に夜間取引で動いている複数の銘柄が紹介されました。
ワンダープラネットの決算は、売上高が前年同期比11.8%減となり、赤字が続く厳しい内容でした。
しかし、サンリオとの新作ゲーム共同開発が発表されたことで状況が一変し、夜間取引ではストップ高まで買われています。
サンリオは世界的に人気のあるキャラクターを多数保有しているため、今後発表されるゲーム内容によっては、さらに期待が高まる可能性があります。
一方で、現時点では配信時期やゲーム内容、使用するキャラクターなどの詳細は明らかになっていません。過去のゲーム株でも、発表段階では大きく買われたものの、配信後に期待が後退して株価が下落したケースは少なくありません。
また、材料なしで連続ストップ高となっている低位株については、空売りの買い戻しや短期資金の集中によって上昇している可能性があります。
このような相場は急騰する一方、買いが途切れれば短期間で上昇分を失う危険があります。
材料株を取引する際には、ニュースの話題性だけで判断せず、業績への影響、時価総額、信用取引の状況、出来高、過去の値動きなどを総合的に確認することが重要です。
特に相場全体の売買が低調な時期は、一部の小型株へ資金が集中し、通常では考えにくい値動きが発生します。
大きく上昇しているからという理由だけで飛びつくのではなく、自分が許容できる損失額を事前に決め、根拠の乏しい急騰銘柄には無理に参加しない姿勢が求められます。


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